「顔のリフトアップ」とは?5つの方法でたるみ・シワにアプローチしよう

「顔のリフトアップ」とは?5つの方法でたるみ・シワにアプローチしよう

監修者情報

湯浅 道子

湯浅 道子

美容家

大手エステティックサロンで8年勤務しトータル美容を学ぶ。コスメコンシェルジュを取得し、雑誌「Ray」のベスコス選定員の経験も。
さまざまなメディアで、思春期世代から更年期世代までの幅広い美容情報の発信、監修をおこなう。

◼︎資格
日本化粧品検定1級・2級
コスメコンシェルジュ特級
コスメ薬事法管理者
薬機法管理者
景表法検定1級

年齢とともに、フェイスラインのゆるみやシワが目立ってきたと感じることはありませんか?そのまま放っておくと、肌の印象がさらに老けて見えてしまうかも。そんなときに取り入れたいのが「顔のリフトアップ」。表情筋のトレーニングやマッサージ、美顔器、リフトアップテープ、美容医療など、自分に合った方法でケアをすれば、ハリのある若々しい印象へと近づけます。

本記事では、顔のリフトアップに効果的な5つの方法と、その注意点についてわかりやすく解説します。

「顔のリフトアップ」とは?

顔のリフトアップとは、フェイスラインを引き上げて、たるみやシワにアプローチするケア方法のひとつ。年齢を重ねると、表情筋の衰えや肌の弾力低下により、フェイスラインがゆるんだり、シワが目立ちやすくなったりします。

そうした年齢に応じた肌悩みに対して、日々のケアでハリのある印象を目指すのがリフトアップケアです。特に以下のような悩みを抱えている方に適しています。

  • 口角からあごにかけての縦ジワ(マリオネットライン)が気になる
  • 鼻の脇から口元に伸びるほうれい線が目立ってきた
  • 頬やあごを中心に、顔全体のたるみが気になってきた

顔のたるみのおもな原因やたるみをとるための習慣については、以下の記事で詳しく紹介しています。

関連記事:顔のたるみの原因と対策について詳しく解説した記事はこちら

顔をリフトアップする5つの方法

湯浅 道子

湯浅 道子

マッサージや美顔器、医療施術まで、リフトアップ法はさまざまです。効果も手軽さも異なるので、目的別に選ぶのが大切です。

顔のリフトアップには、筋トレやマッサージといった日常的なケアから、リフトアップテープや美顔器の活用、美容医療まで幅広い方法があります。ここでは、代表的な5つのリフトアップの方法を詳しく解説します。

筋トレ

顔も体と同じように、筋トレによってリフトアップ効果が期待できます。表情筋を鍛えることでフェイスラインが引き締まり、たるみの予防や改善につながるとされています。

たとえば、天井を見上げながら下唇・上唇を順に突き出す動作は、下あごまわりの筋肉に刺激を与えるトレーニングの一つ。顔の筋トレは道具いらずで、空き時間に手軽に取り組めるのが魅力です。

ただし、乾燥した肌で行うとシワが残りやすくなるため、スキンケア後など、肌がしっとりしているタイミングで行うのがおすすめ。

表情筋のトレーニング方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。

関連記事:表情筋の正しい鍛え方について詳しく解説した記事はこちら

マッサージ

フェイスラインを引き締めたいなら、リンパや血行の流れを促すマッサージも効果的です。リンパの滞りや血流の低下は、老廃物の蓄積やむくみを招き、顔のたるみやくすみの原因になることも。マッサージで流れを整えることで、肌の巡りが良くなり、すっきりとした印象に導けます。

ただし、肌が乾燥した状態で行ったり、強い力を加えすぎたりすると、かえってシワやたるみの原因になることも。マッサージクリームやオイルを使い、摩擦を抑えながらやさしく行うのがポイントです。

詳しいマッサージの手順やコツについては、以下の記事をご覧ください。

関連記事:顔痩せマッサージのやり方を紹介した記事はこちら

リフトアップテープ

リフトアップテープは、頬やフェイスラインなど気になる部位に貼ることで、物理的に肌を引き上げるケア方法。即効性があるため、大切な予定の前など、見た目をすぐに整えたいときにおすすめです。カットして使うタイプや、部位ごとに形状が工夫された専用タイプなど、目立ちにくいデザインのものが多く市販されています。

ただし、長時間の使用や繰り返しの使用によって肌がかぶれるリスクがある点には注意が必要です。また、テープで肌を引っ張ることで、負担がかかりやすく、敏感肌の方には刺激になることも。貼り方にコツがあり、位置がズレると効果が得られにくかったり、外出中に剥がれてしまうおそれもあるため、正しい使い方を確認したうえで使用しましょう。

美顔器

美顔器は、種類によって異なる仕組みで肌にアプローチする美容機器です。たとえば、イオン導入器は微弱な電流を使い、美容成分を角質層まで届けやすくし、肌のうるおいをサポート。ローラー型美顔器は肌表面を転がすことでマッサージ効果が得られ、リンパや血流の流れを整えるのに役立ちます。

さらに、超音波美顔器は微細な振動によって肌表面を刺激し、毛穴汚れをすっきり落としやすくするなど、肌環境を整えるケアに役立ちます。EMS美顔器は表情筋に電気刺激を与えることで、筋肉の収縮を促し、肌の引き締めケアをサポートしてくれるのが特徴です。

美顔器は家庭で使えるよう出力が調整されていますが、誤った使い方や頻度によっては、摩擦や刺激が肌の負担になる場合もあります。使用前には必ず説明書を確認し、肌の状態に合わせてやさしくケアすることが大切です

顔・頭皮・首まわりなど、広い範囲に使える多機能美顔器「エレキブラシ」の活用もおすすめです。以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

関連記事:EMS美顔器「エレキブラシ」の購入レビュー記事はこちら

美容医療

より確かなリフトアップ効果を求めるなら、美容医療を検討するのも一つの手。医師による専門的な施術を受けられるため、セルフケアに比べて短期間で変化を実感しやすいのが大きな特徴です。

リフトアップを目的としたおもな施術には、次のようなものがあります。

糸リフト(スーパーコグリフト・テスリフトなど)トゲ付きの溶ける糸を皮下に挿入し、内側から肌を引き上げる施術。自然なリフトアップが期待できます。
HIFU(高密度焦点式超音波)肌の奥にある筋膜層に超音波を当てて、たるみにアプローチする施術。メスを使わないため、肌へのダメージやダウンタイムが少ないのが特長です。
切開リフト(フェイスリフト)余分な皮膚を切除し、縫い合わせてフェイスラインを整える外科手術。効果の持続期間が長く、大きな変化を求める方に適しています。

ただし、どの施術にも腫れ・内出血・痛み・神経への影響といった一定のリスクや副作用が伴う可能性があります。仕上がりには個人差もあるため、施術内容やリスクを十分に理解したうえで、信頼できるクリニックでカウンセリングを受けることが重要です

顔のリフトアップを目指す前に知っておきたい注意点

湯浅 道子

湯浅 道子

顔のリフトアップを安全に行うには、強くこすらない・美顔器を正しく使うなど、肌への負担を防ぐ工夫が必要です。

顔のリフトアップを行う際は、効果ばかりに注目しがちですが、やり方を間違えるとかえって肌にダメージを与えてしまうことも。ここでは、ケアを始める前に押さえておきたい注意点を紹介します。

頬やあごなど顔を過度に触らない

顔や首の皮膚はとても薄くデリケートなため、強く触れると靭帯が伸び、たるみの原因になることがあります。特に目のまわりはラップ1枚分の厚さともいわれており、わずかな摩擦でも刺激になりやすいため注意が必要です。

マッサージを行う際は、乾燥を避けてオイルやクリームを使い、肌表面をなでる程度のやさしい圧で行いましょう。力を入れすぎたり、方向を誤ったりすると逆効果になることも。あご先から耳の下、頬からこめかみ、耳の下から首を通って鎖骨へと、リンパの流れに沿ってケアするのが基本です。

美顔器は使い方に注意する

美顔器を使って顔のリフトアップを目指す場合は、使用方法に十分な注意が必要です。基本的には、肌を下から上に引き上げるように動かすことで、たるみやゆるみに働きかける仕組みになっています。

ただし、強すぎる出力で長時間当て続けると、摩擦によって色素沈着や肝斑が悪化するリスクもあります。使用前には、必ず取扱説明書を確認し、出力レベルや使用時間を守ることが大切です。

また、家庭用美顔器は製品によって効果に差があり、誤った使い方をするとかえって肌を傷つけてしまうおそれも。肌の状態を見ながら、無理のない範囲で活用しましょう。

関連記事:EMS美顔器「エレキブラシ」の購入レビュー記事はこちら

顔のリフトアップに関するよくある質問

化粧品や美容液にリフトアップの効果はある?

市販の化粧品や美容液で、たるみを引き上げるような直接的なリフトアップ効果を得るのは難しいでしょう。

ただし、ビタミンC誘導体やナイアシンアミド、レチノールなどの成分は、肌にハリや弾力を与える働きがあり、見た目の印象を整えるのに役立つ場合があります。また、ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分によって肌のうるおいバランスが保たれると、たるみを目立ちにくくする間接的なサポートになる可能性も。

スキンケアで肌のハリ感を高めたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

関連記事:肌のハリを取り戻すスキンケア法を紹介した記事はこちら

複数のリフトアップ治療を同時に受けることは可能?

治療内容によっては、複数のリフトアップ施術を同日に受けることも可能です。たとえば、糸リフトとHIFUのようにアプローチが異なる施術は、組み合わせて行うことで相乗効果が期待されるケースもあります。

ただし、施術ごとの効果やダウンタイム、費用は大きく異なるため、事前のカウンセリングでしっかりと相談しておくことが重要です。

顔のたるみ・シワ対策は、日々のリフトアップケアがカギ

年齢とともに増えるたるみやシワは、日々のケア次第で印象を大きく変えることができます。表情筋トレーニングやマッサージ、美顔器、美容医療など、リフトアップの方法はさまざまですが、どれも正しい方法で続けることが大切です。

肌に過度な負担をかけると、かえって老化を早める原因にもなりかねません。自分の肌状態やライフスタイルに合った方法を選び、無理なく習慣化することで、すっきりとしたフェイスラインを目指しましょう。

関連記事:EMS美顔器「エレキブラシ」の購入レビュー記事はこちら

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