【結論】入浴剤で睡眠の質を上げたい!快眠のための選び方&コツを紹介
監修者情報
水谷 さなえ
美容ライター・編集者
東北大学大学院農学研究科にて生理学を学ぶ。在学中からモデル・マネージャーとして美の世界に携わり、大学院修了後は美容情報サイトの企画やディレクションに携わる。
現在は美容系メディアのライター・編集者として活動中。
◼︎資格
日本化粧品検定1級
生物科学修士
【結論】入浴剤で睡眠の質は上げられる
体が温まりにくく、寝つきが悪いと感じる方は、冷えが原因かもしれません。血行が滞ると手足が冷えやすくなり、眠りにつきにくくなることがあります。そのような場合は、眠る前の入浴がおすすめです。
湯船に浸かると体がしっかり温まり、入浴後にゆっくりと体温が下がることで自然とリラックスしやすくなり、眠りにつきやすくなります。さらに、香りや肌触りの良い入浴剤を使うと、心地よいバスタイムが過ごせるでしょう。リラックスした状態で眠りにつくことで、快適な睡眠へとつながりやすくなります。
睡眠の質を高める入浴法と入浴剤の選び方
入浴剤を選ぶときは、以下の効果が期待できるものを選ぶとよいでしょう。
- 体を温める効果がある
- 疲れを緩和できる
- 保湿効果がある
それぞれ解説していきます。
体を温める効果がある
体を温める働きのある入浴剤を選べば、入浴後も体が冷えにくく、体温を保つのに役立ちます。特に、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどの成分が配合されたものは、湯冷めしにくい特徴があります。
これらの成分が含まれる入浴剤を使うと、温浴効果が高まり、手足が冷えることなくスムーズに眠りに入りやすくなるでしょう。体を温める働きのある入浴剤は、冷えが気になる方には特におすすめですよ。
疲れを緩和できる
日中の疲れを和らげたい場合は、炭酸ガス系の入浴剤を試してみましょう。炭酸ガスを含む入浴剤を使うと、炭酸の微細な泡が肌を包み込み、心地よい入浴時間を楽しむことができます。この心地よさによりリラックスでき、疲れた体を癒すのに役立つでしょう。
入浴後は体が軽く感じられることもあり、一日の緊張を和らげ、リラックスした状態で眠りにつく準備が整いやすくなります。
保湿効果がある
肌の乾燥が気になり、眠りの妨げになることが多い方には、保湿成分を含む入浴剤を試してみるのがおすすめです。植物由来の油分や精油、セラミド、スクワランなどの保湿成分が配合された入浴剤を使うと、入浴後の肌がしっとりとした感覚を得られます。
特に、乾燥が進む冬の時期には、保湿成分が含まれた入浴剤を取り入れることで肌の乾燥を防ぐサポートができます。肌の乾燥を和らげることで、就寝時に快適さを保ちやすくなるでしょう。
毎年冬の乾燥に悩んでいる方や、お風呂上がりの肌ケアを簡単にしたい方は、ぜひ保湿効果が期待できる入浴剤を活用してみてください。
入浴剤を使って睡眠の質を高めるコツ
入浴剤を活用して睡眠の質を高めるには、入浴の方法やタイミングを工夫することが大切です。適切な入浴時間や水温を設定し、自分の好みに合った入浴剤を選ぶことで、よりリラックスした状態で眠りにつきやすくなります。
ここでは睡眠の質を高めるコツを詳しく見ていきましょう。
適切な入浴時間を設定する
質の良い睡眠を得るために入浴は効果的ですが、長湯をしすぎると体が疲れすぎて、かえって眠りづらくなることがあります。湯船に浸かる時間は、15~20分程度を目安にするとよいでしょう。
さらに、前半は全身浴で体を温め、後半は半身浴に切り替えてリラックスする方法もおすすめです。半身浴に切り替えると、体が適度に冷まされて心拍数が落ち着き、自律神経がリラックス状態になりやすくなります。これが睡眠の質を高める助けとなります。また、入浴中は汗をかいて体内の水分が失われるため、入浴前にコップ1杯の常温の水を飲んでおくと、体への負担を軽減しやすくなりますよ。
水温を調整する
入浴時の水温はとても重要です。38~40℃前後の「少しぬるいかな」と感じる程度の温度が、リラックスしやすいと言われています。一方、42℃以上の熱いお湯は体を目覚めさせる作用があるため、眠りにつきにくくなる場合があります。
冷えが気になる方も、ぬるめのお湯にじっくり浸かることで、体の芯から温まりやすくなり、入浴後のポカポカ感が持続しやすいでしょう。さらに、好きな音楽を聴いたり、リラックスできる本を読んだりと、心地よい時間を過ごす工夫をするのもおすすめです。
好みに合わせて入浴剤を選ぶ
入浴剤を選ぶ際は、自分の好きな香りや色、肌触りのものを選ぶと、バスタイムがより楽しいものに!ゆっくりくつろぎたいときには、ラベンダーやローズなど、花の香りの入浴剤を選ぶとリラックスした気分になりやすいでしょう。
その日の気分や体調に合わせて、いくつかお気に入りの入浴剤を揃えておくのもおすすめ。疲れた日には落ち着く香り、気分を変えたいときにはフレッシュな香りなど、自分に合った入浴剤を選んで、お風呂時間を心地よく過ごしましょう。
【睡眠の質向上】入浴剤おすすめ3選
ここでは、おすすめの入浴剤を3つ紹介します。それぞれ成分や特徴が異なるため、自分の目的や好みに合わせて選ぶ参考にしてみてください。睡眠の質を高めたい方や、保湿や保温をサポートしたい方に向けた商品もありますよ。
ベルタきざみ本薬湯
「ベルタきざみ本薬湯」は、生薬を100%使用した入浴剤です。製薬会社と薬草処方師が監修し、品質にこだわって作られています。
素材に合わせて刻み方を工夫することで、生薬の成分が効率良くお湯に溶け出しやすい設計になっています。ゆっくり湯船に浸かると、体がじんわりと温まりやすく、心地よい入浴時間を楽しめます。さらに、入浴後も温かさを感じやすいのが特長です。
また、100%天然成分を使用しているため、植物由来の精油成分が優しく香り、リラックスした気分を楽しむことができます。温かさと香りで、日々の疲れを癒したい方におすすめです。
- ベルタきざみ本薬湯
- ベルタ
メディファイブ オイルインバスソルト
入浴剤とともに人気なのがバスソルトです。中でも「メディファイブ オイルインバスソルト」は、独自製法で6種の美容オイルをコーティングした粒が特長です。
お湯に入れると、美容オイルが湯面に広がり、肌に優しい潤いを与えます。湯上がりは、しっとりとした肌触りを感じられるでしょう。乾燥が気になる季節や特別なリラックスタイムにぴったりです。
さらに、配合されている塩化ナトリウム(天然塩)がお湯をまろやかにし、体がじんわりと温まりやすくなります。冷えが気になる方やリラックスしたい方におすすめです。
ホットタブ ウェルネス
「ホットタブ ウェルネス」は、お湯に入れるだけで重炭酸温浴を楽しめる入浴剤です。重曹とクエン酸を錠剤化して配合することで、効率良く重炭酸イオンを生成します。お湯に入れるとゆっくり発泡し、微細な炭酸ガスの泡が継続的に発生します。
この発泡により、重炭酸イオンがお湯に溶け込み、体をじんわりと温める効果が期待できます。心地よい温浴を楽しむことで、リラックスしやすくなり、日々の疲れを癒やすバスタイムを過ごせるでしょう。
睡眠の質を上げたい方への入浴剤に関するQ&A
入浴剤は体に悪くないですか?
基本的に、市販の入浴剤は安全に使用できるように設計されています。ただし、成分によっては肌が敏感な方やアレルギー体質の方に合わない場合もあります。そのため、成分表示を確認し、自分の肌に合った入浴剤を選ぶことが重要です。
また、使用方法を誤ると、肌荒れやその他のトラブルを引き起こす可能性もあるため、製品に記載された使用量や使い方を必ず守りましょう。適切な量を守れば、毎日使用しても問題なく楽しむことができますよ。
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使用期限が過ぎた入浴剤でも睡眠の質は上がりますか?
入浴剤そのものに睡眠の質を上げる効果はありませんが、入浴をして体温が上がることで入眠しやすくなるなどの効果はあります。入浴剤は、薬機法上、製造後3年以内に品質が変化する可能性がある場合には使用期限を記載する必要があります。一方、製造後3年以上品質が保たれると判断された場合、使用期限が記載されないことも。保管環境によって品質が劣化する場合があるため、使用前に見た目や香りに異常がないか確認することが大切です。
具体的には、色や香りが変化している、容器が変形しているなどの兆候がある場合は使用を控えましょう。不安がある場合は、製造元に問い合わせて確認すると安心です。
良い睡眠がとれるおすすめの入浴剤・入浴料はありますか?
睡眠をより快適にする入浴剤・入浴料を選ぶ際には、体を温める効果が期待できるものがおすすめです。たとえば「イルコルポ」は温浴効果が特徴で、入浴後も体が冷えにくく、手足が温かい状態を保ちやすいとされています。冷えが気になる方に特にぴったりでしょう。
また、バスソルトも保温効果が期待されるアイテムの一つです。天然塩を使用したものは、お湯の感触が柔らかく、リラックスした気分になりやすいと人気です。いくつか試してみて、自分に合った入浴剤を見つけることで、快適なバスタイムを楽しみましょう。
入浴剤で睡眠の質を上げよう!お気に入りを見つけよう
入浴剤を活用することで、リラックスしたバスタイムを過ごし、睡眠の質を高める環境を整えられます。ぬるめのお湯に15~20分浸かり、全身浴や半身浴を組み合わせることで、体が心地よく温まりやすくなります。また、自分の好きな香りや保湿効果のある入浴剤を選ぶことで、より快適なリラックスタイムを楽しめます。
日々の疲れを癒し、心地よい眠りを得るために、自分に合った入浴方法や入浴剤を取り入れてみましょう。