クリームシャンプーを使うとはげるの?正しい使い方と頭皮への影響を徹底解説

監修者情報
水谷 さなえ
美容ライター・編集者
東北大学大学院農学研究科にて生理学を学ぶ。在学中からモデル・マネージャーとして美の世界に携わり、大学院修了後は美容情報サイトの企画やディレクションに携わる。
現在は美容系メディアのライター・編集者として活動中。
◼︎資格
日本化粧品検定1級
生物科学修士
【結論】クリームシャンプーも使い方次第ではげる可能性がある

クリームシャンプーを使うことで「はげる」という科学的根拠はありません。むしろ、クリームシャンプーはトリートメント成分が多く配合されており、髪や頭皮の保湿ケアができます。
ただし、使い方を誤ると頭皮に負担をかける可能性があります。例えば、すすぎが不十分だと頭皮にクリームシャンプーの成分が残り、毛穴詰まりや炎症を引き起こす原因となることがあります。このような誤った使い方を続けると、抜け毛や頭皮環境の悪化につながる恐れがあるため、正しい使い方を心がけることが大切です。
クリームシャンプーではげる・抜け毛が増えたと感じる理由

クリームシャンプーではげる・抜け毛が増えたと感じる理由について、詳しく見てみましょう。
普通のシャンプーと洗い方が異なるため
クリームシャンプーは泡立たないため、クリームに髪がまとわりつくように感じることがあります。髪を洗っているときに自然に抜けた髪がクリームに絡みつくため「抜け毛が増えた」と感じる方もいるようです。
しかし、実際に抜け毛の量が増えたわけではなく、抜け毛が目立ちやすくなったことでそう感じる場合が多いのです。髪を洗っているとき以外で抜け毛が気にならなければ、特に問題はないでしょう。
頭皮トラブルが起こっているため
クリームシャンプーの量が足りていなかったり、すすぎが不十分だったりといった誤った使い方を続けていると、頭皮環境が悪化して頭皮のトラブルにつながる可能性があります。もし抜け毛だけでなく、かゆみや赤みが気になる場合は、クリームシャンプーの使い方を見直してみましょう。
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クリームシャンプーの正しい使い方
クリームシャンプーは、通常の泡立つシャンプーに比べて使い方にコツが必要ですが、正しく使用すればはげる心配はありません。正しい使い方を詳しく解説しますので、以下の手順に沿ってシャンプーを行いましょう。
ブラッシングする
クリームシャンプーを使用する前に、髪をブラッシングして絡まりを解いておきましょう。髪の絡まりを解くことで、髪や頭皮の表面に付着した汚れが浮き上がり、シャンプーの洗浄効果がアップします。また、洗髪時の余計な摩擦も避けられます。特にロングヘアの場合、髪が絡まりやすくクリームを均一に行き渡らせるのが難しくなるため、ブラッシングの工程が非常に重要です。
お湯で汚れを流す
シャンプーをつける前に、お湯だけで髪と頭皮をしっかり予洗いしましょう。予洗いすることで、髪と頭皮の汚れが約70%落ちるといわれています。特に汗をたくさんかいた日やスタイリング剤をしっかりつけた日は、すぐにクリームシャンプーをつけるのではなく、念入りに予洗いしてから使うと汚れがより落ちやすくなります。
頭皮と髪に揉み込んでマッサージする
クリームシャンプーは泡立たないため、髪全体に行き渡らせるには通常のシャンプーよりも多めに使用するのがポイントです。通常より1~3プッシュ多く手に取り、髪全体に塗布したら、頭皮にしっかり揉み込むように優しくマッサージしましょう。このとき、爪を立てずに指の腹を使って行うことが大切です。マッサージすることで血行が促進され、頭皮環境の改善が期待できます。
お湯でよくすすぐ
クリームシャンプーはすすぎが不十分になりやすいため、時間をかけてお湯でしっかりと洗い流しましょう。特に耳の裏や襟足などはすすぎ残しが多いので要注意です。ぬるま湯を使い、髪と頭皮の間に指を通しながら丁寧にすすぐことで、クリームシャンプーをきれいに洗い流します。すすぎが不十分だと、かゆみやべたつきの原因になる可能性があるので注意しましょう。
クリームシャンプーを使うメリット・デメリット

まずはクリームシャンプーのメリットを見てみましょう。
- 頭皮の血行促進:クリームシャンプーを揉み込むときに頭皮をマッサージするため、血行が促進されます。これにより、頭皮や髪の健康をサポートする効果が期待できます。
- 1ステップでケアできる:1ステップでシャンプーからトリートメントまで完了できるため、タイパ(タイムパフォーマンス)がよいのが特徴です。
続いて、デメリットを確認しましょう。
- さっぱり感が少ない:通常のシャンプーと異なり、洗い上がりにすっきり感がないと感じる方も。特に皮脂量が多い方には物足りなく感じる場合があります。
- すすぎ残しが起きやすい:クリーム特有の粘性がすすぎ残しの原因となり、頭皮トラブルを引き起こすことがあります。十分にすすぐことが大切です。
メリットとデメリットを両方理解したうえで、自分に合ったクリームシャンプーを選んでみましょう。
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クリームシャンプーおすすめ3選

クリームシャンプーは、自分に合った商品を正しく使えば頭皮や髪の健康維持に役立ちます。とはいえ、たくさんあるクリームシャンプーのなかから自分に合った商品を選ぶのは大変ですよね。そこでここでは、おすすめのクリームシャンプーを厳選して紹介します。
関連記事:おすすめ市販クリームシャンプーのレビュー記事はこちら
KAMIKAクリームシャンプー
「KAMIKAクリームシャンプー」は、1本で以下の7役をこなすオールインワンシャンプーです。
- シャンプー
- コンディショナー
- トリートメント
- 頭皮ケア
- カラーダメージケア
- ヘアパック
- ヘッドスパ
はちみつやヒアルロン酸など美容成分を豊富に含み、カラーリングのダメージや頭皮の乾燥、髪のツヤ不足といったさまざまな悩みにアプローチします。
また、天然由来の洗浄成分を配合した頭皮に優しい使い心地も魅力です。
関連記事:KAMIKAクリームシャンプーのレビュー記事はこちら
- KAMIKAクリームシャンプー
- 株式会社ECH
coconeクレイクリームシャンプー
「coconeクレイクリームシャンプー」は、すっきり感を求める方におすすめのクリームシャンプーです。
クリームシャンプーはすっきり感があまりないイメージが強いかもしれませんが「coconeクレイクリームシャンプー」はミネラル成分を含んだクレイと活性炭の力で頭皮をすっきり洗い上げてくれます。
さらに、ミネラル成分が髪を補修しながら洗浄するため、洗った後も髪のパサつきがほとんどありません。髪にうるおいを与えサラサラなツヤ髪に導いてくれるため「アイロンいらずの髪になれる」という評判も。髪の乾燥やクセ毛※が気になる方にもぴったりでしょう。
※トリートメント効果により扱いやすくなること
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- coconeクレイクリームシャンプー
- 株式会社はぐくみプラス
kuromore(クロモア)クリームシャンプー
「kuromoreクリームシャンプー」は、髪を洗いながら白髪染めができるクリームシャンプーです。カラー展開はナチュラルな仕上がりの「プレミアムブラック」と「ベーシックブラウン」の2色。派手な髪色が苦手な方におすすめです。
また、「kuromoreクリームシャンプー」はシリコンやパラベンなどを含まない無添加設計で頭皮に優しいのもうれしいポイント。56種類の天然由来成分が配合されており、髪と頭皮にたっぷりとうるおいを与えてくれます。
髪のケアと白髪染めが同時にできるので、年齢サインが気になりはじめた髪にぴったりです。
関連記事:kuromore(クロモア)クリームシャンプーのレビュー記事はこちら
- Kuromore(クロモア)クリームシャンプー
- KSS株式会社
クリームシャンプーに関するQ&A

クリームシャンプーによって抜け毛が増えたらどうするべき?
抜け毛が気になる場合、間違った使い方が原因である可能性が高いです。まずはクリームシャンプーの使用を一時中断し、通常のシャンプーに切り替えてみるか、クリームシャンプーの使い方を見直してみましょう。それでも改善しない場合、クリームシャンプーとは別の要因も考えられるため、皮膚科など専門機関に相談するのも一つの手です。
クリームシャンプーを使うと頭皮は臭いますか?
クリームシャンプーを正しく使っていれば、頭皮が臭うことはありません。ただし、以下のような場合には頭皮トラブルが起こったり、頭皮が臭ったりする可能性があります。
- 洗い残しがある
- すすぎ残しがある
- 頭皮をきちん乾かせていない
もしクリームシャンプーを使ったあとに頭皮の臭いが気になるなら、使い方を見直してみましょう。
正しく使えばクリームシャンプーではげることはない
クリームシャンプーが直接的な原因となって「はげる」という科学的な根拠はありません。しかし、使い方を誤ると頭皮トラブルや抜け毛につながる可能性があります。
頭皮環境を整え、髪を健やかに保つためには、正しい使用方法を守ることが大切です。ブラッシングや十分なすすぎを徹底し、頭皮への負担を軽減しましょう。
もし抜け毛が気になる場合は、まずクリームシャンプーの使い方を見直すか、一度通常のシャンプーに切り替えてみてください。それでも改善しない場合は、専門機関への相談を検討することをおすすめします。