ほうれい線には表情筋エクササイズがおすすめ!シワ解消のポイントも解説

ほうれい線には表情筋エクササイズがおすすめ!シワ解消のポイントも解説

監修者情報

湯浅 道子

湯浅 道子

美容家

大手エステティックサロンで8年勤務しトータル美容を学ぶ。コスメコンシェルジュを取得し、雑誌「Ray」のベスコス選定員の経験も。
さまざまなメディアで、思春期世代から更年期世代までの幅広い美容情報の発信、監修をおこなう。

◼︎資格
日本化粧品検定1級・2級
コスメコンシェルジュ特級
コスメ薬事法管理者
薬機法管理者
景表法検定1級

年齢を重ねると気になりはじめる「ほうれい線」。老け顔や疲れた印象を与えやすく、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。実はほうれい線は、加齢だけでなく表情筋の衰えや生活習慣、姿勢なども関係しています。

本記事では、ほうれい線にアプローチするための表情筋エクササイズを中心に、その原因や日常で意識したいケア方法をわかりやすく解説。毎日の習慣に取り入れやすい内容ばかりなので、無理なく始めたい方にもおすすめです。

ほうれい線ができる主な原因とは?

年齢を重ねていくうちに、急に気になりはじめる「ほうれい線」。加齢によるたるみのほかにもさまざまな原因があります。まずは正しくケアするためにも、ほうれい線ができる主な原因をチェックしていきましょう。

表情筋の衰え

「最近ほうれい線が目立ってきた」と感じる方は、表情筋の衰えが原因の可能性大。表情をつくるときに動く筋肉「表情筋」は、顔の皮膚を引き上げる役割も担っています。ほかの筋肉と同様に動かさないと衰えてしまい、どんどん皮膚が垂れ下がってしまう原因に。表情筋の影響は、ほうれい線のほか、顔全体のたるみやシワなどにも及ぶとされています。

肌のハリ成分の減少

コラーゲンエラスチンなどが減少すると皮膚のハリが失われ、ほうれい線が濃く深くなってしまいます。日々のスキンケアを怠ったり、生活習慣の悪化、加齢によっても肌のハリは失われます。

骨格の歪み

「左右どちらかのほうれい線が濃い」という場合は、骨格の歪みが生じている可能性もあります。もともとの骨格だけでなく、日々の癖や生活習慣によって骨格が歪むケースも。寝るときの方向や噛み癖、悪い姿勢などに注意しましょう。

頭皮の固まりやたるみ

顔と頭は一枚の皮膚でつながっており、頭皮がたるんだり硬くなったりすると、その影響が顔にもおよぶことに。特に頭皮は頭部全体の皮膚の約3分の2を占めているため、弾力を保っておくことが重要です。頭皮が硬くなると、顔の引き上げ機能が弱まり、頬が下がりやすくなってしまいます。顔のケアとあわせて、頭皮のマッサージや保湿も意識してみましょう。

関連記事:頭皮のたるみへアプローチするリフトアップの方法を紹介した記事はこちら

ほうれい線へのアプローチを目指す!表情筋エクササイズ4選

トレーニングで表情筋を鍛えると、皮膚の引き上げ効果が期待できます。ご紹介する簡単エクササイズを習慣にして、少しずつほうれい線を改善していきましょう。

1.舌スイングエクササイズ

①舌スイングエクササイズ

口元を囲んでいる筋肉「口輪筋」や、口角からこめかみにかけて走っている「頬骨筋」を鍛えるエクササイズです。舌を上に突き出すだけなので、スキマ時間を使って1~2分でトライできます。

舌スイングエクササイズのやり方

難易度:易しい

  1. 両手を胸の前でクロスさせ、視線を天井方向に向けて、首をぐっと反らせます。
  2. あごを上に持ち上げて、舌を思いっきり上に突き上げます。
  3. 舌先まで伸ばして、左右に舌を揺らします。10~20回繰り返しましょう。

舌スイングエクササイズのポイント

首を反らすときは、首の前側の皮膚を伸ばすように意識しましょう。

2.眼球&舌のぐるぐるエクササイズ

<②眼球&舌のぐるぐるエクササイズ>

ほうれい線と目元の印象にアプローチできる、顔全体を動かすエクササイズです。舌で口内をゆっくり刺激することで口輪筋が動き、血行を促す効果が期待できます。また、唾液の分泌を助ける働きもあり、口腔内をすこやかに保つためのケアとしても役立ちます。

眼球&舌のぐるぐるエクササイズのやり方

難易度:易しい

  1. まっすぐ前を向きます。
  2. 上唇と歯茎の間に舌先を当て、舌を口内でゆっくり1周させます。このとき、同時に眼球もぐるりと1周させましょう。
  3. 時計回りと反時計回りに、それぞれ3~5回行いましょう。

眼球&舌のぐるぐるエクササイズのポイント

筋肉のつなぎ目がある上唇の左右の“山”部分(60度、330度の方角)は、血流が悪くなりがちです。1周するとき、その部分だけ軽く押すように刺激しましょう。

3.バブルエクササイズ

口内に空気を含んで、内側から表情筋を刺激します。血流がアップするほか心地良さも感じられます。

バブルエクササイズのやり方

難易度:易しい

  1. 口に空気を含み、左右の頬に空気を移動させていきます。左右に5回ずつ動かしましょう。
  2. 今度は空気を上下に移動させます。上唇と下唇の中に空気を入れるようなイメージです。上下に5回ずつ動かしましょう。
  3. 両頬に空気をいれて、唇をキュッと中央に寄せます。そのまま10秒キープしましょう。

バブルエクササイズのポイント

しっかり空気をためて、強めに当てても大丈夫です。口角の上あたりが痛気持ちよくなったら効いている証拠です。

4.コアフェイストレーニング

頬全体のリフトアップを目指せるトレーニングで、口まわりから頬にかけてしっかりと筋肉を使う感覚が得られます。上記の動画も参考にしながら行ってみましょう。

コアフェイストレーニングのやり方

難易度:易しい

  1. 口を下方向にすぼめ、頬を伸ばします。
  2. 頬を上に押し上げるように、口角をキュッと上げます。
  3. 再び口をすぼめて、息を吐きながらリセットしましょう。

コアフェイストレーニングのポイント

頬がきちんと引き上がっているかを意識しながら動かすのがコツです。回数を多くこなすよりも、正しい動きを意識して丁寧に行うことが大切。やりすぎは筋肉の疲労につながるため、無理のない範囲で取り組みましょう。

エクササイズ以外でほうれい線へアプローチするための7つのポイント

自分に合ったスキンケア用品で肌を保湿する

生活習慣や姿勢、スキンケアなどを見直すことで、ほうれい線が目立ちにくい状態を目指せます。日々の習慣を意識することが、シワやたるみのケアにもつながりますよ。まずはできることから取り入れてみましょう。

紫外線対策を行う

紫外線が日焼けの原因になることはよく知られていますが、実は肌のハリ成分減少の原因にもなります。肌に吸収された紫外線が真皮まで届くと、肌のハリを保つコラーゲンやエラスチンが変性したり失われるように。ほうれい線やシワ、たるみにつながるため、天候や季節を問わず外出時は欠かさず紫外線対策をしましょう。

また、紫外線から肌を守るためには、日焼け止めだけでなく日々のスキンケアも重要です。スキンケアの見直しについては以下の関連記事でも詳しく解説しています。

関連記事:30代におすすめのスキンケア方法を紹介した記事はこちら

保湿する

肌が乾燥すると、紫外線によるコラーゲンやエラスチンへの影響(変性)が強く出てしまいます。冬場はもちろん、夏場にも自分に合ったスキンケア用品で乾燥対策をしていきましょう。肌の内部に働きかけてコラーゲンの生成やターンオーバーを促すエイジングケア用品(※年齢に応じたケア)を選ぶのもおすすめです。とくにほうれい線まわりの乾燥が気になる場合は、高保湿クリームでピンポイントにケアしてもよいでしょう。

自分の肌質に合った保湿方法を知りたい方は、こちらの関連記事もチェックしてみてください。

関連記事:肌質別の正しい保湿ケアの方法を解説した記事はこちら

皮膚を強く刺激しない

皮膚への刺激もほうれい線の原因になります。「ゴシゴシこするように洗顔する」「乾いた手で顔をマッサージする」などは厳禁。下記のような低刺激なスキンケアを習慣化して、やさしくケアしていきましょう。

(例)

  • コットンにメイク落としを付けて強くこする→オイルタイプのメイク落としを指で伸ばす
  • スクラブ洗顔でゴシゴシ洗う→たっぷりの泡でやさしくマッサージするように洗う
  • 化粧水をペチペチと叩き込む→手のひらに化粧水をつけて肌を包み込む(ハンドプレス)

表情や姿勢の癖に気を付ける

最近はリモートワークや人と会う機会の減少などから、表情を動かす機会が少なくなりがちに。日常の中でも意識的に笑顔をつくったり、口元をしっかり動かしたりすることで、表情筋をしっかり使うように心がけましょう。

また、生活をするうえでの「癖」も気を付けるべきポイントです。骨格の歪みや皮膚のたるみを引き起こす「寝るときにいつも同じ方向を向いて寝る」「よく頬杖をつく」「左右どちらかの奥歯で噛むことが多い」「食いしばり」などの癖は意識して直していきましょう。

表情筋を鍛える

20代のうちは気にならなくても、年を重ねると急に皮膚のたるみが生じやすくなります。若いうちから取り組むのが理想的ですが、とくに30~40代以降は意識して表情筋を鍛えていきましょう。ほかの筋肉と同様、表情筋も何歳からでも鍛えられます。表情筋トレーニングで皮膚を引き上げて、ほうれい線をケアしていきましょう。

ただし、自己流で続けていても、筋肉にしっかりアプローチできていなければ効果が出にくいこともあります。正しく表情筋にアプローチする方法については以下の関連記事をご覧ください。

関連記事:表情筋を正しく鍛える方法を解説した記事はこちら

マッサージを行う

表情筋の衰えや血行不良は、ほうれい線が深くなる原因のひとつです。日常的に顔全体をマッサージすることで、リンパや血流の流れが促され、老廃物がたまりにくくなるといった効果が期待できます。とくに口元や頬、フェイスラインなどを意識的にケアすることで、たるみの予防にもつながります。

マッサージの際は、摩擦による肌ダメージを避けるため、マッサージクリームやオイルを使ってやさしく行うのがポイントです。表情筋をほぐしながら肌への負担を最小限に抑えることで、より効率良くほうれい線にアプローチできます。

顔痩せマッサージの具体的なやり方やコツを知りたい方は、こちらの関連記事を参考にしてください。

関連記事:顔痩せマッサージのやり方やコツを解説した記事はこちら

美顔器を取り入れる

日々のスキンケアにプラスして取り入れられるのが、美顔器です。肌にハリや弾力を与えるサポートアイテムとして、自宅で手軽に使えるのが最大のポイント。ただし、効果には個人差があり、すべての人に同じような変化があらわれるとは限らないため、あくまで補助的なケアとして活用しましょう。

美顔器にはさまざまな種類があり、それぞれ異なるアプローチで肌のコンディションを整えるサポートをしてくれます。

イオン導入美顔器微弱電流の働きで、化粧品の美容成分が角質層まで浸透しやすくなる。保湿ケアを重視したい方におすすめ。
ローラー型美顔器顔の上を転がして刺激を与えるタイプ。血行やリンパの流れを促すサポートが期待でき、むくみが気になる方向け。
超音波美顔器細かい振動で肌をやさしく刺激するタイプ。毛穴汚れのケアや、化粧品をなじませやすくしたいときに活用される。
EMS美顔器電気刺激で表情筋にアプローチする美顔器。フェイスラインの引き締まった印象を目指したい方におすすめ。

マッサージよりも手軽に使えたり、短時間でケアできるのも美顔器のメリットのひとつです。

EMS美顔器を選ぶなら、ブラシ型で肌にフィットしやすく、短時間でも効率良く表情筋を刺激できる「エレキブラシ」も注目されています。

関連記事:EMS美顔器「エレキブラシ」のレビュー記事はこちら

簡単エクササイズを習慣化してほうれい線&シワへアプローチしよう

疲れ顔や老け顔の原因となる「ほうれい線」は、加齢だけでなく、姿勢の乱れや表情の癖、乾燥や紫外線によるスキンケア不足など、さまざまな要因が影響します。まずは生活習慣を整えつつ、表情筋を動かすエクササイズを日々の習慣に取り入れてみましょう。

筋肉を内側から刺激することで、ほうれい線だけでなく、顔全体のシワやたるみにもアプローチできますよ。時間がない方や効率良くケアしたい方には、美顔器を活用した時短ケアもおすすめです。

関連記事:EMS美顔器「エレキブラシ」のレビュー記事はこちら

この記事をシェアする

  1. x
  2. facebook
  3. line