監修者情報
湯浅 道子
美容家
大手エステティックサロンで8年勤務しトータル美容を学ぶ。コスメコンシェルジュを取得し、雑誌「Ray」のベスコス選定員の経験も。
さまざまなメディアで、思春期世代から更年期世代までの幅広い美容情報の発信、監修をおこなう。
◼︎資格
日本化粧品検定1級・2級
コスメコンシェルジュ特級
コスメ薬事法管理者
薬機法管理者
景表法検定1級
友達との食事やデートなど、人に会う機会が増えると「口臭は大丈夫かな」と気になる場面も増えますよね。歯磨きやマウスウォッシュはもちろん、食べ物や飲み物でも口臭ケアができることを知っていますか？
この記事では、口臭の原因になりやすい食べ物・飲み物、口臭を抑えるのに効果的な食べ物・飲み物を詳しく紹介します。さらに、口臭の主な原因や日常でできる対策についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
寝起きの「口臭」が臭い5つの理由【口が臭い人は寝る前にあることをしていない】
湯浅 道子
寝起きの口臭が気になるのは、就寝中に口内環境が悪化している可能性があるからです。
寝起きの口が臭いおもな原因は、歯磨き不足や口呼吸、飲酒・タバコ、ストレス、食生活など、日々の習慣に深く関係しています。
ここからは、朝の口臭が強くなる5つの理由を詳しく解説します。
歯磨きが不足している
朝の口臭が気になる場合、寝る前に歯を磨いているつもりでも、十分なケアができていない可能性があります。睡眠中は唾液の分泌が減少し、細菌が繁殖しやすい状態になるため、磨き残しがあると口臭の原因になりやすいのです。
特に、歯間や舌の汚れ（舌苔）が残っていると、口臭が悪化することも。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを使い、丁寧に汚れを落とすことが大切です。また、洗口液を併用することで、口内をすっきりさせるサポートが期待できます。
口臭ケアにおすすめのブレスマイルウォッシュについて詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく紹介しているのでぜひ参考にしてください。
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- ブレスマイルウォッシュ
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口呼吸をしている
寝ている間に口呼吸をしていると、口腔内が乾燥し、口臭の原因になりやすくなります。また、口を開けたまま寝ると唾液の分泌が減って口腔内の細菌が増殖しやすくなり、揮発性硫黄化合物（VSC）と呼ばれるニオイ成分が発生しやすくなるため、朝の口臭が強くなる原因になります。
口呼吸を防ぐためには、日中から鼻呼吸を意識し、就寝前にしっかり鼻の通りを整えることが大切です。また、寝る前に適度な水分補給を行い、加湿器を使って室内の乾燥を防ぐのも効果的です。
飲酒・タバコをしている
寝る前の飲酒や喫煙は、口臭を引き起こす要因になります。アルコールには利尿作用があり、体内の水分が排出されやすくなるため、唾液の分泌が減少し、口腔内が乾燥しやすくなります。その結果、細菌が繁殖しやすくなり、朝の口臭が強くなる原因となります。
一方、タバコに含まれる有害物質は口腔内の粘膜を刺激し、唾液の分泌を抑制することが知られています。また、タバコの成分が口の中に残ることで、ニオイが付着しやすくなるのも口臭を悪化させる一因です。
ストレスが溜まっている
ストレスが溜まると、自律神経のバランスが乱れ、口臭の原因になることがあります。ストレスを感じると交感神経が優位になり、唾液の分泌が抑制されやすくなります。その結果、口腔内が乾燥しやすくなり、細菌が繁殖しやすい環境になってしまうのです。
一方で、リラックス時には副交感神経が優位になり、サラサラとした唾液が分泌されやすくなることが知られています。深呼吸やストレッチ、入浴など、日常の中でリラックスできる時間を確保することが、口腔のうるおいを保つためにも大切です。
匂いの強い食べ物を食べている
食事の内容によっては、翌朝の口臭が強くなることがあります。ニンニクやネギ、香辛料などの匂いの強い食品に含まれる成分は、食後もしばらく口腔内に残りやすく、唾液の分泌が減少するとその影響が長引くことがあります。
また、動物性タンパク質や脂質の多い食事を摂ると、腸内環境のバランスが乱れ、口臭の原因になることも。消化される過程で発生するガスの一部は血液中に吸収され、最終的に呼気として体外に排出されるため、口臭につながることがあります。
夜遅くの食事は控えめにし、消化の良い食べ物を選ぶことで口臭を抑えられます。
そもそも「口臭」にはいろいろ種類がある【4種類】
「口臭」と一言でいっても、その原因やメカニズムによっていくつかの種類に分けられます。
例えば、誰にでも起こる口臭もあれば、病気が関係している場合や、食べ物・生活習慣が原因になるケースもあります。さらに、本人は強く口臭を感じているものの、実際には周囲に影響がないことも。ここでは、口臭のおもな4つの種類について詳しく解説します。
- 生理的口臭
- 病的口臭
- 外因的口臭
- 心因的口臭
口の臭いが気になる方は、自分がどのタイプの口臭なのかチェックしてみましょう。
生理的口臭
生理的口臭とは、誰にでも起こりうる一時的な口臭のことです。特に、寝起き・空腹時・緊張時など、唾液の分泌が低下したときに発生しやすくなります。
唾液には口腔内を洗浄する働きがありますが、分泌が減ると細菌が増殖しやすくなり、口内の汚れが細菌に分解される過程で臭いが発生することがあります。しかし、生理的口臭は食事や歯磨き、水分補給をすることで軽減されるため、特別な治療の必要はありません。
正常な生理現象の一つとしてとらえ、適切なケアを行うことが大切です。
病的口臭
病的口臭は、口腔内や全身の病気が原因で発生する口臭です。特に、歯周病や虫歯、舌の汚れ（舌苔）、歯垢などの口の中のトラブルが大きく関係しており、口臭の約8割以上はこうした問題が原因と言われています。
また、糖尿病・呼吸器疾患・消化器疾患などの全身の病気が関係するケースもあります。進行した歯周病や重度の虫歯がある場合、細菌の増殖や組織の炎症により、腐敗臭のような強い臭いが出ることがあります。
病的口臭の改善には、原因となる疾患に対する適切な治療が重要です。
外因的口臭
外因的口臭は、食べ物や嗜好品が原因で発生する一時的な口臭です。例えば、ニンニクやニラなどの強い香りの食材、アルコール、タバコなどが代表的な要因です。これらの成分は口の中に残るだけでなく、消化・吸収された後に血液を通じて肺から排出されるため、呼気として口臭につながることがあります。
外因的口臭は時間とともに自然に薄れていきますが、口臭を抑えたい場合は、食事の内容を工夫したり、飲食を控えたりするのが効果的です。また、喫煙による口臭は、禁煙することで軽減が期待できます。
心因的口臭
心因的口臭とは、実際には口臭がないにもかかわらず、本人が強く口臭を気にしてしまう状態のことです。精神的な不安やストレスが影響し「自分の口臭が周囲に迷惑をかけているのではないか」と過剰に意識してしまうことで起こります。
この場合、まずは口臭外来のある歯科医院に相談し、実際に口臭があるかどうかを客観的に確認することが大切です。それでも口臭が気になる場合は、カウンセリングやリラックスできる習慣を取り入れるなど、心理的なサポートを受けることが有効です。
寝起きの「口臭」をやわらげるための5つの対策
寝起きの口臭は、日々の習慣を見直すことで軽減できます。ここからは、寝起きの口臭を抑えるために実践したい5つの対策について詳しく解説します。
- 就寝前の口腔ケアを徹底する
- 口腔の乾燥を防ぐ
- 起床後のケアを行う
- 定期的な歯科検診を行う
- 食生活を見直す
どれも特別な準備は必要なく、日常生活の中ですぐに取り入れられるものばかりなので、ぜひ試してみましょう。
就寝前の口腔ケアを徹底する
寝起きの口臭を防ぐためには、就寝前の口腔ケアを丁寧に行いましょう。歯磨きは、歯の表面だけでなく、歯と歯の間の汚れもしっかり落とすことが重要です。デンタルフロスや歯間ブラシを併用し、歯ブラシでは届きにくい部分の汚れも取り除きましょう。
また、舌の表面に付着する舌苔（ぜったい）も口臭の原因になるため、専用の舌ブラシやガーゼを使って優しくケアすると効果的です。さらに、就寝前にうがいをして口内を清潔に保つことも、口臭対策につながります。
口腔ケアをより効果的に行うために、洗口液（マウスウォッシュ）を使うのもおすすめです。口臭ケアにおすすめのマウスウォッシュについて詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。
関連記事：ブレスマイルウォッシュについて詳しく解説した記事はこちら
- ブレスマイルウォッシュ
- 株式会社ソーシャルテック
口腔の乾燥を防ぐ
寝ている間に口腔内が乾燥すると、細菌が繁殖しやすくなり、口臭の原因になります。そのため、就寝前にコップ1杯の水を飲み、適度に水分を補給しておくことが大切です。
また、口呼吸を防ぐことも口腔の乾燥対策として有効です。日中から鼻呼吸を意識し、寝る前に鼻の通りを良くするために、温かい蒸しタオルを鼻にあてるなどの工夫も効果的でしょう。
さらに、就寝時に加湿器を使用して部屋の湿度を適切に保つことで、口腔内の乾燥を防ぎやすくなります。もし、口を開けて寝る癖がある場合は、口閉じテープなどを活用するのも一つの方法ですよ。
ポチップ
起床後のケアを行う
朝の口腔ケアを正しく行うことで、寝起きの口臭を軽減しやすくなります。起床後はまず水でうがいをして、寝ている間に増殖した細菌を洗い流しましょう。
その後、歯磨きをして、就寝中に蓄積したプラーク（歯垢）をしっかり除去することが大切です。また、舌の表面に付着した舌苔（ぜったい）も口臭の一因となるため、専用の舌ブラシややわらかい歯ブラシを使って優しくケアすると効果的です。
定期的な歯科検診を行う
定期的に歯科検診を受けることも、口臭予防に効果的です。目安として、半年に1回以上の受診をおすすめします。
歯科検診では、虫歯や歯周病のチェック、歯石の除去を行い、口臭の原因となるトラブルを早期に発見・対処できるため、口臭予防につながります。さらに、必要に応じて専門的なクリーニング（スケーリング）を受けることで、歯ブラシでは落としきれない汚れを除去し、口腔内を清潔に保ちやすくなります。
食生活を見直す
食生活を改善することで、口臭の軽減につながる場合があります。まず、唾液の分泌を促すために、食事の際はしっかり噛んで食べることを意識しましょう。唾液には口腔内の汚れを洗い流す働きがあり、よく噛むことで自然な口臭対策につながります。また、アルコールやカフェインの摂取を控えめにすることで、口腔内の乾燥を防ぎやすくなります。
さらに、ニンニクやネギなどの強い香りの食材は控えめにすると、食後の口臭を抑えやすくなります。ほかにも、動物性タンパク質や脂質の過剰摂取を避けたり、発酵食品や乳酸菌を含む食品を積極的に取り入れることで、腸内環境を整えることも重要です。
日頃からバランスの取れた食生活を心がけることで、口臭のリスクを減らしましょう。
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口が臭い人の寝る前の習慣に関するよくある質問
寝起きの口臭はなぜ発生するの？
寝起きの口臭は、睡眠中に唾液の分泌が減少し、細菌が増殖することがおもな原因です。口腔内の細菌は、食べかすやタンパク質を分解する過程で臭気ガスを発生させるため、朝起きたときに口臭が強くなることがあるのです。
また、口を開けて寝ると口腔内が乾燥しやすくなり、細菌がさらに繁殖しやすい環境になるため、口臭が強くなりやすいです。特に、鼻づまりなどで口呼吸になっている場合は、注意が必要です。
さらに、寝る前のアルコール摂取による脱水も、口腔の乾燥を招き、口臭を悪化させる原因の一つです。ストレスによる唾液分泌の低下も、口臭の発生に影響を与えるため、日頃からリラックスできる習慣を取り入れることが大切ですよ。
寝起きの口臭が気にならない人はいる？
寝起きの口臭がまったくない人はいませんが、口臭の強さには個人差があります。その違いは、口腔ケアの習慣や唾液の分泌量、口腔内の細菌バランス（口腔内フローラ）によって左右されます。
普段から歯磨きやフロス、舌のケアを丁寧に行っている人は、寝起きの口臭が少ない傾向にあります。また、唾液の分泌が活発で口腔内の環境が整っている人も、口臭が発生しにくい状態を保ちやすくなります。
口臭を抑えるためには、口腔ケアを徹底するだけでなく、生活習慣や食生活も見直すことが大切です。特に、バランスの取れた食事や適度な水分補給を意識し、口腔内の環境を良好に保つことが口臭対策につながります。
寝る前の習慣を見直して口臭を防ごう
朝起きたときに口臭が気になる場合、寝る前の口腔ケアや生活習慣に見落としがある可能性があります。特に、歯磨きの方法、口の乾燥対策、食生活、ストレス管理などが影響することが多いため、改善できるポイントをチェックしてみましょう。
寝起きの口臭を防ぐためには、寝る前の口腔ケアを丁寧に行い、就寝中の口腔環境を整えることが大切です。また、口臭の原因となる生活習慣を見直し、定期的な歯科検診を受けることで、口臭を抑えやすくなります。今日からできる対策を実践し、すっきりとした朝を迎えましょう。
- ブレスマイルウォッシュ
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