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運動後の筋肉痛に悩んでいる方に向けて、筋肉痛の緩和に効果的なストレッチのやり方をまとめた記事です。ふくらはぎや太もも、お尻や二の腕など筋肉痛になりやすい部分のストレッチで筋肉痛と上手に付き合っていくための方法をフィットネスインストラクターが詳しくご紹介します。
目次
運動後の筋肉痛について、「運動を頑張った実感が得られて好き!」という方は少数派。痛みの不快感に悩んだり、できれば痛い思いはあまりしたくないという方のほうが多いのではないでしょうか。
筋肉痛は普段の生活で使いきれていなかった筋肉が刺激されたことによって起きるもので、“効いている証拠”ではありますが、できれば避けたいもの。運動の前後にストレッチを効果的に取り入れることにより、筋肉痛は緩和することができます。では、ストレッチが筋肉痛に効くのはなぜなのでしょうか。
ストレッチの最中、筋肉内の血管は引き伸ばされることでいったん細くなり、その後ストレッチをやめて筋肉を解放するとリバウンドの現象によって血流量が増加します。凝り固まっている筋肉がほぐれることで筋肉内の血流も改善されるため、トレーニングの前後のストレッチは効果的なトレーニングにつながるだけでなく、筋肉痛の予防や緩和にも貢献するのです。トレーニング前、トレーニング後、それぞれの場面でのストレッチの効果についてご紹介します。
普段の生活で十分に使いきれていなかった部分の筋肉は、動きが鈍く固くなってしまいがち。筋肉が固まったまま高負荷のトレーニングや運動を行うと、筋肉は急激な伸び縮みに対応しきれず断裂して、筋肉痛を発生させてしまいます。ときには、ひどいケガにつながってしまうケースも…。運動前のストレッチで血流を改善し筋肉を温めておくことで、さまざまな運動を体に負担をかけすぎず行うことができます。
運動をした後の筋肉は疲労によって緊張が高まり、固くなっています。そのまま放置しておくと筋肉に十分な血液が運ばれず、疲労回復が遅れることも。疲れの回復を円滑にし、激しい筋肉痛を予防するためにも、運動後のストレッチは必ず行いたいものです。
運動前には、軽く反動をつけて行う動的ストレッチがおすすめ。全身の血流をアップして、体を温めましょう!
上半身4種類、下半身4種類の運動が含まれています。それぞれの運動の回数に決まりはありませんが、一つの動作ごとに5〜10回程度を繰り返し行ってみましょう。数回の繰り返しによって筋肉を徐々にストレッチします。
難易度:易しい
強い痛みを感じた場合は無理に動かそうとせず、小さい動きで数回繰り返してみましょう。息を止めないよう意識しながら、呼吸と連動してストレッチをするとさらに血行促進効果がアップします。
運動後には、じっくり時間をかけて行う静的ストレッチで血流をアップ!筋肉の疲労回復を促しましょう!
ふくらはぎの筋肉を伸ばす簡単なストレッチです。足先のむくみの解消にも効果的です。
つま先が天井向きになってもふくらはぎの伸びを感じにくい場合は、つま先を顔の方へ向けたり、前脛とつま先を近づけるイメージで行ってみましょう。
背中の筋肉痛を緩和する、簡単なストレッチです。座りっぱなしや立ちっぱなしで緊張した背中の筋肉をほぐし、血流を改善するのにも効果的なストレッチです。
背中の筋肉を伸ばしているときは、呼吸を忘れないように行いましょう。とくに、息を吸ったときに背中の筋肉が伸びるようなイメージで胸を膨らませると、効果的なストレッチになります。
壁にお尻をつけて、体の重さを壁に預けて行うストレッチです。壁を使うことで上半身を脱力することができ、より深いストレッチになります。反動をつけず、ゆっくり呼吸をしながら行いましょう。
前屈をしたときに伸びすぎるもしくは痛みが強い場合は、両手を太ももに置いて体が倒れすぎないように支えましょう。
上半身は脱力することでもも裏を伸ばすための重りになります。視線は床でなく、すねや膝を見るようにして首に負担がかからないようにしましょう。
お腹の筋肉を伸ばす簡単なストレッチです。腹筋運動と組み合わせて行えば、内臓のマッサージや血行促進にも効果的!
手を床に置いて体を起こすのがつらい方は、肘を床に置いて同様に行ってみましょう。呼吸を止めないように意識し、できれば腹式呼吸をすることで、よりお腹の筋肉を刺激して血流をアップできます。
二の腕の筋肉痛に効く簡単にできるストレッチです。肩こりの改善にも効果的なストレッチです。
必ず呼吸をしながら行いましょう。力を入れるとつい息が止まってしまいがちですが、呼吸を止めることは筋肉を緊張させる原因になります。
吐く息で血管はさらに広がるため、吐く息を中心にゆっくりとした呼吸を心がけます。
以下のような場合は、無理にストレッチをするのではなく、傷んだ筋肉を休ませる必要があります。
とくに痛みのある筋肉が熱を持っている場合は筋繊維が炎症を起こしているため、しっかり冷やしてあげましょう。痛みが多少和らげば少しずつストレッチを再開してもよいですが、数日経っても痛みがひかない場合は肉離れなどのおそれがあるため、整形外科などへの受診も検討しましょう。
筋肉痛は頑張った証とも言えますが、生活に支障が出る痛みはできるだけ避けたいもの。筋肉痛を予防するためにも、そして筋肉痛から早く回復するためにも、ストレッチは欠かせません。ストレッチを運動やトレーニングとセットで行うことで、筋肉痛と上手に付き合っていきましょう!
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