今話題の「太極拳」って?まだまだ知られていない太極拳の魅力や効果をご紹介

今話題の「太極拳」って?まだまだ知られていない太極拳の魅力や効果をご紹介

皆さんは、太極拳の経験はありますか?見たことはあるけど、あまりよく知らない…という方も多いのではないでしょうか。太極拳にはリラクゼーション効果や、バランス能力向上、さらには筋力の増強など、体に嬉しい効果が多くあります。元々は中国で昔から親しまれているものですが、効果や動作がヨガに近いこともあり、海外ではヨガ好きの方を中心に人気が高まっています。今回は、太極拳に詳しくない方にもわかるように、基本的な太極拳の効果や動作について解説していきます。太極拳に挑戦してみたいけど、コミュニティなどに参加するのは気が引ける…という方にもぜひ読んで参考にしてもらえたらと思います。

太極拳とは

太極拳は、中国で発祥した伝統的な武術です。人間が持つ「気(エネルギー)」に意識をおき、拳法を用いた武術で、体格的な不利や年齢によるハンディキャップが少ない護身術としても知られています。

太極拳にはさまざまな「型」があり、それらを正しく習得することによって、心と体に活力を与えます。日本では若い人が行っているイメージはあまり無いかもしれませんが、アジアのみならず、欧米諸国でも高齢者の健康増進などの目的で広く行われていたり、若い世代にも注目されています。  

太極拳が流行りだした時期と、その理由 

太極拳の発祥は、今からおよそ400年前だと言われています。その後、年月を経て1956年に「簡化(かんか)太極拳(二十四式太極拳)」という、誰でも気軽に行える新しい太極拳のかたちが提唱されました。 簡化太極拳が登場して以来、簡化太極拳は健康法として世界に認められ、その人気に火が付きました。また、健康法のみならず、競技種目や運動競技としての一面も世界的に評価され、当時からとても人気のようです。  

その後、日本に太極拳が伝わったのは、1970年頃。日本と中国の国交を通じて、中国から日本に太極拳が広まったとされています。激しすぎない運動量と、場所を選ばずに行えるという手軽さから、主に高齢者を中心に親しまれ日本でも太極拳の人気が高まりました。

太極拳のメリットについて 

美肌効果やダイエット効果もある太極拳
美肌効果やダイエット効果もある太極拳

ここからは太極拳のメリットについてですが、今回は女性目線から見たメリットを中心に紹介していきます。   

美肌効果 

太極拳は全身をまんべんなく使って行う運動です。そのため、基礎代謝や新陳代謝がアップし、血行が良くなる効果が期待できます。結果的に、血液の好循環がもたらすデトックス効果で肌荒れやニキビが改善し、美肌効果を得ることができます。また、体を動かすことによるストレス解消で美肌に繋がることが期待できます。     

ダイエット、シェイプアップ効果 

太極拳は持久的に体を動かす有酸素運動。そのため、強く大きい筋肉ではなく、細くしなやかな筋肉を体につけることができます。全身を引き締めて、体脂肪を減らす効果を期待できるため、結果的にダイエットやシェイプアップに繋がります。  

太極拳では、ポーズをとる際に正しい姿勢が求められます。これによって、日常生活でも姿勢が良くなり、体のバランスが整えられるという嬉しいメリットも。太極拳はこれといったデメリットがほとんどないため、研究者から「No pain,Big gain(痛みなくして効果絶大)」と賞賛されたこともあるほどです。健康効果の高い運動であり、欧米諸国でも積極的に取り入れられている太極拳、皆さんもぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?  

太極拳の基本動作の紹介

起勢(チシ)

太極拳基本ポーズ
太極拳基本ポーズ「チシ」

この動作は、二十四式太極拳の第一式にあたる動作になります。準備の動作として位置づけられており、基本というに相応しい動作です。

◼︎実際に行ってみましょう

難易度:易しい

  1. 息を吸いながら、両手を正面方向に伸ばし、手首が天井に引っ張られるようなイメージで、緩やかに肩の高さまで持ち上げます。
  2. 息を吐きながら膝を緩め、両手を胸の下の高さまで緩やかに下ろします。

◼︎起勢(チシ)のポイント

両腕を上げる際に、腕に力を入れずにリラックスすることを心掛けましょう。

全身の力を抜き、体の中心を意識します。

野馬分鬃(イエマーフェンゾン)

二十四式太極拳の第二式にあたる動作「野馬分鬃(イエマーフェンゾン)」
二十四式太極拳の第二式にあたる動作「野馬分鬃(イエマーフェンゾン)」

二十四式太極拳の第二式にあたる動作。「野原を駆ける馬のたてがみを分けていく」という意味を持つ動作です。

◼︎実際に行ってみましょう

難易度:難しい

  1. 両脚を肩幅に開き、右手は上から、左手は下から、お腹の前でボールを上下から挟むようなイメージをします。手のひら同士が向き合うようにします。
  2. 下にあった左手の、肘の位置はあまり動かさずに、手のひらを顔の前を通って体の左側に向け、肘から指先までが床と垂直になるようにします。
  3. 同時に、上にあった右手の、肘の位置はあまり動かさずに、手のひらをお腹の前を通って、体の右側に向け、肘から指先までが床と垂直になるようにします。
  4. 反対の動作を行います。右手が上、左が下に来るように、同時に動かします。手の動作に慣れたら、脚も一緒に動かしていきましょう。
  5. 左手が上にくるタイミングで、左脚を左斜め前に一歩踏み出します。
  6. 両手を入れ替えるタイミングで、後ろにあった右脚を左足に引き寄せます。
  7. 右手が上にくるタイミングで、右脚を右斜め前に一歩踏み出します。
  8. この動作を何度か繰り返し行います。

◼︎野馬分鬃(イエマーフェンゾン)のポイント

動作に慣れてきたら、腕を入れ替える際に、ボールをなぞるようなイメージで「気」をイメージしながら行ってみましょう。

常に、膝は緩めた状態で行います。

手揮琵琶(ショウホイピーパー)

二十四式太極拳の第五式にあたる動作「手揮琵琶(ショウホイピーパー)」
二十四式太極拳の第五式にあたる動作「手揮琵琶(ショウホイピーパー)」

二十四式太極拳の第五式にあたる動作です。琵琶を奏でる形を表現している動作です。

◼︎実際に行ってみましょう

難易度:難しい

  1. まずは基本姿勢となる、起勢(チシ)の状態になり、左足に重心をかけます。
  2. 右かかとをやや斜め方向に出し、膝は伸ばします。
  3. 2と同時に、両肘を少し曲げ、両手を右脚のつま先と同じ方向に向けます。
  4. 楽器の琵琶を奏でているようなイメージを持ちましょう。
  5. 後ろにあった左脚を右脚に引き寄せ、両手をおろし、起勢(チシ)のような状態を通って、脚を入れ替えます。
  6. 同じ動作を繰り返し行いましょう。

◼︎手揮琵琶(ショウホイピーパー)のポイント

お尻が突き出ないように注意しましょう。

常に、膝は緩めた状態で行います。

いかがでしたでしょうか?この記事を通じて、太極拳の歴史やメリットについての知識が少しでも増え、興味を持つきっかけになったなら幸いです。  

太極拳はデメリットもなくず、健康への効果を充分に期待できる優れた運動だと言えますね。  興味を持った方は、ぜひともチャンレジしてみることをおすすめします。

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