ベリーダンスとは?向いている人や踊り方を解説
ベリーダンスとは
ベリーダンスとは、「ベリー」は「お腹」を意味する言葉で日本語に直訳すると“腹踊り”を指すダンスです。お腹や腰を揺らしながら踊るベリーダンスは、古代エジプト発祥で世界最古の踊りとも言われています。祭典や祈願の舞いとして、中東およびアラブ圏の女性たちに受け継がれてきたものですが、その妖艶で煌びやかな踊りに魅せられ、時代や文化を超えて世界中で親しまれています。
日本では2000年頃から注目され、大人の女性に人気の習い事となり、多くの人を魅了し続けているダンスです。
ベリーダンスに向いている人の特徴
ベリーダンスが向いている人の特徴は、主に以下の3つです。
- ダンス初心者の人
- 楽しくダイエットしたい人
- 笑顔でハッピーになりたい人
ベリーダンスはハードルが高いように思われがちですが、実は初心者の方でも楽しめるダンスです。ベリーダンスが向いている人の特徴を詳しくご紹介するので、ご自身が当てはまるか、ぜひチェックしてみてくださいね。
ダンス初心者の人
“ベリーダンス=難しい”とイメージしている方も多く、「興味はあるけどなかなか踏み出せない……」という声をよく耳にします。しかし、近年は初心者向けのベリーダンス教室も増えており、誰でもトライしやすいダンスです。ベリーダンスに年齢制限はなく、何歳からでもはじめることができ一生ものの趣味として楽しむこともできます。
ベリーダンスは、腰だけを動かす、胸だけを動かすといった動きが多いため、慣れないうちは難しく感じるかもしれません。しかし、練習すれば必ずコツを掴めます。また、飛んだり跳ねたりするような激しいダンスではないので、運動があまり得意でない方も安心です。
楽しくダイエットしたい人
体の各部位を独立して動かし、なめらかな動きを表現するベリーダンスは、女性の理想的なボディ作りに最適です。特に、二の腕の引き締めやバストアップ。そして、腰の動作はインナーマッスルを刺激するため、お腹や腰まわりの筋肉を引き締め、くびれを作れます。
さらに、腸の動きの活性化にもつながるため便秘改善や美肌作り、冷え性やむくみの改善など女性に嬉しい効果も期待できますよ。
また、ベリーダンスは体だけでなく表情もポイント!表情が豊かになり表情筋も鍛えられて小顔効果が期待できたり、音楽に合わせて時に妖艶に、時に激しく踊ることで、自分の新たな魅力も発見できるかもしれません。
ベリーダンスは「楽しみながらダイエットしたい」「女性らしいシルエットのボディメイクをしたい」という人におすすめです。
笑顔でハッピーに踊りたい人
そもそも人は「踊る」という行動に、幸せや楽しさを感じます。それは、ドーパミンやセロトニンといった幸せを感じるホルモンが分泌されるからです。音楽と一体になって踊り、心と体を解放すればストレス発散もできます。
さらに、ベリーダンスは競技というより楽しく踊り、自分を表現することがメインのダンス。基本の動きはありますが、バレエやフラメンコ、競技ダンスに比べると自由度も高いので、型にとらわれすぎずに楽しく踊ることができます。
ベリーダンスをはじめるために準備するもの
次は、ベリーダンスをはじめるにあたって準備すべきものや、最初に覚えるべき基礎的な動きをご紹介します。とはいえ、特別なアイテムや技術は不要。気軽にはじめられるのがベリーダンスの魅力です。
ベリーダンスをはじめるうえで最低限必要となるのは、以下の3つだけです。
- 一畳程度のスペース
- 動きやすい服
- 音楽
スタイルや動きを確認するための全身鏡やシューズなどは、ベリーダンスを継続するなかで必要に応じて用意しましょう。また、ヒップスカーフを用意すると骨盤の繊細な動きを確認しやすくなりますが、こちらも必要となったタイミングでOK。“はじめの一歩”は体のラインが見えやすいスポーツウェアで問題ありません。
ベリーダンスの大きなポイントになる「音楽」は、各種音楽配信サービスやYouTubeなどで適した曲を探してみてください。最初はゆっくりとした曲調のものを選び、基本的な動きをマスターできているか一つひとつ確かめながら踊ってみましょう。
ベリーダンスの3つの基本動作
ゆったりとした動きに見えるベリーダンスですが、繊細さを表現するためには各部位の動きをしっかり意識しなければなりません。ベリーダンスは、腰、腕、胸などをそれぞれ独立して動かすのが特徴です。
まずは、ベリーダンスの基本の動きとなる「ヒップサークル」「スネークアーム」「チェストサークル」の3つをご紹介します。
①ヒップサークル
骨盤矯正効果、ウエストの引き締め効果が期待される「ヒップサークル」は、ベリーダンスの“基本中の基本”となる腰を回す動きです。一見単純そうに思えますが、美しく魅せるためにはコツが要ります。
実際に踊ってみましょう
難易度:普通
- 脚を肩幅に開いて立ち、両手を横に広げます。
- 右足に軽く体重を乗せ、左足はかかとが浮いているような状態にします。
- 2とは逆に、左足に体重をかけて骨盤が横に動くようにします。
- 両脚のつま先に体重をかけて骨盤を前へ出します。
- かかとに体重を乗せて骨盤を後ろに突き出します。
- 2〜5の動きを連動させて、腰を円を描くように回してみましょう。
ヒップサークルのポイント
頭の位置をなるべく動かさないようにして、下半身の動きに集中しましょう。体重移動を意識し、腰がなめらかに回るよう心がけてください。
②スネークアーム
なめらかに腕を上下させる「スネークアーム」は、ベリーダンスの妖艶さを一層アップさせる動きです。二の腕の引き締め効果、肩甲骨の可動域を広げる効果が期待できます。
実際に踊ってみましょう
難易度:易しい
- 手首を軽く内に曲げて隣にいる人を下から手の甲で撫でるようなイメージで手を上げます。
- 反対に、手を下ろすときは、手首が指先よりも先に降りるようにします。
- 左右の手を交互に上げ下げします。
スネークアームのポイント
脇を締めずに軽くスペースを作ります。肩甲骨を軸として、肘~手首と波を打つようになめらかな動きを意識しましょう。
③チェストサークル
美しいボディラインと女性らしさを引き立てる「チェストサークル」は、胸を回す動きです。背筋を鍛える効果やバストアップ効果などが期待できます。
実際に踊ってみましょう
難易度:普通
- 腰に手を当てて脚を閉じて真っ直ぐに立ちます。
- 肋骨を開くように胸を前に突き出します。
- 胸をもとの位置に戻すときは軽く背中が丸まるよう、みぞおちを後ろに少し入れるイメージです。
- 骨盤や下半身を動かさずに胸だけを左右に動かします。
- 2〜4の動きを連動させ、胸で円を描くように回しましょう。
チェストサークルのポイント
前後に動かすときは、腹筋と背筋の軸を意識します。左右に動かすときは、腹斜筋の伸びを意識しましょう。体の軸を一直線に保ち、ぶれないようにします。
べリーダンスをはじめる際の注意点
ベリーダンスは女性の艶やかさや美しさを引き出す、歴史あるダンスです。その美点を損なわないためには、いくつかの注意点があります。以下の2つの注意点を覚えて、取り組んでみましょう。
NG動作を覚えておく
ベリーダンスの基本姿勢は骨盤を立て、お尻を引き締めた状態。反り腰や膝を開く動作はNGです。反り腰の状態でベリーダンスの動きをすると、腰の筋肉に負荷がかかり体を痛める原因になります。
また、膝が開いてガニ股になってしまうのも美しく見えないのでNG動作です。脚を開いているときも、内ももや膝を閉じ、骨盤とお尻を引き締めて踊りましょう。
下品な衣装や踊りにしない
ベリーダンスの魅力は、エキゾチックな音楽に乗って舞う妖艶さ、そして煌びやかな衣装にあります。だからこそ、下品な衣装や踊りはNG行為。ベリーダンスの歴史には諸説ありますが、女性たちが女神に祈りを捧げる方法として踊られていた神聖なダンスです。また、中東では女性たちがお互いの美しさを認め、たたえ合い、楽しむためとしても踊られています。
そういった神秘的なルーツを持ち、芸術性が高いベリーダンスだからこそ、リスペクトを持って楽しみたいですね。
トルチャではベリーダンスを取り入れたレッスンを体験できます
今回はベリーダンスに向いている人の特徴や準備するもの、基本の動きについてご紹介しました。ゆったりとした動きに見えて、頭からつま先までさまざまな部位に意識を注ぐベリーダンス。その奥深さに魅了され、“生涯の趣味”にする方も多くいます。
継続してレッスンしていくことでダイエットやバストアップ効果も期待できます。思わず見惚れてしまうようななめらかな動きを目指して、まずは基本的な動きからチャレンジしていきましょう。
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