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ダンベルは背筋を鍛えるためにとても便利なトレーニング器具です。ダンベルを使うことで、自重だけではできなかった背筋トレーニングがたくさんできるようになります。 この記事では、ダンベルの重量や注意点を解説し、初心者が効果的に背筋を鍛えるためにおすすめのトレーニングを5つご紹介します。
背中の筋トレは、背中に大きな筋肉が集まっていて重量を扱いやすい反面、特定の部位を狙って鍛えるのにはテクニックが必要になります。そのため、扱う重量が重すぎると上手にトレーニングを行えず、狙った部位にしっかりと負荷をかけられません。
一方で、軽すぎる場合は狙った筋肉を使った実感が得られず、正しく行えているかどうかがわかりにくくなり、成長も遅くなります。初心者でも正しいフォームでしっかりと負荷を入れるためには、1セット10〜15回くらいの回数が適切です。そしてダンベルは、1セット10〜15回で、3セット行えるくらいの重量を選びましょう。その後、4〜5セット以上行えるようになったら負荷を1〜2kgずつ上げていくとよいでしょう。継続して負荷を上げ続ける必要があるため、自宅で行うならば重量可変式ダンベルの利用がおすすめです。
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ダンベルを使う大きなメリットは、行えるトレーニングのバリエーションが増えるところ。特に背筋を鍛えるトレーニングは自重と比べて飛躍的に増加します。ここでは、数あるトレーニングの中から背筋を鍛えるのに効果的なダンベルトレーニングを5つご紹介します。
ダンベルを両手を持ち、股関節を軸にして上半身を前に倒してから起こす動作を繰り返すトレーニングです。背筋群全体に効きますが、主に脊柱起立筋や僧帽筋、菱形筋など背骨を安定させるための筋肉を鍛えられます。高負荷で行えて効果の高いトレーニングですが、やり方を間違えると腰を痛めてしまう可能性も高いため、必ず正しいフォームで行いましょう。
腰が丸まらないように注意しましょう。腰が丸まったままデッドリフトを行うと腰への負担がとても大きくなり、腰を痛めてしまう可能性が高まります。軽く胸を張って背骨全体を少し反らしながら行うと、上手に取り組めるでしょう。
ダンベルローイングはダンベルを両手に1つずつ持ち、ダンベルを引っ張り上げるトレーニングです。背中で最も大きな筋肉である広背筋を主に使いますが、特徴的なのは体幹の筋肉にもアプローチできること。背骨両脇にある脊柱起立筋や肩甲骨を寄せる筋肉である僧帽筋や菱形筋も同時に鍛えられます。一方で、初心者が行うのにはやや難しい部分も。まずは軽い重さで正しいフォームを覚えてから行うようにしましょう。
ダンベルを引き上げるときに口から息を吐きながら行うと、腰の反りすぎを防いでトレーニングしやすくなります。また、引き上げるときに肩甲骨を寄せることを意識して行うと、広背筋のほかにも菱形筋や僧帽筋にもしっかりと効いてきます。
背中が丸まってしまうと腰を痛める原因になるため、必ず胸を張って背筋を伸ばして行いましょう。腰を真っ直ぐに保ちながら行うことを意識してください。
ダンベルアップライトロウは、立位の状態で両手に持ったダンベルを腰から肩の高さまで引っ張り上げるトレーニングです。主に肩の三角筋を使うトレーニングですが、僧帽筋上部にも負荷が入り背中を鍛えるのにも役に立ちます。しかし、間違ったやり方をすると肩を痛めてしまう危険性がありますので、正しいフォームで行うことを意識しましょう。
特に注意するのは上げ下げの速度です。反動を使って上げてしまうと僧帽筋上部にほとんど負荷がかからないうえ、肩への負担も大きくなります。効果をだすためにもケガを防ぐためにも、動きをコントロールして反動を使わずに行うことを意識しましょう。
ダンベルを両手に1つずつ持ち、肩をすくめるトレーニングです。主に、首の付け根から背中側の肩にまでくっついている、僧帽筋の上部に効かせることができます。僧帽筋を発達させると、首まわりや背中上部にボリュームをだすことができます。
高重量を持っている状態で、目一杯肩をすくめた状態からいきなり脱力して肩を落とすと肩を痛めてしまいかねません。力をコントロールしながらゆっくりと降ろすことを意識しましょう。
また、大きな範囲で動かすことで筋肉に大きな刺激を与えられます。上げるときは肩を目一杯耳に近づけるようにすくめ、降ろすときは肩が最も下がる位置までしっかり下げることを意識しましょう。
ワンハンドローイングは、背中を地面と並行にした状態でダンベルを引き上げるトレーニング。主に広背筋を鍛えられます。体幹が不安定だったり背中が反り返ったりするとしっかり効かないこともありますので、正しいフォームを意識してトレーニングを行いましょう。
背中をまっすぐにして行うことがポイントです。高重量を扱えるトレーニングのため、追い込んでいくと反動を使いがち。体幹がブレたり、腰が反り返ったりすると広背筋がしっかりと使えなくなってしまいます。反動を使わずに、ゆっくりと正確に行うことを意識しましょう。
正しいトレーニングフォームを効果的な重量で行うことができれば十分に筋肉にアプローチできますが、背筋トレーニングをさらに効果的にするための共通のコツがいくつかあります。ここではダンベルでの背筋トレーニングをより効果的にするためのコツを3つご紹介します。
すべての筋トレに言えることですが、基本は反動を使ってトレーニングをしないことが重要です。
筋肉は刺激の入った部分が成長し、刺激の入らなかった部分は基本的に成長しません。筋トレを効果的にするなら、狙った筋肉に的確に負荷が入るように動かす必要があります。しかし、反動を使ってしまうと狙った筋肉を使わずに、ほかの部分に負荷を逃がしてしまいます。負荷が分散してしまうどころか、ひじや肩関節、腰を痛めるリスクも上がってしまうので、動作は1回ずつ丁寧に行うようにしましょう。
背筋のトレーニングはサムレスグリップでダンベルを握って行うとより効果的です。サムレスグリップとは、ダンベルに親指をかけずに握る方法のことです。サムレスグリップにすることで腕の力が入りづらくなり、背中に負荷がかかりやすくなります。親指をグリップにかけないため、ダンベルを落としてしまうリスクもあります。ゆっくりとした動作で行うトレーニングで活用してください。
ドロップセットとはセット間の休みをほとんどとらず、限界まで追い込んで筋肉に刺激を入れていく方法です。きついですが時間効率よくトレーニングを行えます。
休憩時間をはさまないため、とても短時間でトレーニングを終えられるのがメリットである反面、体にかかる負荷が大きく、ケガをする可能性が高まるなど初心者向きではありません。筋トレに慣れてきた、筋肉の成長速度が遅くなったと感じたときに強い刺激を入れる目的で行うとよいでしょう。
ダンベルはとても使いやすく、さまざまなトレーニングを効果的に行えるトレーニング器具ですが、上手に扱わないと背筋を鍛えるどころかケガをしてしまう可能性もあります。何より効果をだすために大切なのは正しいフォームで行うことと、効果的な重量でトレーニングを行うこと。重いダンベルを上げたいと焦って間違ったフォームで行っても効果はでませんし、ケガにつながってしまいます。
正しく効果的なフォームで背筋を鍛えて、かっこいい体をつくりあげましょう。
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