監修者情報
水谷 さなえ
美容ライター・編集者
東北大学大学院農学研究科にて生理学を学ぶ。在学中からモデル・マネージャーとして美の世界に携わり、大学院修了後は美容情報サイトの企画やディレクションに携わる。
現在は美容系メディアのライター・編集者として活動中。
◼︎資格
日本化粧品検定1級
生物科学修士
染めたての髪色を長く楽しみたいのに、すぐに色が抜けてしまうと悩む人は多いです。
本記事では、髪が色落ちする原因と仕組みを解説し、ブリーチなしの暗めカラーやブリーチありのハイトーン、さらにメンズにおすすめの色味まで紹介します。
また、市販で買える色持ちの良いカラー剤や、紫外線、熱、洗髪など日常のダメージを防ぐケア方法も徹底解説。
カラーシャンプーを上手に取り入れて、染めたての美しい髪色を長くキープするコツをお伝えします。
みんなが知りたい！本当に染まるカラーシャンプー
色落ちしにくいカラーを探す人が知っておくべき基本
ヘアカラーは、髪の内部に染料を浸透させて発色させる仕組みです。
ところが、シャンプーや紫外線、熱ダメージなどによってキューティクルが開くと、内部の染料が少しずつ流れ出てしまいます。
特にブリーチをしている髪はキューティクルが傷みやすく、染料の定着力が弱いため、色落ちが早い傾向があります。
一方で、ブリーチなしで染めた暗めのカラーは色素が濃く、髪内部にとどまりやすいのが特徴です。
また、髪質や日常のケア習慣によっても色持ちは変わります。細毛や乾燥毛の人は色素が抜けやすいため、日頃のケアが仕上がりを大きく左右します。
なぜ髪色がすぐ落ちる？主な原因5つ
せっかくきれいに染めた髪色も、数日で色が抜けてしまうことがあります。
その原因はひとつではなく、日常生活で受ける外的ダメージと、髪そのもののコンディションの両方に関係しています。
ここでは、色落ちを早める主な5つの要因を紹介しましょう。
シャンプーによる洗浄
色落ちの原因の中でも特に多いのが、シャンプーの洗浄力が強すぎることです。
市販のシャンプーには、皮脂や汚れをしっかり落とすための高洗浄成分が含まれているものが多く、髪の内部に定着した染料まで一緒に流してしまうことがあります。
カラー後は、アミノ酸系やベタイン系などの低刺激で保湿力のあるカラー専用シャンプーに切り替えるのが効果的です。
日々の洗髪でやさしく汚れを落としながら色素を守ることで、カラーの発色とツヤを長くキープできます。
ドライヤーやアイロンの熱ダメージ
ドライヤーやヘアアイロンの高温による熱ダメージは、色落ちを早める大きな要因のひとつです。
髪の表面を守るキューティクルは熱で開きやすく、開いた隙間から染料が流出してしまいます。特に180℃以上のアイロンや長時間のブローは要注意です。
髪を乾かすときは、60〜70℃の低温設定のドライヤーを使い、タオルドライで余分な水分を取ってから短時間で仕上げるのが理想です。
仕上げに冷風を当ててキューティクルを引き締めると、ツヤを保ちながら色持ちをさらに高められます。
紫外線による褪色
日光に含まれる紫外線は、髪のキューティクルを傷つけます。
キューティクルがダメージを受けた状態だと染料が流れやすくなるため、ヘアカラーが褪色しがちです。
特に屋外でのレジャーや通勤など、長時間日差しを浴びる人ほど褪色が早まりやすい傾向があります。
髪の表面が乾燥するとダメージも進行しやすいため、UVカットスプレーや帽子で紫外線を遮ることが重要です。
日常的に意識してケアするだけでも、カラーの持ちやツヤの差が大きく変わります。
髪質やダメージの蓄積
もともと細毛だと染料をため込みにくいため、色落ちしやすい傾向があります。
また、髪のダメージが進行しているとキューティクルが開きやすく染料が流れ出やすくなることにも注意しましょう。
特にブリーチや頻繁なカラーを繰り返している場合、髪内部のたんぱく質が流出しやすく、色素の定着力も低下します。
そのため、保湿系トリートメントやダメージ補修成分を含むヘアマスクを定期的に使い、髪内部の水分と油分を整えることが大切です。
摩擦や水による影響
髪は摩擦や水分によってもダメージを受けやすく、プールの塩素や汗、頻繁なシャンプーなどが色落ちを早めることがあります。
特に濡れた髪はキューティクルが開いているため、強くこするタオルドライは避けるべきです。
洗髪時は泡で包み込むように洗い、乾かす前はタオルで軽く押さえて水分を取るのがポイント。
摩擦を減らすことで色素の流出を防ぎ、染めたてのツヤや手触りをより長くキープできます。
色落ちしにくいカラー【ブリーチなし編】
ブリーチをしないカラーは、髪へのダメージを抑えつつ自然な発色を楽しめるのが魅力です。
地毛に近い色味や暖色系のカラーは、色素が髪内部にしっかりと残りやすく、褪色してもきれいな印象を保てます。
ここでは、ブリーチなしでも長く楽しめるおすすめの色味を紹介します。
暗めブラウン・ナチュラル系
暗めのブラウンやナチュラル系カラーは、ブリーチなしでも発色が安定し、色持ちに優れています。
色素の量が多いため抜けにくく、褪色しても自然なブラウンに落ちつくのが特徴です。
派手すぎず上品な印象を与えるため、職場や学校でも浮きにくく、どのようなシーンにも合わせやすい万能カラーです。
ツヤ感を重視したダークブラウンやモカブラウンなどを選ぶと、光の当たり方で立体感が生まれ、より洗練された雰囲気になります。
赤・ピンク・暖色系
赤やピンクなどの暖色系カラーは、染料が髪に残りやすく、ブリーチなしでも色落ちしにくい傾向があります。
特にピンクブラウンやチェリーブラウンなどは、褪色してもやわらかなオレンジ系に変化し、時間が経ってもかわいらしい印象を保てます。
また、暖色は肌の血色感を引き立てる効果もあり、顔色を明るく見せたい人にもおすすめです。
ナチュラルな中にも温かみを感じる色味なので、季節を問わず人気の高い定番カラーです。
色落ちしにくいカラー【ブリーチあり・ハイトーン編】
ブリーチをして明るい髪色にしたい人にとって「いかにきれいに色持ちさせるか」は重要なポイントです。
ハイトーンは一見色落ちしやすそうに見えますが、色の選び方やケアを工夫すれば長く楽しむことができます。
特にバイオレット系やブルージュ・ネイビー系は、褪色後も黄ばみや赤みを抑え、上品な印象をキープできる人気カラーです。
バイオレット・ラベンダー系
バイオレットやラベンダー系は、ブリーチ後の髪に残る黄ばみを打ち消す効果があります。
褪色してもベージュやシルバー寄りのやわらかな色味に変化するため、長くきれいな印象を保ちやすいのが特徴です。
透明感のあるハイトーンを維持したい人におすすめで、紫シャンプーとの相性も抜群。
染めた直後の黄ばみのない状態を長持ちさせたい場合は、週に数回の紫シャンプーで色素を補うケアが効果的です。
ブルージュ・ネイビー系
ブルージュやネイビーは、暗めのトーンでも深みと透明感を両立できる万能カラー。
青みが強い色味は、褪色してもグレーやスモーキーベージュに変化しやすく、色落ち後もおしゃれに見えるのが魅力です。
また、ブリーチ履歴がある髪に入れると発色がより際立ち、艶やかで落ち着いた印象に仕上がります。
「ハイトーンでも派手になりすぎたくない」という人にもぴったりのカラーです。
メンズにおすすめの色落ちしにくいカラー
男性の場合、髪が短いため色落ちが早く感じやすい傾向があります。
しかし、カラーの選び方次第で褪色後も清潔感やおしゃれさを維持することが可能です。
特に、ブルーブラックやアッシュグレー系のような寒色系カラーは、色落ち後の見え方も計算されており、ビジネスシーンでも好印象を与えます。
ブルーブラック
ブルーブラックは、青みをほんのり含んだ黒髪で、色落ちしても自然に地毛に戻るのが特徴です。
派手すぎない落ち着いた印象で、学生や社会人でも取り入れやすい万能カラーと言えます。
また、暗髪ながら光に当たるとさりげなく青みが見えるため、短髪スタイルでも立体感が出やすく、清潔感と個性を両立できます。
アッシュグレー・マット系
アッシュグレーやマット系のカラーは、色素が残りやすく、褪色しても軽やかなブラウンやグレーベージュに変化します。
重たく見えにくい色味なので、明るさを抑えながらも抜け感を演出できるのが魅力です。
また、赤みを消す効果があるため、髪がオレンジっぽく抜けやすい男性にもおすすめ。
ショートヘアでも立体感が出やすく、清潔感と洗練された印象をキープできます。
市販で買える色落ちしにくいカラー剤
自宅で手軽に染められる市販カラー剤は、コストを抑えつつ髪色をキープしたい人に人気です。
近年は発色やツヤ感も美容院に劣らないアイテムが増えており、工夫次第で色持ちをしっかり高めることも可能です。
ここでは、市販カラー剤の特徴とおすすめアイテムを紹介します。
市販カラー剤のメリット・デメリット
市販カラー剤の最大のメリットは、手軽さとコストパフォーマンスの良さです。
美容院に行く時間がなくても、自宅で好きなタイミングで染められるのが魅力です。
一方で、誰でも使えるように設計されているため、発色がやや強めでムラになりやすいというデメリットも。
特に髪のダメージ具合や毛量の違いで、仕上がりに差が出ることがあります。
また、美容院で施すカラーと比べると色素の定着力が弱く、色持ちは短めです。
ただし、カラー専用シャンプーやトリートメントを併用することで、改善可能です。
安いからといって色がすぐ落ちるとは限らず、正しいケアをすれば長持ちさせられます。
おすすめ市販アイテム3選
色素が濃く色落ちしにくいと評判の3つの市販アイテムを紹介します。
① ホーユー ビューティラボ ホイップヘアカラー（ブラウン系）
泡タイプのため、髪全体に均一に広がりやすく、ムラになりにくいのが特徴です。
初心者でも使いやすく、自宅でサロンのような仕上がりを目指せます。
なかでもモカブラウンやナチュラルブラウンは、落ち着いた印象とツヤ感を両立できる人気色です。
髪への負担を抑えながら自然な発色を長く楽しみたい人にぴったりのアイテムです。
② フレッシュライト ミルキー（ピンク・暖色系）
ピンクブラウンやチェリーブラウンなどは、色素が濃く発色が鮮やかなのが特徴です。
褪色してもオレンジ寄りのやわらかなトーンに変化し、時間が経っても明るくやさしい印象を保てます。
セルフカラーでもムラになりにくく、ツヤのある仕上がりになりやすいため、華やかで女性らしい雰囲気を目指したい人におすすめです。
③ リーゼ 泡カラー（アッシュ・グレージュ系）
「リーゼ 泡カラー」は、グレージュやアッシュベージュなど、透明感のある寒色系カラーが充実しています。
泡タイプなので髪全体にムラなく染まりやすく、ブリーチなしでも黄ばみを抑えた上品な仕上がりに整います。
褪色しても自然なグレーベージュへと変化し、時間が経ってもおしゃれな印象をキープ可能です。
ナチュラルさと抜け感のある髪色を楽しみたい人におすすめです。
市販カラー剤で染めた後は「ジムジル」などのカラーシャンプーを併用して色素を補うと、褪色をさらに抑えられます。
コストパフォーマンスと色持ちを両立させたい人には、この組み合わせがおすすめです。
- Jjimjilカラーシャンプー
- 健康美人研究所株式会社
色落ちを防ぐ最新ケア方法5選
髪色を長持ちさせるには、カラー剤だけでなくその後のケアが欠かせません。
毎日の洗髪や乾かし方、外出時の対策など、ちょっとした工夫で色持ちは驚くほど変わります。
ここでは、色落ちを防ぐために今日からはじめられる最新ケア方法を紹介します。
カラーシャンプー・カラートリートメント
紫やピンクのカラーシャンプーは、シャンプーのたびに少量の染料を補給し、褪色を防ぐアイテムです。
アッシュ系なら紫シャンプー、ピンク系や赤系ならピンクシャンプーと、髪色の系統に合わせて選ぶのがポイント。
通常のシャンプーでは流れやすい染料を補いながら、発色を保つ効果が期待できます。
なかでも「ジムジル」のような美容院品質のカラーシャンプーは、補色と保湿のバランスが優れており、ツヤのある仕上がりを長くキープできます。
- Jjimjilカラーシャンプー
- 健康美人研究所株式会社
アウトバストリートメントでコーティング
ドライヤー前に使うアウトバストリートメントは、髪表面を保護して色素の流出を防ぐケアアイテムです。
熱や摩擦からキューティクルを守るだけでなく、保湿・補修成分がダメージを内側から整え、次回のカラー定着をサポートしてくれます。
特に、乾燥やパサつきが気になる人はオイルタイプ、軽やかにまとめたい人はミストタイプがおすすめです。
また、トリートメントをつけた後に低温ドライヤーで優しく乾かすことで保護膜が定着しやすくなり、ツヤや色持ちがより長続きします。
- 補修＆保湿の洗い流さないトリートメント「ラスティーク」
- 株式会社エバンズ
低温ドライヤー
高温のドライヤーは、キューティクルを開かせて染料が抜ける原因になります。
近頃は、60〜70℃前後で風量が強い低温ドライヤーが登場しており、熱ダメージを最小限に抑えながらしっかり乾かせます。
乾かすときは根元から順に乾かしていき、髪全体が温まりすぎないよう意識するのがコツです。
紫外線対策
紫外線は髪の色素を分解し、ツヤや手触りまで損なう原因になります。
UVカットスプレーを使うほか、日差しの強い季節は帽子や日傘で物理的に遮ることも有効です。
紫外線は一年中降り注いでいるため、夏だけでなく通年ケアが必要です。
特にアウトドアやスポーツが好きな人は、日常的な対策を意識しましょう。
洗髪頻度・温度の見直し
髪を洗う回数が多すぎると、必要な皮脂や染料まで落としてしまいます。
1日1回を目安に、38℃前後のぬるま湯でやさしく洗うのがおすすめです。
タオルで拭くときはこすらず、押さえるように水気を取ることで摩擦ダメージを防げます。
シャンプー後は早めに乾かし、濡れたまま放置しないことも大切です。
色落ちしにくいカラーに関するよくある質問
色落ちが目立たないおすすめのカラー方法はありますか？
色落ちを目立たせたくない場合は、グラデーションカラーやバレイヤージュがおすすめです。根元を地毛に近いトーンで残し、毛先に向かって明るくしていくことで、伸びてもプリンが目立ちにくくなります。
また、色落ちしても自然なグラデーションが残るため、頻繁に染め直さなくてもきれいな状態をキープできます。
一番色落ちしにくい色は？
色素の濃い暗めのブラウンや暖色系カラーは、染料が髪内部にしっかり残るため色落ちしにくい傾向があります。褪色しても自然なブラウンやオレンジ寄りの色に落ちつくため、ムラになりにくく長く楽しめます。
落ちにくさと扱いやすさを重視するなら、モカブラウンやチェリーブラウンなどがおすすめです。
ブリーチなしでも色持ちは良くなる？
ブリーチなしでも、暗髪系やブラウン系のカラーを選べば十分に色持ちは良くなります。ブリーチをしないと髪へのダメージが少なく、キューティクルの開きが抑えられ、染料が内部にとどまりやすくなるためです。
さらに、カラーシャンプーやトリートメントなどのケアを取り入れれば、色の持続力をより高められます。
ジムやプール通いでも色持ちする？
塩素の入ったプール水や汗は、髪のpHバランスを乱し、色素が抜けやすくなる原因になります。ジム後やプール後は、ぬるま湯で優しく洗い流し、保湿ケアを徹底することが大切です。
また、カラーシャンプーを併用することで、流出した染料を補い、色落ちを最小限に抑えられます。
色落ちを防ぐカギは「カラー選び」と「ケア習慣」
色落ちしにくい髪を保つには、最初のカラー選びと日々のケアが何より大切です。
暗めのブラウンや暖色系など色素の濃いカラーを選べば、ブリーチなしでもきれいな発色を長く楽しめるでしょう。
一方で、バイオレットやネイビーのような寒色系も、褪色後まで計算された色味ならおしゃれにキープできます。
さらに、ジムジルなどのカラーシャンプーで補色ケアを続けることが色持ちの決め手になります。
日々の洗髪温度・乾かし方・紫外線対策を意識して、染めたての美しい髪色を長く楽しみましょう。
みんなが知りたい！本当に染まるカラーシャンプー
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