妊婦中の便秘改善におすすめ! 妊娠初期にお腹がパンパンになる原因や、改善方法をご紹介

胎児の心拍が確認でき、少しずつ妊娠しているという実感がわいてくる「妊娠初期」。まだお腹は大きくなっていないものの、子宮の中では大きな変化が起こっています。実は、妊娠初期はお腹の痛みやパンパンになる感覚、出血が起きやすい時期でもあります。はじめてのことに戸惑い、「お腹の赤ちゃんは大丈夫なのかな……」と不安になるのは当然のこと。だからこそ、張りや違和感の原因&改善方法を知っておくと安心です。本記事では、妊娠初期のお腹の張りについて詳しくご紹介。張りの種類や原因、改善方法などをご紹介します。

妊娠初期にお腹が張る、4つの原因

妊娠初期にお腹が張る、5つの原因
妊娠初期にお腹が張る、5つの原因

まだ胎児も小さく、目に見える体型の変化はない妊娠初期。だからこそ「赤ちゃんは小さいのに、どうしてお腹が張るんだろう」と不安になってしまいますよね。まずは、妊娠初期にお腹が張る原因を種類別にチェックしていきましょう。

①円靭帯が引っ張られることによる張り

太ももの付け根から下方向へと強く引っ張られる感覚がある場合は、子宮を支えている靭帯「円靭帯」が引き伸ばされていると考えられます。張りが生じる部位はさまざまで、ときにはお腹だけでなく円靭帯にくっついている鼠径部や恥骨にまで痛みが生じることも。子宮が大きくなっている証拠なので、とくに心配はありません。

②便秘やガスによる張り

ホルモンの急激な変化によって、さまざまな影響が起こる妊娠初期。「黄体ホルモン(プロゲステロン)」の分泌によって腸の蠕(ぜん)動運動が抑制されやすくなるため、便秘に悩む方も多くなります。また便秘だけでなく、腸内環境が悪化することでガスが生じやすくなり、その結果お腹が張っていると感じることもしばしば。こちらも生理的症状であるためとくに心配いりませんが、ひどくなると強い痛みが生じる場合もあります。

お腹が大きくなるにつれて便秘症状がひどくなる可能性もあるため、初期のうちから食べ物や生活習慣に気を付けて便秘を解消していきましょう。

③子宮が大きくなっているための張り

胎児の成長とともに、少しずつ大きくなっていく子宮。妊娠3~4ヶ月には、子宮は「新生児の頭」程の大きさになると言われており、それに合わせて周辺の筋肉も伸びたり縮んだりしています。この筋肉の伸縮を張りだと感じる方も多いのです。また、子宮への血流が急激に増えることも原因のひとつ。下腹部だけでなく、みぞおちやおへそ辺りにも張りを感じやすくなります。

④皮膚表面が伸びることによる張り(チクチク、ピリピリ感)

ラップを引き伸ばすと薄く“パンッ”と張るように、妊娠中はお腹(子宮)が大きくなるにつれて表面の皮膚も少しずつ引き伸ばされていきます。チクチク、ピリピリする感覚やかゆみ、不快感がある場合の多くは、この皮膚の伸びが原因です。違和感があるからといって掻いてしまうと、よけいに症状が悪化する恐れもあるため注意しましょう。

お腹が硬くなって、カチカチに張る場合は要注意!

先ほどご紹介したとおり、妊娠初期の張りや痛みの多くは生理的なもの。比較的よく起こりますが、胎児の成長に問題ないようであれば特別不安に感じる必要はありません。しかし、「お腹がカチカチになる張り」が生じた場合は要注意。子宮が握りこぶしのように、ぎゅっと硬くなっているときは子宮が収縮している恐れがあります。

  • カチカチの張りが1時間に何度も起こる
  • カチカチの張りだけでなく、強い痛みや出血を伴う
  • 何日も症状が続く

上記に当てはまる場合は、すみやかに専門の医療機関を受診しましょう。

【妊娠初期】お腹の張りの改善方法

【妊娠初期】お腹の張りの改善方法
【妊娠初期】お腹の張りの改善方法

目に見える変化が起こっていなくても、妊娠初期にはすでにホルモンや子宮は大きく変化しています。胎児を気にかけるのはもちろん、母体のこともしっかりケアしていきましょう。最後に、妊娠初期に生じるお腹の張りの改善方法をご紹介します。いずれも簡単に実践できるものなので、ぜひ試してみてくださいね。

①ゆっくり休み、安静に過ごす

思っている以上に、妊娠中には母体に大きな負担がかかっています。仕事をしている場合はもちろん、日常生活のなかでも無理は禁物です。お腹が張ったときは、イスに座ったりベッドに横になったりして体を休ませられる姿勢をとりましょう。ずっと同じ姿勢でいるとお腹が張りやすくなるため、ときどき体勢を変えてみてくださいね。

【妊娠中は「シムス位」で休もう】

妊娠中にゆっくり休みたいときは、体の左側を下にして右足の膝を曲げたうつ伏せのような姿勢(=シムス位)がおすすめです。大動脈やリンパ管が開放され、妊娠中に気になるむくみや疲れの解消に効果を発揮します。小さめのクッションやまくらを膝の下に敷くと、体勢が安定しやすくなります。

②ゆったりした服を着る

まだお腹が出ていないからといって、体を締めつける服やサイズの小さな服を無理に着用するのはNG。お腹を締め付けることで張りや血行不良による冷えを感じやすくなってしまいます。妊娠中には、週数に応じてウエストやバストまわりのサイズを調整できるマタニティウェアがおすすめ!子宮は出産後すぐに元通りになるわけではないため、数枚持っておくと妊娠中から出産後まで長く使えます。

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③しっかり保湿をする

表面の皮膚が引き伸ばされることによるピリピリやチクチク、かゆみを感じている場合は「保湿」が最適解!マタニティ専用のクリームもあり、妊娠線の予防に効果を発揮することも。乾燥しやすいお風呂上がりや外出時、冬場にはたっぷりのクリームでしっかり保湿していきましょう。

④栄養バランスの取れた食事をとる

便秘やガスによるお腹の張りが気になる場合は、栄養バランスの取れた食事をとり腸内環境を整えていきましょう。ポイントは、発酵食品や食物繊維を多く含む食べ物を積極的に取り入れること。また、便を軟らかくするためにも1日2〜3Lの水分を摂取するのが理想的です。

【妊娠中の便秘改善に効くおすすめの食材】

  • りんご
  • ドライフルーツ
  • 寒天
  • ヨーグルト
  • 大麦や玄米
  • さつまいも
  • 根菜
  • 海藻類

⑤便秘による張りには適度な運動もおすすめ

便秘やガスによる張りには、適度な運動も効果的。激しいスポーツや筋トレではなく、「伸びをする」「体をひねる」といった軽い運動を無理のない範囲で取り入れてみましょう。妊娠中に行えるヨガについて知りたい方は、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。

お腹が張ると心配になってしまいますが、妊娠初期の張りの多くは生理的な症状に由来するもの。胎児と子宮が少しずつ大きくなり、出産に向けて一歩ずつ準備をしているサインなのです。妊娠初期だけでなく、妊娠期間中はずっとお腹の張りと付き合っていかねばなりません。ゆっくり休んだり、ときには気分転換にヨガにトライしてみたり……自分を労わってあげながら、“大変だけど愛おしい十月十日(とつきとおか)”を過ごしてくださいね。

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