妊娠中の着圧ソックスはOK?むくみ・こむら返り対策におすすめのアイテムと使い方

妊娠中の着圧ソックスはOK?むくみ・こむら返り対策におすすめのアイテムと使い方
※本記事には[PR]が含まれます。
メディキュット クイックリフレ ショート
レキットベンキーザー・ジャパン
  • 軽〜中圧(約16〜20hPa)の段階着圧設計
  • 薄手で通気性のよい素材
  • 就寝前のリラックスタイムにも快適
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監修者情報

松村 はるか

松村 はるか

理学療法士/保健医療学博士

大学病院にて理学療法士として勤務しながら、大学院で保健医療学の博士号を取得。
現在は医療・健康ジャンル專門のライターとして、各診療科にわたる疾患解説をはじめ、自由診療・美容医療、医療制度、福祉領域まで、幅広いテーマで執筆・監修を行っている。

◼︎資格
理学療法士
保健医療学 博士
薬機法管理者
YMAA認証マーク取得
福祉住環境コーディネーター

夕方になると脚が重くなったり、靴下のあとが残るといった「むくみ」は、多くの人に見られる症状です。

長時間の立ち仕事やデスクワーク、運動不足、塩分の多い食事などが重なることで、血液やリンパの流れが滞り、下半身に水分がたまりやすくなります。

この記事では、むくみの原因を整理しながら、自宅で行えるマッサージやツボ押し、ストレッチの方法を解説。

あわせて、着圧レギンスを使った効果的なケア法も紹介します。

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妊娠中に着圧ソックスを使っても大丈夫?

妊娠中でも、多くの場合は軽〜中程度の着圧ソックスであれば安全に使用できます。

妊娠期はホルモンバランスの変化や血液量の増加によって、脚のむくみやだるさ、静脈の膨らみが起こりやすくなる時期です。

そのため、段階的に圧をかけて血液の戻りをサポートする着圧ソックスは、むくみやこむら返りの予防に役立ちます。

ただし、締めつけが強すぎるタイプや長時間の着用に向かない商品もあるため注意が必要です。

静脈瘤が進行している人や重度のむくみがある人は、必ず医師に相談しましょう。

着圧ソックスには、医師の指導下で使う医療用の「弾性ストッキング」と、日常ケア向けの市販用着圧ソックスがあります。

医療用の弾性ストッキングは、医師の指導のもとで血流改善を目的に使う医療機器で、圧が高めに設計されています。

一方、市販用は日常的なむくみケアや疲労軽減を目的としており、妊娠中でも安心して使えるやさしい圧設計(10〜20hPa程度)が中心です。

着圧ソックスと似ている商品で、お腹や腰まわりまでカバーする「着圧レギンス」もあります。

お腹や腰回りを圧迫してしまうので、マタニティ用の製品でなければ、妊婦が使用するべきではないので注意が必要です。

使ってはいけないケースと注意が必要な人

妊娠中でも多くの人が着圧ソックスを安全に使えますが、体調や症状によっては注意が必要な場合もあります。

特に以下のようなケースに当てはまる場合は、使用を控えるか、必ず医師に確認してから使うようにしましょう。

  • 高血圧や妊娠高血圧症候群がある
  • 強いお腹の張りや圧迫感がある
  • 脚のむくみが急に悪化した、または片脚だけ腫れている
  • 静脈瘤が進行している、皮膚に炎症やかゆみがある

これらの状態では、締めつけによって血流やリンパの流れが妨げられるおそれがあります。

使用中に「脚がしびれる」「冷たく感じる」「肌の色が変わる」といった異常がある場合は、すぐに着用をやめましょう。

また、妊娠後期は体調の変化が大きく「以前は大丈夫だったのに、最近きつく感じる」というケースも少なくありません。

その日の体調や脚の状態に合わせて判断しましょう。

医師や助産師が推奨する着圧レベルの目安

妊婦さんに推奨される着圧レベルは、10〜20hPa(弱圧〜中圧)が目安です。

この範囲であれば、血流をサポートしながらも締めつけすぎず、日常生活の中で快適に過ごせます。

また、夜用にはさらに弱圧(10hPa以下)のタイプを選ぶのがおすすめです。

就寝中は血圧や体温が下がりやすく、強い圧をかけると血行を妨げてしまう可能性があります。

加えて、着圧ソックスは「圧の強さ」だけでなく「サイズのフィット感」も重要です。

サイズが合っていないと、ふくらはぎや足首に圧が集中し、しびれやうっ血を引き起こす場合があります。

購入時には、身長やふくらはぎの太さを基準にサイズ表を確認し、少し余裕のあるものを選ぶようにしましょう。

使用シーン推奨着圧レベル特徴・ポイント
日中(外出・立ち仕事など)15〜20hPaむくみや疲労対策に適した中圧タイプ
在宅・デスクワーク時10〜15hPa長時間でも快適に過ごせる弱圧タイプ
就寝時(ナイト用)10hPa以下締めつけを感じにくく、安眠サポート向き

着圧ソックスは、圧が強ければ良いというものではありません。

自分の体調や使用シーンに合った強さを選ぶことが、快適で安全なマタニティライフにつながります。

妊娠中のむくみ・こむら返りの原因とは?

妊娠中のむくみやこむら返りは、血流やホルモンバランスの変化が主な原因です。

妊娠によって血液量が増える一方で、ホルモンの影響で血管が拡張し、下半身に血液がたまりやすくなります

さらに大きくなった子宮が下半身の静脈を圧迫し、血液の流れが滞ることで脚が重く感じたり、むくみやすくなります。

夜間のこむら返りも、血流の低下やミネラル不足が重なって起こるものです。

特に妊娠後期はカルシウムやマグネシウムが不足しやすく、筋肉が過剰に収縮して足がつりやすくなります。

むくみ・こむら返りを悪化させる生活習慣

妊娠中のむくみを悪化させる主な要因は「長時間の同じ姿勢」「塩分過多」「冷え」の3つです。

長時間の立ち仕事や座りっぱなしは血流を妨げるため、1時間ごとに軽く体を動かすのがおすすめです。

また、塩分を摂りすぎると水分が体にたまりやすくなり、むくみを悪化させます。

反対に水分不足も血流を滞らせるため、常温の水や麦茶をこまめに飲むことが大切です。

さらに、冷えや締めつけの強い服も血行不良の原因になります。

体をあたためつつ、ゆとりのある服装や軽めの着圧ソックスを取り入れることで、むくみや足のだるさを防ぎやすくなります。

着圧ソックスの効果とは?妊娠中にうれしい3つの働き

では実際に、着圧ソックスにはどのような効果があるのでしょうか。

ここでは、妊婦さんにとって特にうれしい着圧ソックスの3つの効果を紹介します。

① 血流をサポートしてむくみを予防する

妊娠中は血液量が増える一方で、下半身に血液がたまりやすく、脚のむくみが起こりやすくなります。

着圧ソックスは足首からふくらはぎにかけて段階的に圧をかけることで、血液やリンパの流れをスムーズにし、余分な水分や老廃物の滞留を防ぐ働きがあります。

その結果、夕方に感じやすい脚の重だるさをやわらげ、スッと軽い感覚が続きやすくなります。

デスクワークや立ち仕事など、長時間同じ姿勢で過ごす日にもおすすめです。

② 夜間のこむら返りを予防して疲労をやわらげる

妊娠中に多い「夜中に足がつる」症状は、血流の滞りと筋肉の疲労、ミネラル不足が重なって起こります。

着圧ソックスを着用することで血流が促され、筋肉への酸素や栄養の供給がスムーズになり、けいれんを防ぎやすくなります

特に妊娠後期の就寝時や夜間のこむら返り対策に効果的です。

また、血行をサポートすることで脚の疲労を翌日に残しにくくし、翌朝の脚をスッキリさせる働きもあります。

翌朝に「脚が軽い」「だるさが残らない」と実感する人も多いです。

③ 冷えを防ぎ、日中の活動を快適にサポートする

冷えは妊婦さんの大敵です。血流が滞ると脚先が冷えやすくなり、むくみやだるさをさらに悪化させてしまいます。

着圧ソックスを着用すると、足首からふくらはぎにかけて血流が促され、末端まであたたかさが行き届きやすくなります

脚があたたまることで筋肉の緊張がほぐれ、動きやすさもアップ。

外出や仕事中の冷え対策としても活躍し、日中を快適に過ごせるサポートアイテムと言えます。

寝るときに着圧ソックスは履いていい?

妊娠中に「夜も着圧ソックスを履いて寝ていいの?」と迷う人は少なくありません。

結論から言うと、弱めの圧(10hPa以下)またはナイト専用タイプであれば安心して使用できます。

夜は血圧や体温が下がり、体がリラックスモードに入るため、昼用の強めの圧のタイプを履いたまま寝ると血流を妨げてしまう可能性があります。

就寝時に使用する際は「夜用」と明記された専用タイプを選ぶのが基本です。

むくみが気になる日に寝る前の30分〜1時間だけ短時間着用するなど、無理のない使い方から試してみましょう。

昼用と夜用の違い

昼用と夜用では、目的も構造も大きく異なります。

昼用は「立ち仕事や外出など活動時のサポート」が目的で、脚にしっかり圧をかけて血流を押し上げる設計です。

一方、夜用は「休息中の血流維持」と「リラックス」を両立させるため、やさしい圧と通気性の良い素材が採用されています。

種類着圧レベル特徴・用途
昼用タイプ約15〜25hPa(中圧〜強圧)立ち仕事・外出時のむくみ・疲労ケアに適する
夜用タイプ約5〜10hPa(弱圧)寝ている間の血流維持・冷え対策に向く

夜は血圧が下がり、体がリラックスモードに切り替わる時間帯です。

そのため、昼用のまま寝てしまうと締めつけが強すぎて血行を妨げるおそれがあります。

時間帯やシーンに合わせて正しく使い分けることで、より快適で安全にケアを続けられます。

寝る前・就寝時の正しい履き方と注意点

就寝時に着圧ソックスを使うときは、履くタイミングと使い方を意識することでより効果的にケアできます。

理想的なのは、入浴後から就寝30分前のタイミングで着用することが大切です。

血流が促進された状態で履くと、脚全体に圧が均等にかかりやすくなります。

むくみが強い日やはじめて使う場合は、いきなり長時間履かずに日中の短時間使用から慣らすのがおすすめです。

また、翌朝は脚の色や感覚を確認し、しびれや冷たさ、跡が強く残るなどの異常があれば、すぐに使用を中止してください。

ゴム口の折り返し着用もやめましょう

ナイト用を選ぶ際のポイント

ナイト用の着圧ソックスを選ぶときは、通気性と締めつけすぎないフィット感が大切です。

就寝中は体温がこもりやすいため、綿混素材や吸放湿性に優れたタイプを選ぶとムレにくく、一晩快適に過ごせます。

また、跡が残りにくい構造やつま先ゆったり設計を選ぶと、朝までストレスなく着用できます。

近頃では、冷え対策やリラックス効果を兼ね備えたタイプも増えており、冬場の冷え対策を目的に取り入れる妊婦さんも多くなっています。

妊娠中におすすめの着圧ソックス

妊娠中は、脚のむくみやこむら返りを防ぐためにも、体に負担をかけない着圧アイテムを選ぶことが大切です。

ここでは、日中用、夜用など、妊婦さんが安心して使えるおすすめアイテムを紹介します。

妊娠中のむくみ・こむら返り対策におすすめの着圧ソックス3選

ふくらはぎや足首のむくみを軽減したい人には、着圧ソックスが便利です。

軽い圧で血流をサポートし、脚のだるさや疲れをやわらげてくれます。

ここでは、日常使いしやすく快適な履き心地の3商品を紹介します。

メディキュット クイックリフレ ショート(Dr.Scholl)

「メディキュット クイックリフレ ショート」は、医療発想のブランド「Dr.Scholl(ドクター・ショール)」が手がける、妊婦さんにも人気のショート丈着圧ソックスです。

軽〜中圧(約16〜20hPa)の段階着圧設計で、圧が強すぎず心地よいフィット感が特徴です。

足首からふくらはぎにかけてやさしく引き締め、夕方の重だるさをスッと軽減してくれます。

薄手で通気性のよい素材は蒸れにくく、外出時だけでなく就寝前のリラックスタイムにも快適。

ショート丈で着脱しやすく、立ち仕事やデスクワークの合間にも無理なく使えるバランスの取れた一足です。

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グラマラスリムレッグ

「グラマラスリムレッグ」は、脚全体をしっかり包み込み、脚の重だるさ軽減と美脚ラインのサポートを両立した人気モデルです。

足首から太ももまで強めの着圧でホールドし、長時間の立ち仕事や外出でも脚の重さを感じにくくしてくれます。

生地にはナイロンやポリウレタンなどを使用し、厚みがありながらも丈夫で安心感のあるつくりです。

やや圧が強めですが、脚の重だるさをスッキリさせたい人にはぴったり。

また、温かみのある素材が脚元を保温し、冷えやすい冬場にも役立ちます。

スタイルアップ効果も高く、産後の引き締めケアにも長く使えるのが魅力です。

グラマラスリムレッグ
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スリムウォーク 美脚ハイソックス

「スリムウォーク 美脚ハイソックス」は、医療と美容の両面からアプローチする「スリムウォーク」の定番シリーズです。

足首からふくらはぎにかけての段階着圧設計で、脚のだるさをやさしくサポートします。

締めつけすぎない適度な圧が特徴で、はじめて着圧ソックスを使う人にも取り入れやすいアイテムです。

生地はナイロンとポリウレタン製で伸縮性が高く、肌にしっかりフィット。

やや厚みのある素材ですが、柔軟性があり季節を問わず使いやすい仕上がりです。

吸放湿性にも優れ、就寝時でも快適に着用できます。

また「おやすみ用」ラインも展開されており、昼夜のシーンに合わせて使い分けられるのが魅力です。

価格も手頃で続けやすく、立ち仕事やデスクワークなど日常のケアにぴったりの一足です。

スリムウォーク美脚ソックス
ピップ
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妊娠中のむくみ対策は“トータルケア”で考える

妊娠中のむくみは、着圧ソックスだけで完全に防げるものではありません。

血流を整える」「体を冷やさない」「水分と塩分のバランスを保つ」といった、生活全体でのケアが大切です。

まず、着圧ソックスに加えて足首まわしやストレッチ、軽いウォーキングを取り入れると、筋肉がポンプの役割を果たし血流が促進されます。

お風呂上がりにふくらはぎを下から上へさするマッサージを行うのもおすすめです。

また、水分をこまめにとることも重要です。

むくみが気になって水分を控える人もいますが、血液がドロドロになり、循環が悪化してしまうこともあります。

常温の水や麦茶を中心に、1日1.5〜2リットルを目安にとるようにしましょう。

あわせて減塩を意識し、味付けを薄めにしたり加工食品を食べ過ぎないなどの工夫をしましょう。

さらに栄養バランスの取れた食事を1日3食しっかりとり、カリウムの摂取も意識しましょう。

カリウムは体内の余分なナトリウム(塩分)の排出を助け、むくみ対策に役立ちます。

厚生労働省の摂取量目安は「1日2,000mg」で、目標摂取量は「1日2,600mg」です。

カリウムを多く含む食材には、バナナ(1本あたり約360mg)や茹でほうれん草(100gあたり約490mg)、かぼちゃ、大豆、枝豆、さつまいもなどがあります。

日々の献立に少しずつ取り入れると無理なく達成できます。

※腎機能に不安がある場合や医師から指示がある場合は、カリウム制限が必要なこともあります。自己判断せず、必ず医師に相談してください。

着圧ソックスはあくまで“サポート役”

日々の生活習慣を整えることで、より快適にマタニティ期を過ごせます。

正しく使えば妊娠中の着圧ソックスは頼れる味方に

着圧ソックスは、妊娠中のむくみや脚のだるさ、こむら返りを軽減する心強いサポートアイテムです。

大切なのは、自分の体調に合った圧の強さと使い方を選ぶことです。

昼と夜でタイプを使い分けたり、就寝時は弱圧タイプを取り入れるなど、体への負担を避けながら無理なく続けましょう。

さらに、軽い運動やマッサージ、水分補給を組み合わせることで、むくみの予防効果が高まります。

正しく活用すれば、着圧ソックスは快適なマタニティライフを支える“頼れる味方”になってくれます。

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