サウナは毎日入って大丈夫?気になるデメリットを男女別に解説

ここ数年で大ブームを巻き起こしているサウナについて、あまり知られていないデメリットや最適な入浴頻度を男女別にご紹介します。「好きだけど毎日入ってもいいのかな」と不安になっている方に朗報です。結論から言えば、入り方に注意すればサウナは毎日入っても大丈夫!理由を詳しく見ていきましょう。

サウナは毎日入ってもいいけど無理はしない

サウナにはさまざまな健康効果があるため、「できることなら毎日入りたいけど、毎日入っても大丈夫かな」と心配に思っている方も多いかもしれません。結論からお伝えすると、サウナは毎日入っても問題ありません。ただし、持病があったり、体調が優れないときはNG!無理をしてサウナに入ると症状が悪化する可能性があるため注意しましょう。

サウナに入るデメリット【男性編】

サウナに入るデメリットはあるのでしょうか?まずは、とくに男性に影響のあるデメリットからご紹介します。

男性不妊の可能性

基本的に問題はありませんが、「妊活中」の男性は注意が必要です(*1)。実は、精子は熱に弱く、精子形成の適正温度は大体35℃くらいと言われています。精子を作る精巣(睾丸)は体の外にあるため、体温より少し低い温度で質を保っています。

しかし、サウナは70~90℃あるため、当然精巣を温めすぎることになります。実際に80~90℃のサウナを週2回15分利用する生活を3ヶ月続けると、精子の数が減ったという実験結果(*2)もあります。ただし同じ実験において、その後6ヶ月間サウナに入らなければ精子の数の減少などは実験前と同じ状況に戻ったそうです。妊活をしている男性の場合は、心配であれば医師に相談したり、サウナを利用する時間を15分以下など短い時間にするなどすると良いかもしれません。

(*1)男性不妊に関しては、日本メンズヘルス医学会のコラムに「男性不妊の予防に長時間のサウナも避ける」とある。
(*2)実験した研究結果「Seminal and molecular evidence that sauna exposure affects human spermatogenesis

薄毛の原因になる

熱と乾燥によるダメージや頭皮環境の悪化が薄毛になる原因
熱と乾燥によるダメージや頭皮環境の悪化が薄毛になる原因


サウナで薄毛になる原因は2つ考えられます。ひとつが熱と乾燥によるダメージです。髪の成分の多くはたんぱく質でできているため、高温になると変質し固まる性質があります。特に濡れた髪のままサウナに入るとキューティクルが開いてよりダメージを受けることも。このほか、乾燥によるダメージも髪や頭皮の水分が失われ、バリア機能が低下する原因になります。

さらに、頭皮の汚れにも気をつけなければなりません。サウナに入ると汗や皮脂が頭皮から分泌されますが、それが毛穴に詰まると細菌が繁殖し、頭皮環境が悪化することで薄毛につながります。

しかしどちらの要因も、対策をとれば防ぐことができます。熱や乾燥から守るために、サウナに入る前に髪をしっかりとタオルドライしておきましょう。そのほかにもヘアオイルを使用したり、タオルやサウナハットをかぶるのも有効です。また、頭皮や髪を守るには、ドライサウナよりミストサウナなど湿度の高いサウナの方が良いでしょう。

頭皮の汚れに関しては、サウナから出た後にシャワーで流すだけでなく、しっかりとシャンプーを使って綺麗に洗い流せば解決できます。対策さえしっかりとれば、むしろサウナの血行促進効果で育毛につながる可能性もあります。無理に避ける必要はないので安心してくださいね。

サウナに入るデメリット【女性編】

では、女性にとってのサウナに入るデメリットはどんなことがあるのでしょうか?

髪が痛む

男性のデメリットと同様、頭皮や髪は熱や乾燥によりダメージを受けやすいもの。特に女性は男性よりも髪が長い方が多いため、痛みが目立ちやすくなってしまいます。

肌が乾燥する

髪同様に、肌の乾燥も女性にとっては気を付けたい点です。サウナに入ると大量の汗をかきますが、水分補給を怠ると、体内や肌の水分が足りなくなり乾燥してしまいます。お肌のできものやシミ、しわ、たるみなどの肌トラブルすべてにつながる「乾燥」ですが、サウナの入り方やサウナの種類に気を付ければ逆に美肌効果を得ることができます。

まず、湿度が90~100%と高い、ミストサウナやスチームサウナであれば肌が乾燥することはなく、むしろ保湿効果があります。またどんな種類のサウナでも汗をかいて水分不足にならないよう、こまめに水分補給し、サウナから出た後はしっかりと化粧水やクリームで保湿しましょう。

サウナに入るデメリット【男女共通編】

男女に共通して言える、サウナに入るデメリットとは何でしょうか?

体に負担がかかる

一般的なドライサウナの室温は80~100℃。人間の体温は36~37℃なので、過酷な環境であることは間違いありません。その過酷な環境で熱さを我慢して無理をすると、血管や心臓に負担がかかってしまいます。サウナでは大量の汗をかきますが、水分補給が十分でないと、血液中の水分も失われてドロドロに。ドロドロの血液は脳梗塞や心筋梗塞のリスクにつながります。

また、血圧が激しく変動することも体に負担をかけます。サウナの中にいると、血管が広がり血流が良くなりますが、このときの血圧は低くなった状態です。しかし、サウナのあとで水風呂に入ると急激に血圧が上昇します。血圧が低くなりすぎることも危険ですが、血圧の急激な変動は高血圧の方や心臓に病気のある方はもちろんのこと、そうでない方も注意が必要です。めまいや急に倒れてしまう可能性があるため、サウナの後すぐに水風呂に入るのではなく、ぬるめのシャワーを浴びてから入るなど、入り方を工夫しましょう。

毎月のサウナ代がかさむ

サウナは、施設によって値段に幅があります。昔ながらのサウナ付き銭湯であれば約500〜1,000円。スパやスーパー銭湯であれば入館費用が約1,500~2,000円。個室サウナであれば約3,000円以上になることも。利用するサウナによって値段に幅がありますが、それでも何度も行くとそれなりの出費になります。

サウナに入るメリット【男性編】

当然、サウナはデメリットばかりではありません。ここからは、男性目線のサウナに入るメリットを紹介します。

筋トレ効果を上げる

筋トレ後にサウナに入るとその効果がアップするといわれていますが、これはヒートショックプロテインが生成されるため。ヒートショックプロテインは体の中心部の体温、深部体温が38℃以上になり、それが一定時間続くと分泌されるたんぱく質で、体内のたんぱく質を修復する作用をもっています。筋トレで傷ついた筋肉の回復を早めてくれるため、サウナが筋トレの効果を高めるというわけです。

体臭を改善

体臭のほとんどは汗のニオイによるもの。汗が出る汗腺には2種類あり、ひとつは水が主成分のサラサラで無臭の汗を分泌する「エクリン腺」、もうひとつが体臭の原因となるべとべとの汗を分泌する「アポクリン腺」です。体臭は、アポクリン腺から分泌された、たんぱく質や脂質を多く含んだ汗が酸化して匂うのです。空調が整った環境で生活していると汗腺の働きが弱まり、汗全体の分泌量におけるアポクリン腺からの汗の分泌量の濃度が高まり体臭につながってしまいます。しかし、サウナに入ることで、汗腺が鍛えられ、全身にあるエクリン腺の動きも活発に。多くの汗が分泌されることでにおいの原因となるアポクリン線から分泌される汗の濃度が低くなり、体臭改善につながるというわけです。

サウナに入るメリット【女性編】

ここでは、女性目線でサウナに入るメリットを2つご紹介します。

減量効果が期待できる

サウナに定期的に通うことで冷えの根本の原因を改善してくれる可能性があります
サウナに定期的に通うことで冷えの根本の原因を改善してくれる可能性があります

サウナの最大の特徴と言えば高温による大量の発汗と、体温上昇です。体温が1℃上がると基礎代謝量が13~15%上がるとされています。基礎代謝が上がると何もせずに消費されるカロリーが増えるため、痩せやすい体になるということです。また、体温が上がると血流も良くなります。これにより体内の老廃物や疲労物質が流れ、汗や尿、便とともに排出されるため減量につながります。余分な水分も排出されるため、むくみも取れてすっきりします。

冷え性の改善

上の章でサウナには血行促進効果があると解説しましたが、これはサウナに入ると血管が拡張し血液が流れやすくなるためです。この血管の拡張は、手足の末端まで広がり、血液中の酸素や栄養が手足までめぐるようになり、冷え性を改善してくれます。ただし、1回きりのサウナでは効果が長続きしません。定期的にサウナに入浴することで自律神経の乱れを整えたり、心臓機能を鍛え、冷えの根本の原因を改善してくれる可能性があります。

サウナは毎日入っても大丈夫。デメリットには対策を

ご紹介したとおり、サウナには毎日入っても大丈夫です。ただし体に負担がかかる点もあるため、こまめな水分補給や入る時間には要注意。無理をせず、体調が悪いときなどは休むようにしましょう。メリットが多く、老若男女に人気のサウナ。注意点を守りながらぜひ楽しんでくださいね。

この記事を読んだ人はこちらの記事も読んでいます。

カテゴリー

人気記事

  1. 【プロ監修】胸筋の鍛え方6選!初心者でもできる胸板を厚くする筋トレを紹介

  2. 【ベンチなし】大胸筋を鍛えるダンベル筋トレ3選+α!初心者用メニューを紹介

    【ベンチなし】大胸筋を鍛えるダンベル筋トレ3選+α!初心者用メニューを紹介

  3. 【非推奨】夜ご飯を食べないダイエットを1ヶ月したらどうなる?!効果や注意点も解説

  4. 【トレーナー監修】背筋を鍛えるダンベルメニュー5選!ダンベルの適切な重量も紹介

  5. 【専門家監修】朝にバナナは食べない方がいい?朝バナナのメリットとデメリットを解説

ピックアップ記事

おすすめアイテム

人気タグ