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腕立て伏せは、上半身を鍛える王道のトレーニングです。しかし、腕立て伏せのやり方や正しいフォームがわからない方もいるのではないでしょうか。腕立て伏せは狙いたい部位によってトレーニングの方法が変化するため、基本のやり方やフォームがわからないと、効果的に鍛えるのは難しいかもしれません。本記事では、パーソナルトレーナー資格保有の筆者が、腕立て伏せの正しいやり方やフォームを紹介します。基本のやり方以外にも、腕立て伏せのバリエーションを紹介しているので参考にしてみてください。
目次
腕立て伏せ(プッシュアップ)を行うと、主に以下の筋肉を鍛えられます。
腕の筋肉はもちろん、肩、胸、体幹にもアプローチできる腕立て伏せ。上半身を重点的に鍛えたい方にとっては、とくにおすすめのトレーニングです。
腕立て伏せ(プッシュアップ)を継続して行うと、以下の効果が期待できます。
上半身の筋肉を鍛え、体を大きくするためには、胸や肩、腕などにある大きな筋肉を鍛える必要があります。
参考文献:石井 直方 荒川 祐志「筋肉の使い方・鍛え方パーフェクト事典」
腕立て伏せは筋体積の多い三角筋、大胸筋、上腕三頭筋を同時に鍛えられるため、効率的に上半身を鍛えられます。また、筋肉量が増えると体脂肪を燃焼しやすくする「基礎代謝量」もアップするため、体全体のシェイプアップにもつながります。
筋トレや有酸素運動を行うと、骨量が増加して丈夫な体になります。とくに負荷をかけて行うトレーニングは骨に刺激が入りやすく、体重が負荷になる腕立て伏せは、骨量を増やすトレーニングとしておすすめです。
参考:厚生労働省「骨粗鬆症予防のための運動 -骨に刺激が加わる運動を」
三角筋を鍛えるトレーニングは、腕立て伏せに似ている種目が多いので、上半身全体を鍛えたい方は下記の記事も参考にしてみてください。
関連記事:三角筋のトレーニングについて詳しく解説している記事はこちら
腕立て伏せは、自重トレーニングのなかでも負荷が大きいトレーニングです。誤ったフォームで行うと筋肉や関節を痛めてしまうことがあるため、基本フォームとポイントをマスターしたうえで実践しましょう。
手と脚のみで体を支える腕立て伏せは、運動初心者の方にはハードルが高いかもしれません。難しい場合は膝を床についた状態からはじめ、徐々に膝を浮かせた状態へステップアップしていきましょう。
また、以下の体勢で腕立て伏せを行うと、別の筋肉に負荷がかかったり、腰や肩などの筋肉や関節をケガしたりしてしまいます。
該当する方は、基本の手順を意識して再度実践してみましょう。
腕立て伏せはバリエーションが豊富で、狙いたい部位ごとにトレーニングをアレンジすることができます。ここでは、部位別の腕立て伏せを3つ紹介します。
ナロープッシュアップは、腕立て伏せの手幅を狭くしたトレーニングです。大胸筋への刺激が減る一方、上腕三頭筋、三角筋への負荷が強くなります。
ナロープッシュアップのやり方は以下のとおりです。
肘を横に開いてしまうと、肩や肘に過度な負担がかかります。ケガを防ぐためにも、外側に開かないように意識しながら体を下ろしてください。
膝付きの動作に慣れてきたら、さらに負荷を上げて筋肉に刺激を与えるためにも、膝を浮かせてみましょう。
リバースプッシュアップは、体を天井側に向けて行う腕立て伏せです。通常の腕立て伏せと動作が大きく異なるため、上腕三頭筋や三角筋、広背筋の筋肉をメインに鍛えられます。
リバースプッシュアップのやり方は以下のとおりです。
肘を曲げずに行うと、お尻を上下に動かす「ヒップリフト」のような動作になってしまい、上半身への負荷が弱まってしまいます。無理のない範囲で、肘を曲げるように意識しましょう。
ダンベルプッシュアップは、ダンベルを握りながら行うトレーニングです。通常の腕立て伏せよりも可動域が広がるため、大胸筋に強い負荷をかけられます。
ダンベルプッシュアップのやり方は以下のとおりです。
通常よりも可動域が広くなるので、勢いよく体を下ろしてしまうと、肩や肘関節を痛めるリスクが上がります。動作スピードをコントロールしながら、トレーニングを行いましょう。
腕立て伏せは上半身を鍛えるために効果的なトレーニングです。ただ、動作のポイントや正しいフォームを習得しないままだと、ケガをしたり、なかなか筋肉がつかなかったりするかもしれません。腕立て伏せを効果的に行うための3つのポイントを紹介します。
無理のないペースで行える姿勢からはじめて、徐々に動作の難易度を上げ、安全に筋肉トレーニングをしていきましょう。
腕立て伏せは1回あたりの負荷が大きく、運動習慣のない方が10回連続で行うのは難しいかもしれません。その場合は、最初は膝をつきながら、腕立て伏せを行ってみましょう。
膝つきの状態でも難しく感じる場合は、壁に向かって行う「ウォールプッシュアップ」からはじめてみましょう。ウォールプッシュアップは壁に手をついて行う腕立て伏せで、負荷が軽く初心者もトライしやすいでしょう。
負荷を上げると、対象の筋肉への刺激が強くなるため、効果的に筋肉を鍛えられます。筋肉を効果的に鍛えるためには、「漸進性の原則」「過負荷の原理」に沿った負荷をかける必要があります。
参考:厚生労働省「運動プログラム作成のための原理原則 -安全で効果的な運動を行うために」
腕立て伏せで負荷をかける方法は、トレーニングレベルによって分けられます。
トレーニングをはじめて間もない初心者が、難易度の高い方法で腕立て伏せをするのは危険です。あなたのトレーニングレベルや体に合った負荷で、筋肉に刺激を与え続けましょう。
腕立て伏せの可動域を広げると、大胸筋や三角筋、上腕三頭筋への負荷が上がり、効率的に上半身を鍛えられます。ダンベルや本など、高さを確保できるもので問題ありませんが、プッシュアップバーを利用すると効果的です。
プッシュアップバーは、大胸筋などの負荷を上げるだけでなく、バーを握りながら行うことで、手首の負担を減らしてケガを防止してくれます。今回紹介したトレーニングにも応用できるので、効果的に上半身を鍛えたい方は持っておくとよいでしょう。
関連記事:おすすめのプッシュアップバーをまとめた記事はこちら
腕立て伏せは、腕、肩、胸など上半身全体を効率的に鍛えられるトレーニングです。腕立て伏せを行うポイントを事前に押さえておくと、ケガのリスクを減らしつつ、対象の筋肉に刺激を入れられます。今回紹介した「基本の腕立て伏せ」から実践して、慣れてきたら部位別の腕立て伏せを徐々に取り入れてみましょう。上半身だけでなく、体幹や下半身も一緒に鍛えたい方は、自宅でできるトレーニングを参考にしてみてください。
関連記事:自宅でできるトレーニング一覧をまとめた記事はこちら
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