【保存版】妊活サプリは妊娠前・妊娠中に効果あり!具体的な選び方を紹介

【保存版】妊活サプリは妊娠前・妊娠中に効果あり!具体的な選び方を紹介

監修者情報

板垣 奏穂

板垣 奏穂

管理栄養士

管理栄養士と栄養教諭として働いた経験を活かし、食に関する記事の監修などを行う。
経営者支援事業などを展開する株式会社バシコミを経営するかたわら、プライベートでは20種類以上のアレルギーを持つ子どもの母でもあり、アレルギーや離乳食に関する相談の窓口としても活動している。

◼︎資格
管理栄養士
栄養教諭

妊活に備えたいという思いが強くなればなるほど、何事にも慎重になってしまいますよね。妊活サプリに対しても「効果があるのかな?」「どう選べばいい?」と疑問に感じている方は少なくないでしょう。

この記事では妊活中に必要な栄養素や妊活サプリに期待できる効果、妊活サプリの選び方などを解説します。

そもそも「妊活サプリ」とは?

妊活サプリは、妊活中の方を対象としたサプリメントのことです。

妊活サプリは薬ではなくあくまでも栄養補助食品なので、妊娠しやすくなることが保証されているわけではありません。

では、なぜ妊活サプリがあるのかというと、妊活中は普段以上に栄養が必要になるから。例えば、ホルモンバランスを整えて妊活に備えたり赤ちゃんの器官をつくったりするためには、栄養バランスを整えておくことが重要であり、そのために役立つのが妊活サプリなのです。

妊活中に必要な栄養素

妊活中は栄養が多く必要になります。特に「葉酸」「鉄分」「亜鉛」「カルシウム」「ビタミンD」が重要なので、妊活を考えている方や妊活中の方は意識して摂取しましょう。

葉酸

葉酸は、DNAやRNAといった核酸やタンパク質の合成を促進し、体内で細胞を生み出したり再生したりするのを助けます。そのため、赤ちゃんの器官をつくる工程にも深く関わっています。

妊娠初期に起こる胎児の先天異常として神経管閉鎖障害がありますが、葉酸を十分に摂取することでリスクを減らせるといわれています。

鉄分

鉄分の役割として、血液をつくり出す材料になることや新鮮な酸素の運搬が挙げられます。

鉄分の不足はホルモンバランスの乱れにつながり、子宮内膜の厚さが妊娠に理想的なレベルに到達しにくくなったり、卵巣機能が低下したりする可能性があります。
特に女性は月経で鉄分が失われるため鉄分不足になりやすく、注意が必要です。

亜鉛

亜鉛は、免疫機能をサポートしたり、新しい細胞の産生を促したりします。

また、ホルモンの産生にも関わっており、女性ホルモンが安定して働くために必要であると考えられています。妊娠に理想的な子宮の環境を整えるために重要な栄養素といえるでしょう。

さらに、亜鉛には男女ともに生殖機能の老化を予防する役割があるともいわれています。

カルシウム

カルシウムは骨や歯をつくる栄養というイメージが強いかもしれません。しかし、卵子の受精のしやすさにも関係し、不足すると受精しにくくなるといわれています。

また、カルシウムは神経の興奮を抑える役割も持ち、ストレスに対処する際に重要な栄養ともいえます。ストレスはホルモンバランスの乱れにつながり妊活にマイナスとなるため、カルシウムを摂ってストレスに対抗できるようにしておきたいですね。

ビタミンD

ビタミンDの役割は、細胞増殖のサポートや免疫・神経系の制御、酸化ストレスの軽減などさまざまです。

また、近年の研究で、ビタミンDが不足している女性よりも十分に足りている女性の方が、妊娠率と着床率が高いということが明らかになりつつあります。さらにビタミンDは流産の可能性を下げるともいわれています。

関連記事:葉酸以外の妊活サプリについてまとめた記事はこちら

妊活サプリに期待できる5つの効果

妊活サプリに期待できる効果について、詳しく見ていきましょう。

神経管閉鎖障害のリスク低減

神経管閉鎖障害とは妊娠初期に起こる胎児の先天異常で、脳や脊髄の発達の元となる神経管がうまく作られないことで起こります。神経管閉鎖障害である二分脊椎や無脳症が起こると、胎児の命に関わる可能性もあります。

妊活サプリで葉酸を必要量摂取することで、神経管閉鎖障害のリスクを軽減できます。特に妊娠前1ヶ月から妊娠3ヶ月の間に必要量の葉酸を摂取することが非常に重要です。

妊娠率と着床率の向上

妊活サプリにはビタミンDを含むものも存在します。

近年の研究によると、体内のビタミンD濃度が低い女性は妊娠率や着床率が低くなる傾向があり、反対に、ビタミンD濃度が高い女性は妊娠率や着床率が高くなる傾向が報告されています。

ビタミンDは日光に当たることでも合成されますが、日焼け止めを塗っていたり日照が少なかったりすると十分に合成されないことがあるため、食品やサプリから摂取することも重要です。

細胞の増殖と再生のサポート

妊活サプリによく含まれている葉酸は、細胞の増殖と再生のサポートを担っています。赤ちゃんがお腹のなかで成長して体の器官をつくるためには盛んな細胞分裂が必要ですから、妊娠中は特に葉酸が重要であるといえます。

妊娠に気づく前の妊娠初期に多くの葉酸が必要になるため、妊娠する前から意識的にサプリで葉酸を補っておくことが推奨されています。

卵子の老化予防

コエンザイムQ10を含む妊活サプリは、卵子の老化予防に効果的であるといわれています。コエンザイムQ10は、細胞でミトコンドリアがエネルギーをつくるときに必要な栄養です。コエンザイムQ10が足りているとミトコンドリアのエネルギー産生がスムーズになり、ミトコンドリアが活性化して卵子の老化スピードを遅らせられると考えられます。

男性不妊への効果

ビタミンやミネラル、抗酸化成分を含む妊活サプリは、男性の精子をつくる機能や精子の質改善にも効果的であると考えられます。

例えば、葉酸を十分に摂取することで精子のDNAが損傷しにくくなり、亜鉛を十分に摂取することで精子の数が増えたり運動が活性化したりします。

妊活を考えているなら、パートナーと2人で妊活サプリを試してみてもよいでしょう。

関連記事:男性用の妊活サプリの必要性やおすすめ商品を紹介した記事はこちら

効果がある妊活サプリの選び方

ここからは、効果がある妊活サプリの選び方を解説します。自分に合った妊活サプリを選びたい方は参考にしてみてください。

栄養素が充実しているか

厚労省の定める「日本人の食事摂取基準」には、妊娠を計画している女性や妊娠の可能性がある女性、妊娠初期の女性は、食品から摂取する分に加えて1日あたり400µgの葉酸を摂取することが望ましい旨が記載されています。したがって、妊活サプリを選ぶ際は400μgの葉酸を含んでいるかどうかをチェックしましょう。

また、合成葉酸は天然葉酸よりも体内での利用効率が2倍ほど高いため、合成葉酸を含んだサプリがおすすめです。

安全性と品質は保たれているか

妊活サプリは安全性と品質を重視して選びましょう。例えば、製造工程の管理基準としてGMP認定マークがあります。GMP認定マークがついているかどうかが、妊活サプリを選ぶ基準の1つになるでしょう。

また、気になる添加物が使用されていないかどうか、放射性物質の検査をしているかどうかも、安心感という点でチェックすべきポイントといえます。

実用性はあるか

栄養バランスを整えることによる効果は、栄養バランスが整った状態がある程度続いてようやく感じられるものです。成分が優れた妊活サプリでも、続けられなければ意味がありません。

妊活サプリを継続して飲み続けるために、飲みやすい形状をしているもの、続けやすい価格帯のものを選ぶことも大切です。

妊活サプリの効果に関するQ&A

妊活サプリにビタミンDは必要ですか?

ビタミンDが不足している女性は、ビタミンDが十分に足りている女性に比べて妊娠率や着床率が低下することがわかってきています。

また、ビタミンDは男性の精子の質にも影響します。ビタミンDが不足している男性は、ビタミンDが足りている男性に比べて精子の運動率が低い傾向にあります。

これらのことから、妊活サプリにビタミンDは必要といえるでしょう。

葉酸以外の妊活サプリのおすすめはありますか?

葉酸以外には、以下の栄養を含んだ妊活サプリがおすすめです。

栄養働き
ビタミンD着床率や卵子、精子の質に関与
ビタミンE排卵促進やホルモンバランス調整に関与
鉄分血液の元となる
亜鉛卵子の老化防止、精子量の増加や運動率向上に関与
カルシウム受精率や精子の運動率に関与

これらの栄養をはじめ、各種栄養をバランスよく配合したサプリを選びましょう。

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妊活サプリの効果を知って上手に取り入れよう

妊活サプリとは、妊活中の方が飲むことを想定したサプリのこと。

一口に妊活サプリといっても、その効果は神経管閉鎖障害のリスク低減、妊娠率と着床率の向上、男性不妊への効果などさまざまです。また、含まれている栄養や含有量もさまざまであり、それぞれの栄養が妊活において重要な役割を担っています。

妊活サプリに含まれている栄養や効果を正しく知って、上手に取り入れましょう。場合によってはパートナーと一緒に試すのもおすすめです。

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