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最近は女性だけでなく、男性でもヨガを楽しむ方が増えています。インナーマッスルを鍛えたり柔軟性をアップさせるといった肉体的なメリットだけでなく、ビジネスマンの多くが悩む肩こりや腰痛の改善、集中力アップなど仕事のパフォーマンス向上効果も期待できます。さまざまなメリットがあるヨガですが、はじめたいと思っている男性がまず最初に悩むのが服装です。そこで本記事では、ヨガのメリットと男性がヨガウェアを選ぶときのポイントを解説していきます。
目次
ダイエットや健康法として人気を集めている「ヨガ」ですが、その歴史は古く、紀元前4000~2000年頃のインダス文明で生まれたと言われています。ヨガの本来の目的は、心の動きをコントロールするさまざまな鍛練により、苦しみから解放されること。言い換えると、「快適で安定した心を作ること」を目指した修行でした。
ヨガはもともと、ポーズに呼吸や瞑想を組み合わせることで、集中力アップや精神コントロールを目指すものですが、そのほかにもポーズをとることで体の歪みを矯正したり、柔軟性や体力を向上させたり、体幹を鍛えたりする、健康面&美容面のメリットも多くあります。
ヨガ=女性というイメージが先行していますが、最近では男性のヨギー(ヨガをする人)の人口も急速に増えています。その証拠に、アメリカでは2012年には400万人だった男性のヨガ人口が、2016年にはなんと1,000万人にまで増えています。数年遅れではありますが、日本もアメリカに追随しており、国内での「ヨガ 男」でのインターネット検索が、2011年の後半あたりから急増しています。
男性ヨギー増加の背景には、著名人ヨギ―の影響が大きいと考えられます。米Apple社創始者のスティーブ・ジョブズ氏や俳優のブラット・ピット氏など、一流のビジネスマンや俳優、アーティストが仕事のパフォーマンス向上の一環としてヨガを取り入れていることは広く知られています。
一流アスリートのなかにもヨガを取り入れている選手は多く、ゴルフのタイガー・ウッズ選手や野球のイチロー選手、テニスのジョコビッチ選手や錦織圭選手、サッカーの長友佑都選手などが有名です。ヨガや瞑想を通じて深い呼吸を意識することは、自分自身と向き合い、メンタルを強化することにつながります。フィジカルなトレーニングや柔軟性の強化だけでなく、精神的プレッシャーと闘わなければならないアスリートに愛されるのも頷けますね。
ヨガやヨガに付随する呼吸法、瞑想は、フィジカルとメンタルの両面に作用します。ここでは、とくに男性がヨガをするメリットについてご紹介します。女性にも共通するメリットですが、男性だからこそより効果を実感できることもあるかもしれません。
男性は女性に比べて体が硬い傾向にありますが、ヨガをすることで柔軟性が身に付きます。ムキムキな筋肉質ボディを目指すには筋トレが一番かもしれませんが、関節が柔らかく、しなやかな筋肉をバランス良く付けたいのであれば「ヨガ」のほうが適しています。柔軟性とともに“体のコアの部分”が鍛えられるため、しなやかさの中に強い軸のある体を目指せます。柔軟性のある体は、ケガの防止にもつながりますよ。
ヨガのポーズをとるときには、肩の力を抜いて顎を引き、背筋を伸ばして正しい姿勢を意識します。骨盤などの歪みを矯正するポーズもあり、続けていると体幹と呼ばれる深部の筋肉が鍛えられ、美しい姿勢を保てるようになるのです。また、ヨガを実践することで、肩や背中のこわばりがほぐれ、肩こりや腰痛が緩和されます。ヨガによって正しい姿勢が身に付くことで、腰痛や肩こりの再発も予防してくれます。
ヨガを通して固まっていた心や体の緊張がほぐれると、心身ともに深くリラックスできます。その結果、現代病ともいわれる睡眠障害が解消され、ゆったりとした睡眠がとれるように。とくに睡眠前に軽くヨガをし深い呼吸をすることで、体内の血液や酸素の循環が促進され自律神経が整います。副交感神経が優位になるため、心身ともにリラックスした状態で入眠でき睡眠の質が向上するのです。
疲労回復効果のあるポーズや深い呼吸・瞑想をすることで、不安やイライラした気持ちが落ち着き、ストレスが和らぎます。また、“今この瞬間に意識を集中する”ことで、自分や物事を客観的に捉えられ、ネガティブな感情もコントロールできるようになります。とくに、仕事でストレスが多く、交感神経が高まっている方には効果的です。
どんな仕事をするうえでも欠かせない「集中力」。ヨガのポーズ中は“呼吸”と“視線”のふたつに集中しますが、この集中の時間を定期的に作っていると、日常でも実践しやすくなります。ここ一番!という大事な局面で呼吸を深めると、ヨガが想起され、身に付いた集中力が発揮できるはずです。
筋肉伸縮と深い呼吸によってリンパの流れや血行が良くなると、内臓機能が活性化され、さまざまな病気の予防につながると考えられています。また、ポーズによって腸内環境を整えると、体内をきれいな状態にする「老廃物の排出効果」も。こういった浄化作用によって心身ともにすっきりとした心地良さを得られるのはもちろん、肌の老化防止やターンオーバー促進など美容面のメリットも期待できます。
骨格的に、柔軟性のある女性のほうがヨガポーズがとりやすいといわれています。しかし体の硬い男性こそ、ヨガの効果は絶大!柔軟性を身に付けることによる効果を享受しやすいでしょう。
体の硬い男性は、うまくポーズできないことも。頑張ってポーズをとることも大切ですが、無理は禁物!自分のペースを大切にしながら、①人と比較せず、②できる範囲で、③痛気持ちいい刺激を意識しましょう。最初は難しくてもヨガを続けることで柔軟性が向上したり体幹が鍛えられたりすると、次第にできなかったポーズもとれるようになります。無理はせず、成長する自分と体の変化を楽しみましょう。
筋トレ好きの男性に知ってほしいのが、ヨガが「インナーマッスル」の強化にも効果的なこと。通常のトレーニングでは鍛えづらい深層筋肉(インナーマッスル)を鍛えるポーズが数多くあるだけでなく、同じポーズを何度も行ったり、一定時間ポーズをキープすることで筋持久力を鍛える効果も期待できます。ヨガポーズは多種多様で、なかにはリラックスに特化したものも。筋力アップを目的とするなら、全身をアクティブに動かせるヨガポーズを選ぶと良いでしょう。
実際にヨガをはじめようと思ったとき、男性だからこそヨガウェア選びに悩むことも多いですよね。「ジムやランニングと同じ格好で良い?」「どんな素材が良いか」など、疑問は尽きません。そこで、ここからは男性ヨギーがヨガウェアを選ぶときのポイントを解説していきます。
ヨガ中は汗をかきやすいため、発汗時に体にベタッとくっつかない、速乾性のある素材を選ぶと良いでしょう。軽くて着心地の良い素材もおすすめです。
女性のヨギ―のなかにはレギンスのようにきゅっと締め付けるタイプを好む方は多いですが、動きが制限されるため初心者には少しハードルが高め。ピタッと吸い付くような素材でも、伸縮性が高く膝や肘が曲げやすい素材を選ぶと良いでしょう。
さまざまなポーズをとるため、短パンではうっかりアンダーウェアが見えてしまう可能性も……。また、女性のようにピタッとしたレギンスのみだと、股間が気になることもあるようです。ヨガに思いっきり集中するためにも、締め付けのないサルエル系パンツやレギンス+ズボンのスタイルがおすすめです。
男性のヨガ人口が以前と比べて多くなってきたとはいえ、割合でいえばまだまだ女性の方が多いです。女性に混じってレッスンを受けることを躊躇する方もいるかもしれません。そんなときに、ぜひ取り入れてほしいのが「オンラインレッスン」です。オンラインレッスンに参加して、ヨガレッスンの流れを知っておけば、のちにスタジオレッスンを受けるときにも気軽に参加できるようになるでしょう。リラックス系のヨガからストレッチ・筋トレ要素の強いヨガまで、目的に合わせた多様なレッスンを受け放題の「torcia(トルチャ)」をはじめ、サービスが充実したオンラインヨガレッスンは多いもの。ご自身に合ったレッスン&サービスを探してみてはいかがでしょうか?
性別に関係なく、だれもがトライできる「ヨガ」。フィジカル面とメンタル面の両方に、さまざまな効果をもたらす素晴らしいエクササイズです。ヨガの魅力が広まったいま、ビジネスマンやアスリートもヨガを楽しんでいます。ぜひあなたもヨガを通じて、健やかな心と体を手に入れてくださいね。
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