汗のにおいが気になる人必見!汗が臭い原因と運動中でもできる対策4選
監修者情報
坂本 真由美
ヨガ講師、ライター、風水師、占星術師
2013年からフリーランスのヨガインストラクターとして活動。大手フィットネスクラブのレッスンを担当したり、自宅からのオンラインレッスンを開催中。
「シンプルで、自然に沿った暮らしを楽しむ」をテーマに、風水や星の動きを生活に取り入れている。
■資格
・全米ヨガアライアンス(RYT200)
・IHTAヨガインストラクター1級
・Yoky風水プラクティショナー
・空間Detox®インストラクター
・Astroratio USA Academy認定占星術師
汗が臭いのはなぜ?気になるにおいの原因とは
「自分の汗のにおいが他人に迷惑をかけていたら…」など、一度汗を気にし出すと、安心して運動を楽しむことができなくなりますよね。驚かれるかもしれませんが、実はもともと汗自体にはほとんどにおいはありません。では、どうして運動中にあの不快なにおいが生まれるのでしょうか。
体の表面・外側で雑菌が繁殖する
はじめは無臭だった汗に皮膚の垢や皮脂が混ざると、それをエサとしている細菌がにおい物質を作り出します。これが運動すると汗がにおう原因のひとつです。日ごろから皮膚を清潔にしておくことが重要ですが、においを気にするあまり過剰に皮膚の清浄を行うと、必要な常在菌まで洗い流してしまうことも。そうなると、かえってにおいを作り出す細菌が増えやすい環境を作り出してしまうため、皮膚の洗いすぎや消毒のし過ぎには注意しましょう。
腸内環境が悪い
腸内環境が悪化すると、腸で生まれた悪臭は血液を介して全身に運ばれます。汗は血液から作られているため、腸に悪臭が溜まっていると汗まで臭くなるのです。普段から便秘がちな方は、腸内環境を見直すことで運動中の汗のにおいを改善できるかもしれません。
関連記事:腸内細菌のバランスをとるための方法を解説した記事はこちら
食生活による影響
日ごろからにおいの強い食べ物を口にしていると、運動中に汗が臭くなりやすい傾向にあります。玉ねぎやにんにく、長ねぎなどが好きでよく食する方は要注意です。しかし、これらの香味野菜は日頃から食卓に並ぶ頻度が高く、栄養もあって美味しい食材です。玉ねぎ、にんにく、長ねぎのにおいの元であるアリシンという物質は熱に弱いため、これらの野菜を汗のにおい対策として食べるときはできるだけ加熱調理していただくことをおすすめします。
ストレスや疲れなどの影響
実は、汗をつくる汗腺には2種類あります。エクリン腺は全身に存在して皮膚表面に直接繋がるため、運動中に汗をかいてもにおいの発生はそこまで強くありません。しかし、もう一方のアポクリン腺は脇の下に多く、皮膚表面ではなく毛根と繋がっているため毛穴の皮脂腺と混ざりやすく、酸味のあるようなスパイシーなにおいが発生しやすくなります。ストレスや疲れが溜まっているときの汗は、脇の下などアポクリン腺があるところにかく汗です。そのため、通常の汗よりもにおいが強くなりやすいのです。
【日々の生活が重要】汗のにおいを改善する6つのコツ
汗は、体にとって欠かせない生理現象です。においが気になるときは汗を抑えるのではなく、汗をかいてもにおわせない対策を行って毎日を快適に過ごしましょう。ここでは運動中に汗のにおいに悩まされないための具体的なコツをお伝えします。
栄養バランスの良い食生活を心がける
腸内環境を良好に保つことで、腸からの腐敗臭による汗への影響を防ぐことができます。そのためには「まごわやさしい」に代表される食材をバランスよく摂りましょう。
- ま … まめ
- ご … ごま
- わ … わかめ
- や … やさい
- さ … さかな
- し … しいたけ
- い … いも
これらの食材には食物繊維がたっぷり。積極的に毎日の食事に取り入れることで、腸内環境の改善を助けてくれますよ。
水分補給をこまめに行う
腸の中の水分が不足すると、コロコロとしたウサギのような便になったり、しつこい便秘に悩まされることがあります。便秘による腸内の悪臭は、血液を介して臭い汗の原因になってしまいます。日ごろから水分をこまめに摂取して便秘を防ぐことで、気になる運動中の汗のにおいを抑えることができます。
また、見た目のとおり汗自体はほとんどが水分でできています。体が水分不足になると、汗の水分量が減って濃い汗に。濃縮された汗はそれだけにおいやすくなるため、水分補給は汗のにおいにとっても大切なポイントなのです。
朝にシャワーを浴びる
無臭の汗も、皮脂などと混ざり時間が経過すると気になるにおいが発生します。人は睡眠中にコップ1杯分の汗をかくといわれています。まずは寝ている間にかいた汗を朝のシャワーでリセットし、日中のにおいの発生を抑えましょう。
汗をかいたらすぐに拭き取る
時間経過による気になるにおいは日中にも発生します。「汗をかいたな」と思ったらこまめに拭き取り、皮膚を清潔な状態に保つことが大切です。そうすることで、汗が臭いことを気にせずまわりの人々と接することができます。
運動習慣をつけて普段から汗をかく
健康な人の場合、汗腺から出る汗は、ミネラルなどの再吸収が行われてほぼ水に近い状態になってから体外に排出されます。しかし、汗腺が弱っていると余計なものが混ざった状態で皮膚の表面に汗が排出されるため、これがにおいの原因となります。
日ごろからジムで筋トレをするなどして汗をかく習慣をつけておくと、汗腺が鍛えられてサラサラの水のようなにおわない汗に近づきます。
衣類のケアも行う
ジム用のウェアや子どもの部活のユニフォームなど、いくら洗っても汗臭く感じるといった経験はありませんか?これは汗や皮脂の汚れが落ち切らなかった際に起こります。汗や皮脂の汚れがジムウェアなどに残っていると、汗をかきっぱなしにしていた皮膚と同じように細菌がそれをエサとしてしまい、汗臭いにおい物質を発生させてしまうのです。
汚れたままの服やタオルを放置しておくと余計ににおいが発生するため、汗や皮脂の汚れが発生したときはこまめに洗濯するのが吉!冷水よりもぬるま湯で洗ったほうが、汚れを落とすための酵素がはたらきやすくなります。筋トレ後のジムウェアはそのまま洗濯かごに放り込まず、酵素系洗剤を溶かしたぬるま湯で漬け置きすると、よりにおいの除去効果が高まるでしょう。
運動中にも効果あり!汗のにおいケアグッズおすすめ4選
普段の食事や洗濯の仕方など、汗が臭いにおいを放ってしまう原因に効く対策を解説してきました。日常生活で行えること以外に、ジムで汗をかいているその瞬間にもできるにおい対策もあります。どちらの対策も併用して、汗が臭いことによる悩みを解消しましょう。
制汗剤スプレー
「営業で外回りをするが、できれば汗をかきたくない…」「汗をかく前ににおいの対策をしておきたい」という方におすすめなのが、制汗剤スプレーです。肌を引き締めたり、汗腺を塞ぐことで汗を抑える効果が期待できます。出てしまった汗に対して消臭効果がある成分を配合しているものも数多く販売されています。周囲に飛び散るスプレータイプはジムのロッカーでは使いにくいという方には、ロールオンタイプがおすすめ。まわりの目を気にせずにさっと運動時の汗のにおい対策ができます。
汗拭きシート
外出先でかいた汗を素早く拭き取りたいときに有効なのが汗拭きシート。いつものジムバッグに忍ばせておくと安心です。汗のにおいは、かいた汗をどれだけ長時間皮膚の上で放置したかで臭気の濃度が変わります。運動後すぐにシャワーを浴びることができないときは、できるだけ早く、手軽に汗を除去するために汗拭きシートを活用してみましょう。
脱臭炭
炭には悪臭を取り除く力があります。筋トレやジムなどの運動後、使用したシューズの中に脱臭炭を入れておくだけでいやな汗のにおいを軽減してくれます。繰り返し使えるタイプが多いのも脱臭炭が人気の理由です。靴箱やジムの契約ロッカー、クローゼットなどに常時置いてみてはいかがでしょうか。
消毒スプレー
今はさまざまなお店で手指の除菌用に消毒スプレーが設置されていますが、スポーツジムではもともとマシンのそばに消毒スプレーが置かれています。これは筋トレ後にマシンについた汗を消毒して、汚れと汗臭さを防ぐためです。他人の汗が付着して臭いマシンは、だれも使いたがらないもの。スポーツジムを利用するときは会員同士が気持ち良くマシンを使用できるように、必ず消毒スプレーでマシンをきれいにしましょう。
汗が臭い!と言われる前に効くとおすすめの方法を実際に試してみよう
「汗が臭い!」といわれたらショックですよね。自分では気づきにくいため、汗が臭い悩みはとてもデリケート。汗が臭くなる原因を理解して、簡単にできる汗のにおいに効く対策を実際に試してみましょう。食べ物や日々の過ごし方を見直すことで、汗のにおいは変わってきますよ。