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2008年頃に大ブームを巻き起こした「朝バナナダイエット」の影響で、朝にバナナを食べるとメリットがたくさんあるというイメージを持っている人は多いものです。一方で、「朝にバナナを食べると体が冷える」「カロリーが高そう」といった声も聞かれます。この記事では、朝にバナナは食べないほうがいいのか、デメリットがあるのかを図解付きで解説。バナナを食べるメリットや、「夜にバナナを食べてもOK?」などの素朴な疑問にもお答えします。
目次
甘くておいしく、栄養も満点のバナナ。朝食やおやつ、トレーニング前後など幅広いシーンで重宝されている食べ物です。朝食代わりにバナナを食べている方もいますが、必ずしも朝にバナナを食べるのが万人によいわけではありません。朝にバナナを食べるのが向いている人、向いていない人の違いやデメリットとメリットを知ったうえで、より良い食べ方を見つけていきましょう。
朝バナナに向いている人
朝バナナに向いていない人
栄養豊富で手軽にエネルギーチャージできるバナナですが、朝にバナナを食べるデメリットも存在します。意外と知らない朝バナナの3つのデメリットをチェックしていきましょう。
熱帯地域で育つバナナには、体温を下げて体を冷やす働きがあります。全身の冷えは基礎代謝や免疫力の低下、倦怠感や疲労感の増加などを引き起こします。もちろんバナナを少し食べただけで急激に体温が下がるわけではありませんが、毎朝大量のバナナを食べるのは避けたほうがよいでしょう。
バナナといえば腸活に効果的な果物の代名詞的存在ですが、食べ合わせやその時々の体調によっては注意が必要です。玄米や高カロリーの食べ物など、消化に時間がかかる食べ物と一緒にとってしまうと腸に余計な負担をかけてしまいます。おかゆや豆腐など消化スピードの近い食材と一緒に食べるようにしましょう。
バナナにはカリウムが多く含まれており、過剰に摂取すると「高カリウム血症」を引き起こしてしまいます。高カリウム血症になると悪心や嘔吐症状、筋肉の脱力、不整脈などが生じ、ひどい場合には心臓の機能にまで影響を与えてしまいます。通常は大量のカリウムを摂取したとしても排出できますが、腎臓の機能が低下気味の方や持病がある方の場合はカリウム過剰状態に陥りやすくなります。バナナにカリウムがたくさん含まれていることを理解したうえで、不安がある場合には事前にかかりつけ医に相談するようにしましょう。
朝バナナのデメリットをご紹介しましたが、反対に朝にバナナを食べるとどのようなメリットがあるのでしょうか。おいしさや手軽さだけでない、知られざるバナナの魅力を見ていきましょう。
起床後すぐの朝食でたくさんの糖質を摂取してしまうと、体は早く血糖値を下げようと大量のインスリンを分泌します。インスリンが過剰に分泌されると体は脂肪を溜め込みやすくなり、自然と痩せづらく太りやすい体に。“一食抜いたあとのドカ食いが太る”と言われているのも同じ理由です。
その点、ブドウ糖や果糖、ショ糖など種類の異なる糖分を含むバナナは、それぞれの糖が体内に吸収されるまでのスピードに違いがあるため、血糖値の上昇が穏やか。血糖値の急上昇とインスリンの過剰分泌を防ぐため、肥満や生活習慣病の予防はもちろん、血糖値の急激な上がり下がりによる動脈硬化の予防にも効果的です。
先ほどカリウムの過剰摂取によって生じる高カリウム血症について解説しましたが、カリウムの摂取には多くのメリットもあります。そのひとつがむくみの改善です。カリウムには体内の塩分を排出する作用があるため、女性に多いむくみの症状を解消してくれます。立ち仕事やデスクワークの方、妊娠中の方など、むくみにお悩みの方にはおすすめです。このほか、塩分が排出されることで高血圧の改善や筋けいれんの予防効果なども期待できます。
「バナナは甘いし、カロリーが高そう……」と思われている方も多いですが、実はバナナ1本のカロリーはほかの主食よりもかなり低い「86kcal」です。白米を1膳食べたときのカロリーが約260kcal、食パンを1枚食べたときのカロリーが約160kcalであることを考えるとその差がわかりますよね。甘みが強くて満足感が高いので、お腹だけでなく“甘いもの欲”が満たされるのもうれしいポイントです。
バナナには食物繊維も豊富に含まれており、食べると腸の活動を活発にしてお通じを良くする効果が期待できます。整腸作用もあるため、便秘気味の方やお腹を壊しやすい方には非常におすすめです。そのまま食べてもいいですが、たっぷりのお水と一緒によく噛んで食べるとより高い効果が得られます。
バナナには、強い抗酸化作用をもつポリフェノールが多く含まれています。ポリフェノールには活性酸素を取り除く効果があると言われており、生活習慣病やがんなどの予防、美容効果などが期待できます。食べ頃になったばかりのバナナよりも、シュガースポット(バナナの皮にある黒い点)が増えた熟したバナナのほうがポリフェノールの含有量が高い傾向にあります。熟して柔らかくなったバナナは甘みも強いので、見た目に驚かずぜひ食べてみてくださいね。
一般的に“果物は朝食べるのがもっとも良い”と言われますが、バナナはいつ食べてもメリットが多い果物です。朝、昼、運動後、夜と時間帯別の効果を解説します。
朝食にバナナを食べる最大のメリットは、一日のはじまりを元気に過ごすためのエネルギーをチャージできること。さまざまな糖を含むバナナが睡眠中に失われたブドウ糖を補い、脳を活性化してくれます。朝食を食べないと日中もぼーっとして、頭が働かないもの。脳と体にエネルギーを送ってより良いパフォーマンスを発揮しましょう。
昼食としてはもちろん、仕事や家事の合間にサッとバナナを食べると集中力を高める効果が期待できます。これは、脳のエネルギーのもととなる糖質のほか、糖質のエネルギー化を促す作用のあるビタミンB1がバナナに含まれているため。倦怠感や疲労感などが出やすいお昼以降は、バナナを食べて気分新たに頑張りましょう。
トレーニングをしたあと、エネルギーを消費した体は損傷した筋肉の細胞をなんとか回復させようと働きます。バナナは体の回復に必要な糖質やたんぱく質、アミノ酸、ミネラルなどが豊富。損傷した筋肉の回復を促し、トレーニング効果をアップしてくれます。
睡眠には日中の疲れをとるだけでなく、記憶の整理や免疫機能の向上、メンタルの安定化、肌のターンオーバー促進などの役割もあります。長時間眠るだけでなく、睡眠の質を高めることも健康のためには重要です。
バナナには幸せホルモンと呼ばれるセロトニンを生み出すトリプトファン、セロトニンの生成をサポートするビタミンB6、ストレスを緩和するホルモンを生成するビタミンCなどが含まれています。これらの成分によって、リラックス効果をもたらし質の高い睡眠を手に入れることができるのです。
\\\高級バナナでちょっとリッチに///
栄養価の高いバナナは、小さな子どもから高齢者まで幅広い年代の方におすすめの果物です。腎臓機能が弱っている方や持病がある方を除いて、毎日1〜2本は食べてもいいと言われています。カロリーも低いのでダイエット中のおやつにもぴったりです。便秘やむくみ、疲労感の解消、睡眠の質向上など、メリットの多いバナナを食べて健康的な毎日を送りましょう。
>>ダイエット中におすすめの朝ごはんについて解説した記事はこちら
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