ビニール肌とはどんな状態?意外な原因やすぐに試せる改善方法を紹介!

ビニール肌とはどんな状態?意外な原因やすぐに試せる改善方法を紹介!

監修者情報

水谷 さなえ

水谷 さなえ

美容ライター・編集者

東北大学大学院農学研究科にて生理学を学ぶ。在学中からモデル・マネージャーとして美の世界に携わり、大学院修了後は美容情報サイトの企画やディレクションに携わる。
現在は美容系メディアのライター・編集者として活動中。

◼︎資格
日本化粧品検定1級
生物科学修士

「肌にツヤがあるほうだけど、つっぱりを感じる」「ピリピリした刺激を感じやすい」という人は、ビニール肌になっているサインかもしれません。

この記事ではビニール肌の基礎知識や美肌との違い、ビニール肌になる原因や改善方法について解説します。上述の症状に心当たりがある人や美肌を目指したい方は参考にしてみてください。

ビニール肌とは

ビニール肌とは、角質層が薄くなりすぎて肌の凹凸がなくなった肌のこと。薄いビニールを張ったような見た目をしているので、ビニール肌と呼ばれています。

ビニール肌はツヤがあるので美肌に見えるかもしれませんが、肌の水分を保つ角質層が過剰に少なくなっているので、健康的な美肌とはいえません。

角質層が薄くなりすぎているせいで肌のバリア機能が低下し、ニキビや肌荒れといったトラブルが起こりやすいのもビニール肌の特徴です。

ビニール肌と美肌の見分け方

ビニール肌と美肌の違いには以下の3つがあります。

  • 肌にキメがあるか
  • テカテカしているか
  • かゆみやチクチクとする症状があるか

一般に、キメが細かい肌は美肌といわれます。しかし、「キメが細かい」を通り越して「キメがない」までいっていると、ビニール肌である可能性が高いでしょう。

キメがないビニール肌は水分や皮脂が不足して乾燥しているのに、光が当たるとテカテカして見えます。これは美肌のツヤ感とは異なるもの。ビニール肌には、健康的な美肌のようなキメやふっくらした立体感があまりありません。

また、ビニール肌は角質層が薄くバリア機能が弱っているので、かゆみやピリピリ感などの刺激を感じやすいという特徴もあります。

ビニール肌に発展してしまう5つの原因

ビニール肌とは

ビニール肌になってしまう原因としては、「角質の取りすぎ」「顔剃りのしすぎ」「不十分な乾燥対策や紫外線ケア」「レチノール」が挙げられます。これらがなぜビニール肌につながるのか、詳しくは以下で解説します。

角質を取りすぎている

年齢を重ねると、肌のターンオーバーが遅くなり角質がたまりやすくなるもの。ターンオーバーのサイクルを整えるには、適度な角質ケアが必要です。

しかし、ピーリングやスクラブなどの角質ケアをやりすぎると角質層が薄くなり、ビニール肌の原因になる場合も。角質ケアを行う際は、製品に記載された推奨頻度や使用量を守って行いましょう。

肌に負担がかかる洗顔を続けている

毛穴奥の汚れまでしっかり落としたいからといって、ゴシゴシ洗顔するのはNG。肌の皮脂や水分が奪われて、ビニール肌の原因になります。

ゴシゴシ洗わなくても汚れが落ちるように、朝晩2回洗顔を行い、毛穴の奥に汚れをためないことが重要です。特に、クレンジングの後は表面を優しくなでるだけにして、ササッと洗顔を済ませましょう。

顔剃りで角質が削れている

顔剃りをすると、黒っぽい産毛がなくなるので肌が明るく見えるようになりますよね。

しかし、顔を剃ることは角質層の一部を削り取ることでもあります。ひんぱんに行うと角質層の回復が間に合わず、キメのないビニール肌になってしまう可能性も。

顔剃りの頻度は、せめて2週間に1度くらいにとどめておきましょう。

乾燥対策や紫外線ケアができていない

紫外線を浴びたり乾燥したりすると、肌はダメージを受けます。例えば、日焼け止めを塗らないで外出し、その後保湿ケアを行わなかった場合などは、肌の角質層へのダメージはかなり深刻になります。

紫外線や乾燥のダメージが蓄積されると、ビニール肌に近づきます。一度ビニール肌になると、乾燥対策や紫外線ケアをしっかりしないとなかなか元の肌に戻れません。

レチノールの影響を受けている

近年注目されているレチノールですが、シワやたるみにアプローチしてくれる反面、皮脂量を抑制しすぎて乾燥してしまう可能性もあります。

もともと脂性肌の人にとってはありがたい効果なのですが、そうでない人にとっては要注意。顔が必要以上に乾き、ビニール肌になってしまう可能性もあるのです。また、ひどいと赤みが出る場合も。

レチノールを試すときは、少量から試しましょう。

ビニール肌を改善する3つの方法

ビニール肌を改善する3つの方法

ここまで記事を読んで「もしかして私もビニール肌かも」と不安になった人はいるでしょう。そこでここからは、ビニール肌を改善する3つの方法について解説します。

肌ケアをシンプルな方法に変える

スクラブやピーリングをして、仕上げにレチノールも塗って…というようなケアでビニール肌になってきている方は、肌ケアをシンプルな方法に変えて様子を見ましょう。

スクラブやピーリングは休んでとにかく角質層を削らずに、肌本来の保水力を保てるよう、優しい化粧水や乳液をメインに使ってみることをおすすめします。

乾燥対策や紫外線ケアを取り入れる

乾燥も紫外線も肌のキメを乱すので、ビニール肌の原因になります。乾燥対策や紫外線ケアをしっかり行いましょう。特に秋~冬は乾燥しやすい時期なので、保湿は念入りに。

また、夏場以外は忘れてしまいがちですが、天候に関わらず外出時にしっかり紫外線対策をすることも大切です。紫外線対策を行えば、肌がダメージを受けたり乾燥したりするのを防いでキメを守れるため、ビニール肌の対策になります。

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顔剃りの頻度を抑える

顔を剃ると、顔の角質が剥がれ落ちて角質層が薄くなります。それだけなら顔が明るくなるので問題ないように思えますが、回を重ねると角質層が薄くなりすぎてビニール肌になる可能性があります。それを避けたければ、顔剃りの頻度は2週間に1回くらいにとどめておくといいでしょう。
どうしても顔の産毛が気になる場合は、脱毛をするのもおすすめです。

ビニール肌に関するよくある質問

ツヤ肌とビニール肌の違いはなに?

ビニール肌は、角質層が薄くて凹凸がないので、弾力や立体感に欠けますその名の通り、薄くビニールを張ったような、どこかつっぱったような見た目をしています。さらに、バリア機能が弱っているためニキビやピリピリする感じなどトラブルも多めです。

一方、ツヤ肌は水分量と皮脂量のバランスが整っています。肌に自然な輝きがあり、ふっくらしているところがビニール肌との違いです。

治るまでの期間はどれくらい?

一般に、皮膚のターンオーバー(生まれ変わる周期)は、健康的な20代なら28日といわれています。ですので、ビニール肌が治るまでには最低でも1カ月はかかると思っておいたほうがいいでしょう。

しかし、人によって肌の状態やターンオーバーの周期は異なります。年齢を重ねていたり生活が不規則だったりするともっと時間がかかるので、ビニール肌が治るまでには数ヶ月ほど必要な場合もあります。

間違った肌ケアはビニール肌の原因になる場合も

角質ケアや顔剃り、レチノールなど、適切に使えば美肌に効果的なケアも、やりすぎるとビニール肌の原因になる場合があります。

記事内で紹介したように、「肌がテカテカしているけど乾燥する」「キメがなくて肌トラブルが多い」といった場合は、ビニール肌になってしまっているかもしれません。

ビニール肌になったら、まずは過剰なケア(角質ケアやレチノール)をお休みして、シンプルで肌に優しいケアに切り替えましょう。焦らず、数ヶ月かけるつもりでケアに取り組んでいってくださいね。

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