「葉酸サプリは飲まない方が良い」噂は本当?いつ飲むべきか見極めよう
本記事でご紹介する商品・サービスは、実際に執筆者が使用・体験した上でレビューを行っています。
監修者情報
板垣 奏穂
管理栄養士
管理栄養士と栄養教諭として働いた経験を活かし、食に関する記事の監修などを行う。
経営者支援事業などを展開する株式会社バシコミを経営するかたわら、プライベートでは20種類以上のアレルギーを持つ子どもの母でもあり、アレルギーや離乳食に関する相談の窓口としても活動している。
◼︎資格
管理栄養士
栄養教諭
「葉酸サプリは飲まないほうが良い」のは本当?
「葉酸サプリは飲まないほうが良い」と耳にし、摂取をためらっている方もいるかもしれません。しかし、これは「すべての人にとって良くない」という意味ではありません。葉酸サプリは、必要な人にとって適切な量を摂取すれば有用なものです。
厚生労働省も、妊娠初期や妊娠を計画している女性、妊娠の可能性がある女性に対して、食事からの摂取に加えて1日400μgの葉酸を摂ることを推奨しています。葉酸は胎児の正常な発育に欠かせない栄養素とされており、不足すると神経管閉鎖障害のリスクが高まると言われています。
ただし、栄養機能食品として1日当たりの摂取目安量に含まれる葉酸の量は200μgまでとされています。過剰摂取に気をつけつつ、必要に応じてサプリを活用しましょう。
なぜ葉酸サプリは飲まないほうが良いと言われているのか
なぜ「葉酸サプリは飲まないほうが良い」と言われるのでしょうか。いくつか理由が考えられます。
まず、妊娠中のサプリメント摂取に対する安全性への懸念です。サプリによっては、妊婦向けではない成分や添加物が含まれている場合があり、慎重になる方もいます。
また、葉酸に関する漠然とした不安や、過剰摂取によるリスクへの心配も一因です。過剰摂取は健康に悪影響を及ぼす可能性があるため「飲まないほうが良い」と考える方もいるでしょう。
このような理由から、葉酸サプリに対して慎重になるケースがありますが、適切なサプリを選び、正しい飲み方や量を意識すれば、必要な栄養を補う有効な手段として活用することができます。
葉酸サプリは妊娠前・妊活中に活用するのがおすすめ
葉酸サプリは、適切な人が正しく摂取することは問題ありません。特に妊娠を考えている方や妊活中の方は葉酸サプリを活用するのがおすすめです。
妊娠中は、つわりがひどく思うように食事が摂れないことがあります。必要な栄養を食事だけで補うことが難しい場合、葉酸サプリを利用することで効率的に栄養を摂取できます。
また、妊娠中に必要とされる葉酸は、胎児の正常な発育に寄与するとされており、妊娠初期に不足しないよう、妊活中から葉酸を補給しておくことが望ましいと考えられています。
ただし、葉酸サプリを選ぶ際は、妊婦向けの成分設計や安全性に配慮されたものを選び、パッケージに記載の量や飲み方を守って摂取しましょう。
葉酸サプリをおすすめする理由
葉酸サプリが妊娠前や妊活中に推奨される理由はいくつかあります。葉酸は、ビタミンB群に属する水溶性ビタミンで「造血のビタミン」とも呼ばれ、赤血球の合成を助け、DNAやRNAなどの核酸やタンパク質の合成に関与しています。
妊娠中に葉酸が不足すると、血液を作る機能に影響し、巨赤芽球性貧血のリスクが高まる可能性があります。また、胎児の正常な発育に必要とされる栄養素のため、妊娠前から必要量を摂取することが大切です。
葉酸は食事からも摂取できますが、必要量を満たすためには肉やキノコ、緑黄色野菜などをバランス良く食べる必要があります。しかし、毎日の食事だけで必要量を摂ることが難しい場合、葉酸サプリを活用することで効率的に補うことができます。また、サプリは数粒を摂取すればよく手軽なので、継続しやすい点もメリットです。
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おすすめの葉酸サプリ3選
こちらでは、妊娠を考えている方や妊活中の方に向けて作られたおすすめ葉酸サプリを3つ紹介します。
サプリによっては、葉酸以外の栄養素が配合されていたり、無添加にこだわっているものも!成分表示や価格、飲みやすさなどを比較し、自分に合ったものを選びましょう。
ベルタ
- モノグルタミン酸型酵母葉酸を480µg配合
- 1日あたりの妊婦に推奨される鉄分
- 亜鉛・ビタミンD・ビタミンB6を配合
- 後味がなく飲みやすい
- 定期コースの回数縛りがある
厚生労働省が推奨する1日あたりの葉酸摂取量は480μgとされています。「ベルタ」は、モノグルタミン酸型の酵母葉酸を推奨量(=480μg)配合したサプリメントです。後味が気になりにくい設計のため、つわりで食事が摂りにくいときにも比較的飲みやすいといえるでしょう。
葉酸のほかに、鉄分、亜鉛、ビタミンD、ビタミンB6など、妊娠中に必要とされる栄養素を配合しています。さらに、1日あたりカルシウム264mg、23種類の野菜、27種類のミネラル、20種類のアミノ酸、美容サポート成分5種類も含まれており、バランス良く栄養を補給できるサプリです。
mitas
- 合成葉酸400μg配合
- 普段の食事と合わせて、妊活期の女性に推奨されている栄養素を100%以上摂取可能
- 和漢素材配合でめぐりの良いからだをサポート
- 定期コース初回の割引率が低め
「mitas」は、1日あたり400μgの合成葉酸を配合し、妊活中に意識したい栄養素をまとめて摂取できるサプリメントです。厚生労働省が推奨する栄養素に加え、鉄分やビタミンB群など、妊活期に必要とされる成分がバランス良く含まれています。
また、香料・着色料・保存料・酸味料・甘味料・増粘安定剤の6つの添加物を使用していないため、シンプルな成分設計を重視する方に適しています。さらに、和漢由来の成分も配合されており、体調を整えるためのサポートとしても活用できます。
makana
- 葉酸のほか、ビタミン11種類、ミネラル9種類を配合
- 管理栄養士監修の葉酸サプリ
- 妊活カウンセラーによるサポート特典
- 料金が高め
「makana」は、管理栄養士が監修した葉酸サプリメントで、クリニックでも取り扱われている商品です。1日あたりの葉酸に加え、11種類のビタミン、9種類のミネラルが含まれています。また、香料や着色料、保存料など11の無添加※にこだわり、成分が気になる方にも配慮された設計です。
さらに、商品を購入すると、妊活カウンセラーによる電話相談や栄養指導といったサポート特典も利用できます。不安が多い妊活中、専門家からアドバイスを受けられるのは非常に心強いポイントです。
定期コースは解約や休止が柔軟にできるため、ライフスタイルに合わせて気軽に試しやすい点も魅力です。
※香料・着色料・保存料・酸味料・甘味料・増粘安定剤・防かび剤・膨張剤・苦味料・pH調整剤・発色剤すべて不使用
葉酸サプリに関するQ&A
葉酸サプリがダメと言われる理由は?
葉酸サプリがダメと言われる理由の一つは、過剰摂取による健康への影響が考えられるからです。過剰に摂取すると、吐き気や食欲不振、神経症状などを引き起こす可能性があるため注意が必要です。しかし、推奨されている1日400μgの摂取量を守れば、サプリで葉酸を補っても問題ありません。
葉酸サプリを選ぶ際は、葉酸以外に鉄分やビタミンB群など、妊活や妊娠中に必要とされる栄養素が含まれているかも確認するとよいでしょう。必ず成分表示を確認し、正しい飲み方や量を守って摂取してください。
葉酸サプリを飲まないとどうなりますか?
葉酸サプリを飲まない場合、1日に必要な葉酸を食事から摂取する必要があります。特に、緑黄色野菜やきのこ類などに葉酸が多く含まれていますが、毎日十分な量を摂るのは難しいこともあります。
葉酸が不足すると、めまい、立ちくらみ、動悸、息切れといった症状が現れることがあります。妊娠中や妊活中は、通常よりも葉酸の必要量が増えるため、葉酸不足にならないよう、食事の内容に気をつけましょう。
葉酸サプリはいつ飲むのが良いですか?
葉酸サプリは薬ではないため、基本的にどの時間帯に飲んでも構いません。重要なのは、1日あたりの推奨量を守り、飲み忘れないようにすることです。
習慣化しやすいタイミングとして、朝食後や夜寝る前など、自分が続けやすい時間を決めるとよいでしょう。また、過剰摂取を防ぐため、必ず1日の摂取目安量を守るようにしてください。
妊娠前や妊活中は葉酸サプリを適切に活用しよう
「葉酸サプリは飲まないほうが良い」という意見もありますが、適切な摂取量を守れば問題ありません。妊娠前や妊活中の方は、一般の女性よりも葉酸の必要量が増えるため、食事だけでなくサプリを活用することで効率的に補えます。
また、葉酸以外にも鉄分、ビタミンB群、ミネラルなど、妊活中や妊娠中に意識したい栄養素が配合されているサプリも多くあります。選ぶ際は、栄養バランス、飲みやすさ、続けやすさを確認し、自分に合ったものを選びましょう。