お茶とお水はどっちが痩せる?水を飲んで痩せるためのポイントや効果を解説

監修者情報
湯浅 道子
美容家
大手エステティックサロンで8年勤務しトータル美容を学ぶ。コスメコンシェルジュを取得し、雑誌「Ray」のベスコス選定員の経験も。
さまざまなメディアで、思春期世代から更年期世代までの幅広い美容情報の発信、監修をおこなう。
◼︎資格
日本化粧品検定1級・2級
コスメコンシェルジュ特級
コスメ薬事法管理者
薬機法管理者
景表法検定1級
【結論】痩せたいならお茶よりもお水がおすすめ

ダイエットを成功させたいなら、飲み物の選び方も見直しましょう。特におすすめなのが、お茶よりもお水。お水はカロリーや余分な成分を含まず、体に負担をかけずに摂取できるため、安心して飲み続けることができます。
さらに、お水には基礎代謝を高め、脂肪燃焼を促す効果が期待できます。一方、お茶に含まれるカフェインやカテキンは、摂取量や体質によっては、内臓負担や代謝低下を引き起こすリスクがあるため、飲み過ぎには注意が必要です。
日常の水分補給は、お水を中心にするのが理想的。お水には、食欲の抑制、便秘やむくみの改善、美肌づくりなど、ダイエットにうれしい効果も期待できますよ。こまめに取り入れて、体づくりをサポートしましょう。
なお、ダイエット中に適した飲み物については、以下の記事でさらに詳しく紹介しています。
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ダイエットにはお茶よりもお水をおすすめする理由

お茶には、カフェインやカテキンといった成分が含まれています。カフェインは、睡眠の質を下げたり、体を冷やして代謝を落としたり、食欲を乱す原因になることが。さらに、利尿作用によって水分が排出されやすくなり、むくみや水分不足を引き起こす可能性もあります。
また、カテキンも過剰に摂取すると健康に悪影響を及ぼすことが知られています。お茶を飲むことで、カフェインやカテキンの分解に内臓が負担を受け、それが積み重なると内臓機能の低下を招き、基礎代謝が落ちるリスクも。
このような理由から、痩せたいときの水分補給には、お茶よりもお水を選ぶことをおすすめします。
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お水を飲んで痩せるための3つのポイント


湯浅 道子
お水でダイエット効果を高めるには、適切な量、体にやさしい温度、ゆっくり飲む習慣が大切です。
お水を飲んでダイエット効果を高めるには、ただ飲むだけではなく、量や温度、飲み方に気をつけることが大切です。ここでは、効果を引き出すために意識したい3つのポイントを紹介します。
推奨された水分量を摂取する
成人は、呼吸や汗、尿などを通じて、1日あたり約2.2〜2.5リットルの水分を失うとされています。このうち、食事から約1.0リットル、体内で栄養素から作られる水分が約0.3リットル補給されるため、残りは飲み物で補う必要があります。
目安として、成人男性は1日あたり約1.2リットル、成人女性は約0.9リットルの水分を飲み物から摂取するのが理想です。コップ1杯(約200ml)で換算すると、男性は6杯前後、女性は4〜5杯が目安になります。ただし、一度に大量に飲んでも体内に吸収されにくいため、コップ1杯ずつに分けてこまめに飲む習慣をつけましょう。
1日に必要な水分量については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:1日に必要な水分量について詳しく解説した記事はこちら
体に最適な温度で飲む
お水を飲むときは、常温または白湯で補給するのがおすすめ。冷たい水は内臓を冷やし、胃腸の働きを弱める可能性があります。特にダイエット中は、内臓の温度を下げないことが重要です。
内臓が冷えると代謝が落ち、脂肪が燃焼しにくい体になってしまいます。反対に、内臓を温めることで基礎代謝を維持しやすくなり、痩せやすい体づくりに役立ちます。
白湯の効果ついては、以下の記事で詳しく紹介しているので参考にしてください。
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ゆっくり摂取する
お水は、一度に大量に飲むのではなく、ゆっくりこまめに飲むのが理想です。特に、朝起きたとき、食事の前、入浴の前後、夜寝る前など、体が水分を必要とするタイミングを意識して摂取しましょう。
適切なタイミングで少しずつ補給することで、体への負担を抑えながら、効率よく水分を吸収できます。お水をゆっくり飲む習慣を身につけると、便秘の改善や血流促進、むくみの軽減、代謝の向上など、さまざまな効果が期待できますよ。
なお、水分を摂りすぎると水中毒を引き起こすリスクもあるため、飲み物から摂取する水分量は、多くても1日2.0リットル程度にとどめましょう。
お茶に期待できるダイエット効果

お茶には、次のようなダイエット効果が期待できます。
- 脂肪の燃焼をサポートする
- 血糖値の急上昇を防ぐ
- 食べすぎを抑える
- 腸内環境を整えて便通を改善する
- むくみの予防・改善に役立つ
- 冷え性を改善し、基礎代謝を高める
- ストレスを軽減し、ホルモンバランスを整える
このように、お茶は痩せたい人にとって心強いサポート役になり得る存在です。ただし、飲みすぎると内臓に負担をかける可能性があるため、適量を守りながら、お水とバランスよく取り入れることが大切です。
痩せるためにお茶を飲む際の注意点


湯浅 道子
痩せるためにお茶を飲むなら、カフェインの摂取タイミングと温度に注意しましょう。
お茶はダイエットに役立つ成分を含んでいますが、飲み方を間違えるとかえって逆効果になることも。ここでは、痩せるためにお茶を飲む際に意識したい注意点を紹介します。
カフェインの摂取タイミングに注意する
お茶に含まれるカフェインは、摂り方によってダイエットをサポートしてくれる成分です。適量のカフェインを摂取すると体温が上がり、基礎代謝が高まることで脂肪が脂肪が燃えやすい状態に。特に、運動前にカフェインを含むお茶を飲むと、運動後の血圧低下を抑えながら代謝を高める効果が期待できます。
一方で、カフェインを摂りすぎると、不眠や胃の不調、動悸などを引き起こすリスクがあります。夜間に摂取すると睡眠の質が下がり、回復力や代謝機能に悪影響を及ぼす可能性も。夕方以降の摂取は控え、摂る場合は朝や運動前などのタイミングを選びましょう。
冷たいお茶を避ける
お水と同様、お茶を飲むときも冷たすぎるものは控えたほうがよいでしょう。冷たいお茶は体を内側から冷やし、基礎代謝を低下させるリスクがあります。
基礎代謝は、1日の消費エネルギーの約70%を占めています。そのため、基礎代謝が落ちると、運動をしても思ったように脂肪が燃焼されにくくなり、ダイエットに不利に働きます。
お茶はホットまたは常温で飲むのが理想的。体を温め、代謝アップを促すことにつながります。特に冷え性の方や運動量が少ない方は、温かいお茶を意識して取り入れると、より効果的に痩せやすくなるでしょう。
お茶と水のどっちが痩せるかに関するよくある質問
お茶はダイエット中に全く飲まない方がいいの?
適量であれば、ダイエット中でもお茶を取り入れて問題ありません。ただし、カフェインが少ない麦茶やルイボスティー、体を冷やさない常温の水や白湯のほうが、体に負担をかけにくいためおすすめです。
また、カロリーが少ない煎茶や玉露も、少量であればダイエット中に飲んでも大丈夫です。カフェインやカテキンの摂りすぎには注意し、バランスよく取り入れましょう。
どんな水がダイエットにおすすめ?
痩せたいときに飲むなら、マグネシウムを含む水がおすすめです。マグネシウムには便通を促す働きがあり、腸内環境の改善にも役立ちます。
マグネシウムが多く含まれるのは、一般的に「硬水」と呼ばれるタイプの水です。ただし、硬水は軟水に比べてミネラル分が多いため、人によってはお腹がゆるくなるなど、体に合わない場合もあります。そのため、硬水に慣れていない人は、最初は少量から試してみるとよいでしょう。
ミネラルウォーターだけでなく、水道水にも一定量のミネラルが含まれており、安全性も高いので安心して飲めます。なお、ミネラル成分も摂りすぎると内臓に負担がかかるため、飲みすぎには注意しましょう。
痩せたいならお水を中心に飲もう

「お茶とお水、どちらが痩せる?」と迷ったら、お水を中心に取り入れるのがおすすめです。お水は余計な成分を含まず、基礎代謝を高め、脂肪燃焼をサポートしてくれます。1日あたりの適量を守り、体を冷やさない常温の水や白湯で飲むとさらに効果的です。
一方、お茶にもカフェインによる代謝促進などのメリットがあります。運動前などタイミングを意識して取り入れれば、ダイエット効果をさらに高めることができるでしょう。
お水を基本に、目的に合わせてお茶もうまく活用しながら、痩せやすい体を目指しましょう。