かかとの保湿はこれが正解|ガサガサ・ひび割れを防ぐ原因別ケアと続けやすい方法
監修者情報

水谷 さなえ
美容ライター・編集者
東北大学大学院農学研究科にて生理学を学ぶ。在学中からモデル・マネージャーとして美の世界に携わり、大学院修了後は美容情報サイトの企画やディレクションに携わる。
現在は美容系メディアのライター・編集者として活動中。
◼︎資格
日本化粧品検定1級
生物科学修士
どうにかしたい!かかとガサガサ予防クリーム

かかとの保湿が必要な理由|なぜ顔や体よりガサガサになりやすいのか

かかとは、顔や体と比べて自然に潤いを保ちにくい部位です。
皮脂腺がほとんどなく、もともと乾燥しやすい構造をしています。
さらに、歩くたびに体重がかかり、靴や床との摩擦を毎日受け続けています。
その刺激から皮膚を守ろうとして角質が厚くなりやすく、放っておくと水分が入りにくい状態に変わっていきます。
保湿をしないまま過ごすと「乾燥 → 角質が硬くなる → さらに乾く」という悪循環に入りやすいのも、かかと特有の特徴です。
だからこそかかとは、気になったときだけではなく、日常的に保湿することが重要です。
顔や体と同じ感覚ではなく、より意識してかかとをケアすることがガサガサやひび割れを防ぐポイントになります。
かかとがガサガサ・ひび割れする主な原因【乾燥だけではない】

かかとのガサガサやひび割れは、単純な乾燥だけが原因とは限りません。
状態によっては、保湿を続けていても改善しにくいケースがあります。まずは、代表的な3つの原因について解説します。
乾燥による角質の水分不足
かかとのガサガサで最も多い原因が、空気の乾燥や入浴後の水分蒸発による潤い不足です。
特に秋冬は湿度が下がりやすく、入浴後になにも塗らずにいると、皮膚表面の水分が短時間で逃げてしまいます。
この状態が続くと、かかとは乾燥しやすくなり、表面が白っぽく見えたり、粉をふいたような状態になりがち。
ただし、痛みや深いひび割れがなければ、保湿ケアを習慣化するだけで改善しやすい軽度の段階と考えられます。
角質肥厚(厚く硬くなる状態)
乾燥や摩擦による刺激が長期間続くと、かかとは外部刺激から皮膚を守ろうとして角質を厚くします。
この防御反応によって起こるのが「角質肥厚」と呼ばれる状態です。
角質が厚くなると、表面に保湿剤を塗っても成分が内部まで届きにくくなります。
そのため、毎日ケアしているつもりでも変化を感じにくく「保湿しているのに良くならない」と感じやすくなります。
このタイプは、何年も同じガサガサが続いているケースが多く、触ると硬さを感じたり、深いひび割れを伴ったりしやすいのが特徴です。
単なる乾燥とは違い、保湿方法やケアの見直しが必要な段階と言えるでしょう。
摩擦・歩き方・靴の影響
かかとは、日常の歩き方や靴の影響を受けやすい部位です。
サンダルやパンプス、裸足での生活は、かかとへの摩擦や衝撃が増えやすく、特定の部分だけガサガサが進む原因になります。
また、体重のかけ方や歩き方に癖があると、左右どちらか一方のかかとだけが目立って荒れるケースも少なくありません。
見た目には同じように歩いているつもりでも、無意識の重心の偏りが影響していることがあります。
さらに注意したいのが夏場です。
夏は乾燥しにくいと思われやすいですが、サンダルや素足での歩行により摩擦が増えることで、刺激が積み重なるのです。
このため季節に関係なくかかとは保湿しないと、ガサガサになることがあります。
かかとの正しい保湿方法|やっているのに効かない理由


水谷 さなえ
かかとは皮脂が少なく刺激を受けやすい部位です。保湿の「量」「タイミング」「密閉」を意識するだけで、状態が変わるケースは多いです。
ここでは、保湿が効かない原因を整理しながら、正しいケア方法を解説します。
保湿のベストタイミングは「お風呂上がりすぐ」
かかとの保湿は、お風呂上がりで肌にまだ水分が残っている状態で行うのが基本です。
入浴後は角質がやわらかくなり、水分を含みやすいため、このタイミングで保湿剤を重ねることで、潤いを中に閉じ込めやすくなります。
目安は入浴後5分以内です。
なにも塗らずに時間が経つと、水分は一気に蒸発してしまい、あとから保湿剤を塗っても効果を感じにくくなります。
体を拭くときはタオルでゴシゴシこすらず、軽く押さえる程度にとどめ、拭いたらすぐにケアをはじめましょう。
塗るものを間違えると効かない|かかと保湿の基本ルール
かかとは顔や腕と比べて皮脂腺がほとんどなく、水分を抱え込む力が弱い部位です。
そのため、顔用クリームや軽めのボディローションでは、塗った直後はしっとりしても、時間が経つとすぐ乾いてしまいます。
かかとケアで大切なのは、水分を補うこと以上に油分でしっかりフタをすることです。
浸透のよさや「ベタつかない使用感」を重視しすぎると、保湿力が足りず、結局ガサガサになりやすくなります。
かかと用の保湿では「軽さ」よりも「塗ったあとに潤いが残るかどうか」を基準に選ぶのがポイントです。
多少重く感じても、密閉力のあるタイプのほうが、結果的に保湿効果を実感しやすくなります。
塗り方で差が出る|量・塗り込み方・靴下の使い方
かかとの保湿は、少量を薄く伸ばすだけでは効果が出にくいです。
目安は、かかと全体がうっすら白くなる程度。乾燥が強い場合は、やや多めに使ってもしっかりなじませることが大切です。
塗るときは、こすらずに円を描くように押し込むのがポイント。
角質の凹凸に沿ってなじみやすくなり、保湿剤が表面に残りにくくなります。
仕上げに綿やシルク素材の靴下を履くと、保湿成分の蒸発を防げます。
密閉することで潤いが安定し、翌朝までしっとり感が続きやすくなります。
毎日できない人向け|週2〜3回の集中保湿ケア
毎日のケアが難しい場合は、ケアの回数よりも1回あたりの保湿量と密閉力を重視した集中ケアがおすすめです。
週2〜3回でも、お風呂上がりに保湿剤をたっぷり塗り、ラップや靴下でしっかり密閉するだけで、かかとの状態は徐々に変わってきます。
この方法は、忙しくて毎日は続かない人や、夜のケアを忘れがちな人にも取り入れやすいのがメリットです。
完璧な毎日のケアを目指すより「これならできる」と思える頻度と方法を決めて続けることが、結果的に改善への近道になります。
かかと保湿アイテムの選び方|症状別に最適解を整理

かかとの保湿は、症状の重さや状態に合っていないアイテムを選ぶと「続けているのに変わらない」と感じやすくなります。
ここでは、かかとの状態別に、選ぶべき保湿アイテムの考え方を整理します。
軽い乾燥・粉ふき向け
かかとが白っぽく粉をふく程度で、痛みやひび割れがない場合は、乾燥による水分不足が主な原因と考えられます。
この段階であれば、セラミドやワセリンなど、刺激が少なく水分を逃がしにくい保湿成分を中心に選ぶのが基本です。
毎日使うことを前提に、ベタつきすぎず、無理なく続けられる価格帯のものを選ぶと、保湿習慣を定着させやすくなります。
まずは「毎日塗れること」「塗り忘れにくいこと」を重視するのがポイントです。
硬さ・ひび割れがある場合
かかとが硬くなっていたり、ひび割れや痛みを伴っている場合は、乾燥に加えて角質が厚くなっている状態が考えられます。
この状態では、尿素など角質をやわらかくする成分を含むケアが必要になることがあります。
また、保湿ケアを続けても改善しない場合は、角質の問題だけでなく、かかとの荒れを引き起こしている原因そのものにアプローチできていない可能性があります。
ひび割れや硬さが長引くケースでは、角質の厚みだけでなく、炎症や原因菌などが関与していることもあり、保湿だけでは変化が出にくくなります。
そのような場合は、保湿に加えて原因への作用が期待できる薬用クリームを検討してもよいでしょう。
たとえば「カカるるん」のような、保湿では改善しにくいかかとの荒れを想定して処方された薬用クリームは、角質ケアや原因菌へのアプローチを同時に行える設計になっています。
- カカるるん
- ジェネリック製薬株式会社
かかとがガサガサになるNG習慣

かかとのガサガサが気になると、良かれと思ってやっているケアが、状態を悪化させているケースも少なくありません。
特に注意したいのが、次のような習慣です。
- 角質を削りすぎる、毎日の角質除去
- 裸足で過ごす時間が長い生活
- 肌が乾いてから思い出して保湿する
角質を頻繁に削ると、かかとは刺激から守ろうとして、さらに角質を厚くしようとします。
その結果、かかとを削っても削ってもガサガサが戻る悪循環に陥りやすくなります。
また、裸足で過ごす時間が長いと、床や靴との摩擦や歩行時の衝撃が直接かかり、特定の部分だけ硬くなりやすくなります。
夏場でも「乾燥していないから大丈夫」と油断すると、摩擦による刺激でガサガサが進行することがあります。
さらに、肌が完全に乾いてから保湿するのも効果が出にくい原因です。
水分が抜けきった状態では、保湿剤が角質になじみにくく、表面を塗っただけのケアになってしまいます。
皮膚科に行くべきかかとの状態とは

水谷 さなえ
出血するひび割れやかゆみ、赤みがある場合は乾燥だけが原因と決めつけないことが大切です。自己判断で長引かせず、早めに皮膚科で原因を確認しましょう。
かかとのガサガサは、乾燥が原因であれば保湿ケアで改善することが多いです。
ただし、次のような状態がある場合は、自己判断で続けず皮膚科を受診したほうが安心です。
- 出血するほど深いひび割れがある
- 歩くと痛みが出る、日常生活に支障がある
- かゆみや赤み、ジュクジュク感が続いている
- 左右どちらか片側だけ症状が強い
これらの症状は、乾燥だけでなく炎症や皮膚疾患が関係している可能性があります。
保湿を続けても改善しない場合や痛み、かゆみを伴う場合は、早めに専門家に相談しましょう。
季節別|かかとの保湿ケアで意識すべきポイント

かかとの乾燥やガサガサは、季節によって原因や悪化するポイントが異なります。
一年を通して保湿は必要ですが、季節ごとの特徴を押さえておくと、無駄なくケアを続けやすくなります。
秋冬の乾燥対策
秋冬は空気が乾燥しやすいうえ、冷えによって血行も低下しやすく、かかとの水分が失われやすい季節です。
特に入浴後は肌表面の水分が蒸発しやすく、なにも塗らずに過ごすと乾燥が一気に進んでしまいます。
この時期は、夜の保湿を最優先にし、入浴後すぐにケアすることが重要です。
保湿を後回しにすると角質が徐々に厚くなり、春になってもガサガサが残りやすくなります。
春夏でも油断しない保湿習慣
春夏は乾燥とは無縁に思われやすいですが、サンダルや裸足で過ごす時間が増えることで、かかとには摩擦や刺激が集中しやすくなります。
その結果、表面は問題なく見えても、角質の内側では水分不足が進んでいるケースも少なくありません。
ベタつきが気になる季節は、重いクリームを無理に使う必要はなく、軽めの保湿アイテムでも十分です。
重要なのは「夏だから不要」と判断してなにもしないのではなく、状態に合った保湿を続けることです。
まとめ|かかとの保湿は「原因を知って、続ける」ことが大切

かかとのガサガサやひび割れは、乾燥だけでなく角質の厚みや摩擦、生活習慣が重なって起こります。
だからこそ、やみくもに保湿するのではなく、今の状態に合ったケアを選ぶことが大切です。
保湿のタイミングや塗るアイテム、かかとケアの続け方を少し見直すだけでも、かかとの状態は少しずつ変わっていきます。
完璧なケアを目指す必要はなく、無理なく続けられる方法を習慣にすることが、かかとのガサガサを繰り返さないための一番の近道です。








