寝る前に水をどれくらい摂取するべき?目安量を把握して快適な睡眠を

寝る前に水をどれくらい摂取するべき?目安量を把握して快適な睡眠を
※本記事には[PR]が含まれます。

監修者情報

湯浅 道子

湯浅 道子

美容家

大手エステティックサロンで8年勤務しトータル美容を学ぶ。コスメコンシェルジュを取得し、雑誌「Ray」のベスコス選定員の経験も。
さまざまなメディアで、思春期世代から更年期世代までの幅広い美容情報の発信、監修をおこなう。

◼︎資格
日本化粧品検定1級・2級
コスメコンシェルジュ特級
コスメ薬事法管理者
薬機法管理者
景表法検定1級

寝る前に水を飲むと、睡眠中に失われる水分を補えるだけでなく、睡眠の質を高める効果も期待できます。一方で、飲みすぎると夜中にトイレで目が覚めてしまい、かえって熟睡を妨げてしまうことも。

本記事では、寝る前に水を飲むメリットや、適切なタイミング・量・おすすめの飲み物まで、快適な眠りにつながる水分補給のポイントをわかりやすく解説します。ぜひ参考にして、就寝前の習慣を見直すきっかけにしてみてください。

寝る前に水分補給が必要な3つの理由

湯浅 道子

湯浅 道子

寝る前に水分を補給すると、睡眠の質が高まり、脱水や血液のドロドロ化を防げます。

寝ている間も体からは水分が失われていくため、就寝前の水分補給は健康維持のうえでも重要です。ここでは、寝る前に水を飲むべき3つの理由について、詳しく解説します。

睡眠の質を高めるため

寝汗などによって体内の水分が不足すると、交感神経が優位になりやすく、眠りが浅くなったり途中で目が覚めたりする原因になることが。特に「夜中にトイレに行くわけでもないのに目が覚める」という方は、軽度の脱水が影響している可能性も考えられます。

こうした状態を防ぐためにも、就寝前にコップ1杯ほどの水を飲み、体内の水分バランスを整えておくことが大切です。
ほかにも睡眠の質を高める方法を知りたい方は、以下の記事もあわせてチェックしてみてください。

関連記事:睡眠の質を上げる方法を紹介した記事はこちら

寝汗分の水分量を確保するため

人は睡眠中にコップ1杯(約200ml)ほどの汗をかくといわれており、それによって少しずつ体内の水分が失われていきます。あらかじめ水を飲んでおけば、寝ているあいだの軽度な脱水を防ぐことができ、翌朝に喉の渇きや体のだるさを感じにくくなります。

特に、夏の蒸し暑い夜や暖房によって室内が乾燥しやすい冬の時期は、体から水分が抜けやすくなるため要注意です。

血液のドロドロ化を防ぐため

睡眠中は発汗により体内の水分が失われやすく、それによって血液が濃くなり、粘度が高まる可能性があります。血液がドロドロの状態になると、血流が悪くなり、心臓や血管への負担が大きくなるため注意が必要です。

就寝前に水分をしっかり補給しておけば、こうした脱水を防ぎ、血液の流れをスムーズに保つことができます。健康維持のためにも、寝る前のコップ1杯の水を習慣にしましょう。

水分補給の目安摂取量【飲みすぎ注意】

人の体は半分以上が水分で構成されており、成人女性で約55%、男性では約60%を占めます。たとえば体重53kgの女性なら、約29kgが水分です。水分は体温調節や老廃物の排出、栄養の運搬などに重要な役割を果たしています。

一方で、呼吸・汗・尿などを通じて、男性は1日約2.5L、女性は約2.2Lの水分を失います。食事などで一部は補えますが、飲み物として1日に補給すべき量は、男性で約1.2L、女性で約0.9Lが目安です。

必要以上に水を飲みすぎると体に負担がかかることもあるため、目安量を知り、無理のない範囲でこまめに水分を補給することが大切です。

関連記事:水の飲みすぎた場合の悪影響について解説した記事はこちら
関連記事:1日に必要な水分量について詳しく解説した記事はこちら

【寝る前の水分補給】おすすめの飲み方

ここでは、寝る前に効果的に水分を補給するための「摂取量」「タイミング」「飲み物の種類」について詳しく解説します。正しい方法を知っておくことで、睡眠中の脱水を防ぎつつ、快適な眠りをサポートできます。

摂取量

寝る前に飲む水の目安は、コップ1杯(150〜200ml)程度です。このくらいの量であれば、睡眠中の発汗によって失われる水分を無理なく補うことができ、夜中にトイレに起きるリスクも抑えられます。

「水分補給が大切だから」といって飲みすぎると、胃が重くなったり、眠りが浅くなったりすることもあるので注意が必要です。

飲むタイミング

水を飲むタイミングに明確な決まりはありませんが、就寝の20〜30分前を目安にするとよいでしょう。寝る直前に飲むと、内臓の活動が活発になってしまい、かえって寝つきが悪くなる場合もあります。

また、寝る前にトイレを済ませておくことで、夜中に目が覚めるリスクをさらに減らせます。

飲み物の種類

寝る前に摂る水分は、なんでもよいというわけではありません。基本的には常温の「水」がおすすめです。

ノンカフェインのルイボスティーや麦茶なども問題ありませんが、緑茶やコーヒーなどカフェインを含む飲み物は、覚醒作用や利尿作用があるため避けた方が安心です。睡眠の質を下げたり、夜中にトイレが近くなったりする可能性があります。

関連記事:カフェインの一日の摂取目安量を解説した記事はこちら

【寝る前以外も重要】水を飲むおすすめのタイミング

水分補給は就寝前だけでなく、日中も意識して行うことが大切です。「喉が渇いた」と感じたときには、すでに軽い脱水が始まっているサインといわれています。そうなる前に、こまめに水分を摂ることを習慣にしましょう。

また、水を一度にたくさん飲むと、お腹が張って動きづらくなったり、体に負担をかけてしまうこともあります。1回の摂取量は、コップ1杯(150〜200ml)程度を目安にすると無理がありません。

大切なのは、一度に大量に飲むのではなく、朝・昼・夕・就寝前などのタイミングで分けて、少しずつ補給すること。これにより、水分を効率良く体内に取り込むことができます。

就寝前の水分補給に関するよくある質問

寝る前に水を飲むことは健康に良いとされていますが「ニキビに影響する?」「飲みすぎたらどうなるの?」といった不安や疑問を持つ方も少なくありません。ここでは、就寝前の水分補給に関するよくある質問に回答します。

就寝前に水を飲んだらニキビが出る?

寝る前に水を飲むこと自体が、ニキビの直接的な原因になることはほとんどありません。ただし、一度に大量の水を飲みすぎると、体内の水分バランスが乱れ、老廃物の排出がスムーズにいかなくなる可能性があります。

飲みすぎなければ、就寝前の水分補給を必要以上に気にする必要はありません。

関連記事:肌を綺麗にする方法について詳しく解説した記事はこちら

就寝前に水分を摂りすぎるのは良くない?

寝る直前にたくさん水を飲むと、夜中にトイレで目が覚めたり、眠りが浅くなったりする原因になることがあります。ただし、健康な状態であれば、余分な水分は自然に排出されるため、過度に心配する必要はありません。

とはいえ、睡眠の質を保つためにも、就寝前の水分はコップ1杯程度にとどめ、あらかじめトイレを済ませてから寝るようにしましょう。

寝る前の水分補給は忘れずに!コップ1杯を目安にしよう

寝る前にコップ1杯の水を飲むことで、寝汗による脱水を防ぎ、睡眠の質をサポートできます。飲みすぎると夜中に目が覚めやすくなるため、150〜200ml程度を目安にしましょう。摂取するならカフェインが含まれていない水や麦茶、ルイボスティーなどが適しています。

また、寝る前だけでなく、日中もこまめな水分補給を心がけることが大切です。「喉が渇いた」と感じる前に少しずつ飲む習慣をつけて、1日を通して快適に過ごしましょう。

この記事をシェアする

  1. x
  2. facebook
  3. line