オーガニックコスメは普通のコスメと比べて何がいい?魅力や選び方を徹底解説
本記事でご紹介する商品・サービスは、実際に執筆者が使用・体験した上でレビューを行っています。
監修者情報
水谷 さなえ
美容ライター・編集者
東北大学大学院農学研究科にて生理学を学ぶ。在学中からモデル・マネージャーとして美の世界に携わり、大学院修了後は美容情報サイトの企画やディレクションに携わる。
現在は美容系メディアのライター・編集者として活動中。
◼︎資格
日本化粧品検定1級
生物科学修士
オーガニックコスメとは?
「オーガニック」とは、「有機栽培(農薬や化学肥料を使用しない栽培方法)」という意味です。オーガニックコスメは、有機栽培で育てられた植物を主原料とした化粧品のこと。基本的には石油由来の成分を含まず、肌に優しく環境に配慮されていることが多いです。
オーガニックコスメ以外の一般的な化粧品には、石油由来の成分が使用されていることがあります。そのような化粧品には安価で大量生産できるというメリットがある反面、肌への刺激やトラブルを引き起こす可能性もあります。石油由来の成分を含まないオーガニックコスメは、肌が敏感な人に向いているといえるでしょう。
【何がいい?】オーガニックコスメの3つの魅力
オーガニックコスメには、「肌トラブルを避けられる」「肌本来の力を発揮しやすくなる」「天然素材だから環境にも優しい」といった魅力があります。詳しくは以下で解説します。
肌トラブルを避けられる
オーガニックコスメは、石油由来の成分をはじめ人工的な化学成分を使用していないものが多いため、肌に優しく低刺激である傾向にあります。
また、オーガニックコスメに含まれる自然の恵みを活かした成分の中には、保湿効果や抗酸化作用、抗炎症効果などを持つものがあります。
そのため、季節の変わり目など肌の状態が揺らぎやすい時期に適しているといえるでしょう。肌に栄養を与えつつ、トラブルを防ぐ効果が期待できます。
肌本来の力を発揮しやすくなる
人間の肌にはバリア機能が備わっており、健康な肌には乾燥や雑菌などの外部刺激によるダメージを防ぐ力があります。しかし、乾燥や紫外線などの影響で、バリア機能が弱ってしまう場合も。
オーガニックコスメの中には健康な肌を取り戻す手助けをしてくれるものがあります。そのような化粧品を使えば肌本来の力を発揮しやすくなり、バリア機能の低下によるニキビや吹き出物、かゆみ、赤みの軽減に役立つでしょう。
また、継続的に使用することで保湿効果によって肌のターンオーバーが整い、乾燥しにくい健やかな肌に近づけます。
天然素材だから環境にも優しい
オーガニックコスメには植物由来のエキスやオイルが含まれます。これらの原材料は有機栽培によって栽培されており、基本的には農薬や化学肥料が使われていません。そのため、農薬や化学肥料による環境への負荷が少ないのも特徴です。
また、オーガニックコスメの主原料である自然由来の成分は自然に還りやすいという点でも環境に優しいといえます。
オーガニックコスメは、環境に配慮しながら肌をケアしたい方にとって理想的な化粧品であるといえるでしょう。
オーガニックコスメの選び方
一口に「オーガニックコスメ」と言っても、有機栽培した植物由来の成分量や認証の有無、認証の種類などに違いがあります。
成分表示をチェックする
オーガニックコスメを選ぶ際は、成分表示を確認しましょう。
すべての製品が100%オーガニック成分でつくられているわけではなく、オーガニック成分が一部だけ含まれている製品もあります。成分表示では多く含まれている順番に成分が書かれているため、天然成分が上位に書かれているほどオーガニック成分が多いと考えられます。
また、特定の植物アレルギーがある方はアレルギー物質を含まないかのチェックも必要です。初めて使用する製品はパッチテストを行い、肌に合うかどうか確認するとよいでしょう。
認証マークをチェックする
オーガニックコスメを選ぶ1つの基準として、認証マークがあります。代表的なものはUSDA(United States Department of Agriculture)の有機認証マークです。有機認証マークは、有機成分を95%以上含んでおり合成化学物質や遺伝子組み換え植物などを含まないことを保証します。
また、認証マークには欧州で一般的なECOCERTやCOSMOSもあります。これらのマークは、オーガニック成分や化学原料の割合などを審査して付与されます。
おすすめのオーガニックコスメ3選
オーガニックコスメの選び方として、成分表示をチェックすることと認証マークをチェックすることを紹介しました。とはいえ、「自分で選ぶのは難しそう…」と感じた方はいるかもしれません。そこでここからは、おすすめのオーガニックコスメを厳選して紹介します。
N organic
N organicは、厳選された植物成分を贅沢に使用したオーガニックコスメです。保湿成分として含まれているグリセリルグルコシドは、砂漠で枯れたように見えても少量の水で復活する「復活の木」に由来する成分です。また、自然由来の保湿成分としてネムノキ樹皮エキスなども含みます。
ローションとセラムの2本で導入美容液・化粧水・美容液・乳液・クリームの5役を担っているため、時短ケアがかなうのもうれしいポイント。忙しくてもしっかり保湿ケアをしたい方におすすめです。
さらに、柑橘の精油を独自にブレンドした香りが心地よく、リラックス効果も期待できるでしょう。
関連記事:N organicを実際に使ってみたレビュー記事はこちら
- N organic Basic定期セット
- 株式会社シロク
オルナ オーガニック美容液
オルナのオーガニック美容液は、アロエベラ液汁やアカツメクサ花エキス、セージ葉エキスなど10種類のオーガニック認証成分を配合した美容液です。ビタミンC誘導体も配合しており、保湿により肌へハリやツヤを与えてくれるほか、乾燥によるくすみの改善も期待できます。
また、各種無添加にこだわり、合成着色料や鉱物油などを配合していません。一般的な美容液では刺激を感じやすい方におすすめです。
さらにティーツリー葉油、ラベンダー油、オレンジ果皮油を基調とした優しい香りで、気分をリラックスさせてくれます。
aono(アオノ) コンセントレートセラム
aonoのコンセントレートセラムは、オーガニック成分を20%以上含むインナードライ肌向けの美容液です。インナードライ肌とは、表面は皮脂でベタつくのに角質内の水分が不足している肌のこと。
aonoのコンセントレートセラムは、インナードライに着目して高浸透(※)技術を採用し、自然由来の発行美容成分を配合しています。肌が吸い込んでいくような感覚で、ふっくらうるおっているのにベタつかない肌へ導きます。
「皮脂が多いのになぜか肌がカサカサしている気もする…」「ベタつきとゴワつきが両方ある…」とお悩みの方におすすめです。
※角質まで
オーガニックコスメを使用する際の注意点
オーガニックコスメを使用する際に気をつけたいのが、植物アレルギーです。アレルギーの原因となる成分が入っていると、肌トラブルを引き起こす可能性があります。成分表をしっかりチェックしてアレルギーの原因となる成分が含まれていないか確認しましょう。
できればパッチテストをして自分の肌に合っているか確認すると安心です。オーガニックコスメの中にはトライアルキットを販売しているブランドもあるため、トライアルキットを数日試してみるのもおすすめです。
オーガニックコスメに関するQ&A
オーガニックコスメのデメリットは?
オーガニックコスメのデメリットとしては以下が挙げられます。
- 保存料の使用を控えている製品もあり、そのような製品は使用期限が短い。
- 「オーガニックコスメ」をうたっていても化学成分を含んでいる場合がある。
- 効果を実感するまでに時間がかかる場合がある。
- 原料が有機栽培であり手間がかかっているため価格が高め。
デメリットも理解したうえで、自分に合ったオーガニックコスメを選びましょう。
オーガニックコスメとナチュラルコスメの違いは?
日本では、オーガニックコスメやナチュラルコスメについてのはっきりした定義がありません。一般的には、以下の基準で呼び分けられることが多いです。
- オーガニックコスメ:オーガニック認証を取得した製品やそれに準ずる基準でつくられた製品
- ナチュラルコスメ:石油由来の原料をなるべく使わずにつくられた製品
ブランドによって定義が異なるため、確認してから買うことをおすすめします。
オーガニックコスメのメリット・デメリットを理解して正しく選ぼう
オーガニックコスメのメリットとして、「肌トラブルを避けられる」「肌本来の力を発揮しやすくなる」「天然素材だから環境にも優しい」といったことが上げられます。
逆に、「使用期限が短い場合がある」「価格が高め」といったデメリットもあります。メリット・デメリットを理解し、納得感のある製品を選ぶことが大切です。
オーガニックコスメを選ぶ際は、成分表示や認証マークをチェックして、自分に合う製品を選びましょう。