なぜ「スキンケアしない方が肌が綺麗」と言われる?その理由とやり方を解説
「スキンケアしない方が肌が綺麗になる」と言われる理由
スキンケアとは、本来肌のターンオーバーを整えて肌トラブルの改善や緩和を目的として行うものです。しかし、肌断食のようにあえてスキンケアをしない方が肌が綺麗になるという説もあります。スキンケアしない効果とは、次のようなものです。
- 肌の治癒力がアップ
- ニキビの予防や改善
- 乾燥の予防と改善
- 毛穴が目立たなくなる
- シミが目立たなくなる
- 肌の摩擦が減りダメージを軽減できる
- 角栓が少なくなる
- スキンケアにかけるお金と手間が減る
過度なスキンケアや肌に合わないスキンケアを続けると、肌本来の持つ治癒力がうまく発揮できなくなってしまうことがあります。スキンケアしないことで肌への摩擦や負担を減らし、バリア機能が向上することがあるため、スキンケアしない方がよいといわれることがあるようです。
また、肌の治癒力が高まることで、ニキビや乾燥の予防・改善が期待できます。そのため、スキンケアしない方が肌が綺麗になるという考えがあるのでしょう。さらに、いつも使うスキンケアアイテムが減れば、スキンケアのための時間やお金が節約できるメリットもあります。
【注意】一概に「スキンケアしない方がいい」とは言えない
スキンケアしないメリットはいろいろありますが、すべての人がスキンケアしない方がいいわけではありません。それぞれの肌質によってスキンケアしない方が肌が綺麗になる人もいれば、スキンケアが必要な人もいます。
スキンケアを行うべき人がスキンケアしないと、肌トラブルの原因になったり皮膚疾患の症状が悪化したりする可能性もあるため注意が必要です。
スキンケアが必要か、それともしない方がいいのかは、環境や体質、肌質などのコンディションによって大きく変わります。例えば、紫外線を浴びやすい環境にいる人が日焼け止めクリームを塗らなければ肌へのダメージが増えて将来の肌は早く老化してしまうでしょう。
特に普段のスキンケアやメイクでも肌が荒れやすい人や、アトピー性皮膚炎や乾燥肌、敏感肌など肌のバリア機能が弱い人はいきなり肌断食をするのはやめておきましょう。
何もしないスキンケアを取り入れるなら、肌の様子を見ながら段階的に行ってください。不安がある場合は、事前に医師に相談するのもよいでしょう。
【段階的に行う】何もしないスキンケアのやり方
「何もしないスキンケア」のやり方を詳しく紹介します。いきなり普段のスキンケアの全部をやめるのではなく、たとえば2週間ごとにスキンケアを変化させていくなど、段階的に実践しましょう。もしも肌に違和感が出たらすぐにやめてください。
1.夜の洗顔後に何もつけない
何もしないスキンケアの一歩は、夜からはじめてみましょう。夜の洗顔後、何もつけないようにします。肌は寝ている間に新陳代謝が活発になります。肌が自ら必要な水分や油分を分泌するため、翌朝には夜何もつけていなくてもしっとりとした肌になっているでしょう。
スキンケアで乳液やクリームをつけてしまうと肌に蓋をすることになり、肌の代謝を妨げてしまいます。
この夜の肌の代謝サイクルを毎晩繰り返していくと、少しずつ肌本来の力が戻ってきて健やかな状態を保てるようになります。
2.クレンジング剤を使うのをやめる
次のステップとしてクレンジング剤を使うのをやめてみましょう。クレンジング剤には合成界面活性剤が含まれているものが多く、洗浄力が非常に強くなっています。合成界面活性剤の入ったクレンジングを使うと、メイクや汚れを溶かすだけではなく肌を保湿する成分も取り除かれてしまい、乾燥しやすくなります。
また、何もしないスキンケアで純石鹸を使って洗顔するのもあまりおすすめできません。純石鹸も洗浄力が強いので、界面活性剤を使わないおだやかな洗浄力の洗顔料を使うとよいでしょう。
3.日々の保湿を少しずつ減らす
日々の保湿を少しずつ減らしていきましょう。普段から保湿している人は、肌自体の保湿力が低下している傾向があります。そのため、すべての化粧品を使うのをやめてしまうと乾燥の原因になることがあるので注意が必要です。
何もしないスキンケアをはじめてもすぐに肌のバリア機能や代謝がよくなるわけではありません。少しずつ時間が経つにつれて変化していきます。
化粧水や保湿液などは、少しずつ減らすようにして様子を見ていきましょう。肌の状態をよく観察しながら保湿の量を減らしてみてください。目安は1か月で1種類を減らす程度です。何もしないスキンケアを継続することで肌本来の機能が戻り、美しい素肌になっていきます。
4.メイクも少しずつ薄化粧にする
何もしないスキンケアを続けると肌本来の美しさが戻り、最終的にはノーファンデで過ごせるようになります。しかし、メイクも何もしないスキンケアをはじめたからといって急に止めるのは難しいでしょう。
肌にやさしいアイテムに切り替えて、肌への負担を段階的に減らしながら薄化粧にしていきます。肌にやさしいファンデーションの選び方の基準は次の通りです。
- 合成界面活性剤が入っていないもの
- お湯で落ちるもの
- シリコンが入っていないもの
- 紫外線吸収剤が入っていないもの
これらの条件を満たすファンデーションは、パウダータイプやミネラルファンデーションなどと呼ばれています。パウダータイプやミネラルファンデーションなら、素肌の保湿成分や常在菌を取り去ったり毛穴をふさいだりする心配はありません。
「スキンケアしない方が肌が綺麗」に関するQ&A
スキンケアしない方が肌が綺麗になることに関してよくある質問とその回答を紹介します。間違ったスキンケアで肌に負担をかけたりトラブルを招いたりしないよう、何もしないスキンケアをはじめる前に正しく理解することが大切です。
洗顔しない方が肌が綺麗になるのは本当?
洗顔をしないと洗いすぎを防いで水分と油分のバランスを保てるので肌が綺麗になるといわれています。
汚れを落としたり肌を綺麗にしようとして強くこすってしまったり長い時間洗ってしまったりすると、肌に必要な皮脂まで落としてしまう場合があり、肌に負担をかけてしまうことも。洗顔をしなければ、必要な皮脂は残して肌の水分と油分のバランスを維持できます。
スキンケアをしないメリットは何?
スキンケアをしないメリットは次のようなものがあります。
- スキンケアの時間がいらない
- 化粧品代がかからない
- 肌の調子がよくなることがある
スキンケアをしなければ、スキンケアにかけていた時間がいらなくなります。朝と晩、メイクを落として洗顔して水分や油分を補ったりメイクしたりする時間が浮きます。また、スキンケアしなければ、もちろん化粧品代も必要ありません。
さらに、スキンケアしないことで肌本来の力が戻り、肌の調子が以前より改善される場合があります。
スキンケアを何もしないとどうなる?
スキンケアを何もしないことで起こりうるリスクは以下になります。
- 乾燥しやすくなる
- 肌がテカる場合がある
- 肌トラブルが起こりやすくなる
スキンケアを何もしないと、肌が乾燥しやすくなります。空気の乾燥や紫外線などの影響を直接受けるため、より乾燥しやすい状態になるからです。また、肌が乾燥を防ごうと肌自身が過剰に皮脂を分泌すると肌がテカってしまうこともあります。
さらに、乾燥によってバリア機能が低下すると肌トラブルが起こりやすくなります。
ノーファンデを続けるコツは?
ノーファンデを続けるポイントは3つあります。
- 紫外線対策をおこなう
- フェイスパウダーを使う
- 保湿を欠かさない
ノーファンデの場合、紫外線の影響を受けやすくなってしまうため、必ず紫外線対策をおこないましょう。季節や天気に関係なく紫外線対策をする必要があります。日焼け止めの上からフェイスパウダーを使用すれば外部の刺激を減らせます。また、バリア機能を保護するために、ノーファンデのときはいつも以上に保湿をしてください。
「スキンケアしない方が肌が綺麗」は人による!自分の肌にあったケアを続けよう
スキンケアしない方が肌が綺麗になる人はいますが、すべての人に当てはまるわけではありません。スキンケアが必要な人が何もしないスキンケアに切り替えると肌トラブルを引き起こす可能性があります。
自分の肌質を理解し、肌にあったスキンケアを続けることが大切です。何もしないスキンケアをおこなう場合は、徐々にスキンケアを減らすようにしてください。継続することで肌本来の力が戻り、すっぴんでも綺麗な肌になっていきます。