【保存版】スキンケアの正しい順番はコレ!朝・夜別に詳しく解説
本記事でご紹介する商品・サービスは、実際に執筆者が使用・体験した上でレビューを行っています。
監修者情報
水谷 さなえ
美容ライター・編集者
東北大学大学院農学研究科にて生理学を学ぶ。在学中からモデル・マネージャーとして美の世界に携わり、大学院修了後は美容情報サイトの企画やディレクションに携わる。
現在は美容系メディアのライター・編集者として活動中。
◼︎資格
日本化粧品検定1級
生物科学修士
正しい順番でスキンケアを行うメリット
スキンケアに使う化粧品は、クレンジング・洗顔料・化粧水・乳液などさまざまなアイテムがあります。どの化粧品をどの順番で使うかは特に決められていませんが、正しい手順で化粧品を使うことで効果を最大限に引き出すことができます。
例えば、肌のバリア機能が整って肌本来が持つ力を発揮できるようになり、毛穴の黒ずみやたるみ、肌の乾燥を防ぐことができたり、ニキビや吹き出物などの肌トラブルも起きにくくなります。正しい順番は次をチェックしてみましょう!
朝のスキンケアの正しい順番|役割も紹介
スキンケアは朝と夜で手順が異なります。まず朝のスキンケアの順番をチェックしてみましょう。スキンケアを行う際は、必ず取り掛かる前に手を洗って清潔な状態で行ってください。
- 洗顔
- 化粧水
- 美容液
- クリームや乳液
- 日焼け止め
では、それぞれのやり方と役割についても詳しく見ていきます。
1.洗顔|毛穴に詰まった皮脂や古い角質を取り除く
朝起きたら、まず洗顔料を使って肌をきれいに洗いましょう。寝ている間は気づかないうちに汗をかいていたり、皮脂が分泌されていて汚れています。これらの汚れは水洗いだけでは落とせないので、朝も洗顔料をしっかり使って顔を洗うのがおすすめ。
肌に負担をかけないよう洗顔料を十分に泡立てます。目安は手のひらや指が肌に触れないくらいたくさんの泡でやさしく肌を包み込むように洗いましょう。水の温度が熱すぎると乾燥の原因になりますし、冷たすぎると皮脂を十分落とせません。洗顔後はぬるま湯で十分にすすぎましょう。洗顔後はこすらずにタオルをやさしく顔にあてるようにして水分を拭き取りましょう。
2.化粧水|肌に潤いを補給する
洗顔後は肌が乾燥しやすい状態なので、すぐに化粧水をつけましょう。化粧水の後につける美容液や乳液の浸透を促す役割もあります。化粧水は、肌に水分を与えるだけではなく、肌のキメを整える役割も持っています。
また、肌を乾燥から守り、ホコリや花粉などの外的なダメージから肌を保護する働きもあります。保湿がしっかりと行われた肌は、メイク崩れもしにくくなるので、忙しい朝もなるべく化粧水で肌を保湿することを心がけましょう。
\\\植物の力で肌本来の機能を引き出す化粧水///
3.美容液|肌に栄養を与える
美容液を使う場合は、このタイミングで使いましょう。美容成分が濃縮された美容液は、肌に必要なものをしっかり届けてくれるため、製品によってはシミやくすみのもととなるものを溜め込みにくい肌に整えてくれます。
美容液には朝晩兼用のタイプや朝用・夜用など、使うタイミングが分かれているものもあります。夜専用の美容液を朝使ってしまうとメイクがヨレやすくなることがあるため、朝用のものを選びましょう。
\\\国産の美容成分でこだわりのケア///
4.クリームや乳液|水分を閉じ込める
クリームや乳液は肌に与えた水分の蒸発を防ぎ、潤いを閉じ込める役割があります。オイリー肌やニキビが気になる人の中には、油分が気になってクリームや乳液を使わないでスキンケアを終わらせてしまう人がいます。しかし、化粧水だけでは肌がより乾燥しやすくなってしまい、肌が乾燥を防ごうと皮脂の分泌が余計過剰になってしまうことも。
クリームや乳液のべたつきが気になる場合は、顔のパーツごとにクリームや乳液の量を調整してみましょう。おでこや鼻など皮脂が多い部分は薄く、目元や頬など乾燥しやすい部分はしっかりめに塗ってみてください。
5.日焼け止め|紫外線対策をする
朝はスキンケアの最後に、日焼け止めを塗りましょう。日焼け止めは、化粧下地を塗る前に使います。日焼け止めにはSPF値やPA値によって紫外線を防ぐ強さが異なります。
SPFとは、Sun Protection Factor の略語でUVBによる赤くなる日やけの防止効果を表し、数値が大きくなるほど防止効果が高くなります。
PAは、 Proteciton Grade of UVA の略語でUVAによる短時間で皮膚が黒くなる反応の防止効果を表し、「+」の数が多いほど防止効果が高いことを示しています。
日常生活の紫外線を予防するならSPF10〜20、PA++程度のものが適していますが、屋外のレジャーやスポーツを行うときはSPF30以上、PA+++程度、炎天下や真夏の海やプールなどのレジャーの場合はSPF50以上、PA++++程度を目安に日焼け止めを塗るとよいでしょう。
夜のスキンケアの正しい順番|役割も紹介
夜のスキンケアの目的は、日中のメイクや溜まった皮脂汚れなどを落とし、日中に肌が受けた外的刺激をケアすることです。
- クレンジング
- 洗顔
- 化粧水
- 美容液
- クリームや乳液
では、夜のスキンケアについて1つずつ見ていきましょう。
1.クレンジング|メイクや皮脂汚れを落とす
夜のスキンケアの最初のステップは、メイクや皮脂汚れを落とすクレンジングからはじめましょう。お風呂に入ったらクレンジングは最後に行うのがおすすめ。入浴中に毛穴が開くので汚れが落ちやすくなります。
クレンジングを適量手に取って、顔の内側から外側に向かってくるくると円を描くようにやさしくメイクとなじませていきます。決して強くこすらないようにしましょう。目元のアイメイクなどデリケートな部分は、指先に力が入らないよう注意してください。オイルクレンジングの場合は必ず乳化させて、強くこすらないようにしてメイクとなじませます。生え際やフェイスラインなども十分にすすぎましょう。
2.洗顔|クレンジング剤や古い角質を落とす
クレンジングの次は洗顔料を使って洗顔します。クレンジングの種類によっては、ダブル洗顔不要とあるものもありますが、クレンジングだけではクレンジング剤が肌に残っている場合があります。
また、古い角質を取り除くためにも、クレンジング後に洗顔を行うのがおすすめ。肌への摩擦や刺激を最小限に抑えるために、洗顔料を洗顔ネットなどでよく泡立ててから肌に乗せましょう。皮脂が多く分泌される額や鼻、あごなどを最初に洗って、次に乾燥しやすい目元や口元、頬などを洗いましょう。十分にすすいだ後は、軽く抑えるようにして水分を拭き取ります。
3.化粧水|肌に潤いを補給する
入浴後の肌は朝の洗顔よりも肌が乾燥しやすい状態になっているので、化粧水はすぐに行ってください。肌が温まっているうちに化粧水をつけると、より化粧水が肌に浸透しやすい状態になります。また、化粧水は肌をやわらかくほぐしてくれる働きもあるため、その後の美容液や乳液が肌に入りやすくなります。
最後に手のひらで顔全体をやさしく抑えてハンドプレスすることで、より肌に化粧水をなじませましょう。
4.美容液|肌のダメージケア+栄養を与える
化粧水のあとには、日中の紫外線や乾燥、花粉などでダメージを受けた肌をリセットするために美容液でケアしましょう。
夜のほうがターンオーバーが活発で新しい肌細胞を作り出すことができるため、美容液で肌にたっぷりと栄養を与えることが大切。
美容液はスキンケア用品の中でも高価なものが多く、既定の使用量よりも少なめにつけてしまいがちですが、化粧品は適量を使わないと効果を十分に発揮できません。使用量は指示通りしっかり守ってつけましょう。
5.クリームや乳液|水分を閉じ込める
夜のスキンケアの最後は、クリームや乳液で肌に与えた潤いや美容成分を閉じ込めましょう。夜の肌は、日中に受けたダメージによって朝よりも乾燥しています。日焼け止めやメイクの必要がない夜のスキンケアでは、肌をケアするためにもしっとり濃厚なタイプのクリームや乳液を使うのがおすすめです。
また、乾燥肌の人や乾燥しやすい季節などの場合、寝ている間に肌を集中的にケアしてくれるナイトクリームを使うのもよいでしょう。
スキンケアを行う際のコツ
スキンケアを行う際のポイントをお伝えします。スキンケアの順番も意識しながら、それぞれの工程でのコツも抑えておくとよりよいスキンケアにつながります。ぜひ覚えておいてください。
クレンジングに時間をかけない
クレンジングはなるべく手早く行いましょう。クレンジング剤には界面活性剤が含まれている場合があるため、長い時間肌につけていると負担がかかってしまいます。クレンジングを使った顔のマッサージなども肌に刺激を与えることになるためおすすめできません。クレンジングは、すすぎまで1分以内で終わらせるのを目安に行ってください。
ぬるま湯で洗顔する
クレンジングも洗顔もぬるま湯を使いましょう。お湯の温度が熱すぎると肌に必要な皮脂まで取り除かれてしまい乾燥します。また、冷たい水も肌に刺激を与えるため洗顔するときの温度は32~36度くらいを目安にしましょう。
32~36度のお湯は、顔につけると少しひんやりと感じます。お湯が温かいと感じる場合は、もっと温度が高い可能性があるので調節しましょう。髪の生え際やあごの下などは洗顔料が残りやすいので洗い残しがないようにチェックしましょう。
季節や肌のコンディションによってアイテムを変える
肌の状態や環境は1年通して同じわけではないため、季節や肌のコンディションによってスキンケアアイテムは使い分けましょう。花粉の飛ぶ時期や紫外線が強くなる季節、乾燥が気になる季節などは外的刺激によって肌の状態も変わります。そのときの肌に合ったスキンケアアイテムを使うことで、スキンケアの効果はより高くなります。
化粧水をコットンでたっぷり入れ込む
化粧水はコットンを使ってたっぷり肌に入れ込むようにしましょう。こすらずやさしくパッティングするようにして肌に浸透させていきます。強くパッティングしてしまうと肌への衝撃や摩擦が起こる場合があります。使用する化粧水の目安より少し多めの量をコットンに染み込ませて、力を入れずにトントンと軽くパッティングしてください。
スキンケアの順番に関するQ&A
スキンケアの順番に関してよくある質問をいくつか紹介します。フェイスパックやオイルを使用するタイミングも覚えておくとスキンケアアイテムを変えたときも正しい手順で行えます。
フェイスパックを使用するタイミングはいつ?
シートタイプのパックは、化粧水の後に使用します。化粧水の後に、シートマスクで水分と美容成分をたっぷりと浸透させます。ピールオフタイプや洗い流すクリームタイプまたはクレイタイプのパックは、洗顔後すぐに使用するのが正しい手順です。クレンジングと洗顔で汚れを取り除き、軽く水気を取ってから使いましょう。
また、スリーピングパックはスキンケアの最後、乳液までのスキンケアを済ませてからなじませて使いましょう。
オイルを使用するタイミングはいつ?
オイルをスキンケアに使う場合は乳液やクリームの後に使用しましょう。オイルは保湿成分なので最後に使用したほうが良いですが、使用するオイルの種類や肌質によっては化粧水や美容液の前に使用したほうが良いものもあります。化粧水の前にオイルを使用する場合は、それぞれのスキンケアアイテムの特徴を理解し、水分と油分のバランスも考えましょう。
美肌大国の韓国が実施しているスキンケアの手順は?
韓国では10ステップスキンケアという美肌のスキンケアを行う人もいます。
- オイルクレンジング
- ウォータークレンジング
- 角質ケア
- 化粧水
- エッセンス
- 美容液
- シートマスク
- アイクリーム
- 保湿クリーム・ジェル
- 日焼け止めまたはナイトクリーム
1から10までのスキンケアを行うことで美肌になるといわれていますが、一方で10のスキンケアステップは、肌に触りすぎてあまりよくないとされる説もあります。取り組むかどうかは自身で判断してください。
正しいスキンケアの手順で美肌をキープしよう
健やかな肌を保つためには、それぞれのアイテムを正しい順番で使用することがポイントです。
朝晩まずはしっかり汚れを落としてから、肌に潤いや栄養を浸透させていきましょう。いつも同じスキンケアアイテムを使うのではなく、肌の状態をチェックして使うアイテムを選んだり、乾燥する季節などはアイテムを変えたりしながら丁寧にスキンケアをしていきましょう。