ひどい顔のたるみには3つの原因がある!5つのアプローチで引き締めよう

ひどい顔のたるみには3つの原因がある!5つのアプローチで引き締めよう

監修者情報

湯浅 道子

湯浅 道子

美容家

大手エステティックサロンで8年勤務しトータル美容を学ぶ。コスメコンシェルジュを取得し、雑誌「Ray」のベスコス選定員の経験も。
さまざまなメディアで、思春期世代から更年期世代までの幅広い美容情報の発信、監修をおこなう。

◼︎資格
日本化粧品検定1級・2級
コスメコンシェルジュ特級
コスメ薬事法管理者
薬機法管理者
景表法検定1級

「最近、フェイスラインがぼやけてきた」「口元のもたつきが気になる」…そんなお悩みを抱えていませんか?

顔のたるみは年齢のせいだけでなく、紫外線や乾燥、筋肉の衰えなど複数の要因が関係しています。特に頬やあごまわりが下がってくると、老けた印象を与えてしまうことも。

本記事では、顔のたるみがひどくなるおもな3つの原因と、引き締めに役立つ5つの具体的なアプローチを紹介します。気になるたるみに、今日から対策を始めましょう。

そもそも顔のたるみとは?

顔のたるみとは、肌のハリや弾力が失われ、頬やあごのラインなどが重力に逆らえず下がって見える状態を指します。たるみのおもな原因は、コラーゲンやエラスチンといった肌の弾力を支える成分の減少や、表情筋の衰えによって皮膚を支える力が弱まることです。その結果、皮膚や脂肪が下垂し、たるみが目立ちやすくなります。

加齢に伴って起こる変化とされることが多いものの、実際には紫外線や乾燥といった外的ダメージに加え、スキンケアの方法、ストレス、睡眠不足などの生活習慣も関係しています。そのため、たるみは年齢だけが原因とは限らず、日々の積み重ねによって進行することもあります。

【ひどい?】顔のたるみが起きる3つの原因

湯浅 道子

湯浅 道子

顔のたるみが起きるおもな原因には「加齢による肌構造の変化」「紫外線や乾燥といった外的ダメージ」「表情筋の衰え」などが考えられます。

ここからは、たるみを引き起こす代表的な3つの原因について、詳しく解説していきます。

加齢に伴う肌構造の変化

肌は「表皮」「真皮」「皮下組織」の三層から構成されており、中でもたるみに深く関わるのが真皮層です。真皮にあるコラーゲンやエラスチンといった弾力を支える線維が、加齢とともに減少していくとされています。

また、紫外線や乾燥などの影響で真皮がダメージを受けると、コラーゲンの量が減り、構造そのものが薄くなる傾向があります。

さらに、加齢による変化に加えて、体内で発生する活性酸素による「酸化」や、糖質とたんぱく質が結びつく「糖化」といった反応もコラーゲンの質に悪影響を及ぼすと考えられています。

こうしたコラーゲンやエラスチンの減少・劣化が進むと、それらのすき間を埋めているヒアルロン酸も減りやすくなり、肌の弾力やうるおいが失われていきます。その結果として、頬やあごまわりのたるみが目立ちやすくなるのです。

顔のたるみの詳しい原因や対策については、以下の記事も参考にしてみてください。

関連記事:顔のたるみの原因や対策についてまとめた記事はこちら

紫外線や乾燥

紫外線の中でも特にUV-Aは、肌の奥にある真皮層まで届き、コラーゲンやエラスチンを生み出す線維芽細胞にダメージを与えるといわれています。このダメージによってコラーゲンの産生量が減少し、肌のハリを保つ構造が徐々に弱まる原因になります。

一方で、乾燥もたるみに影響を与える重要な要素です。肌の水分が不足するとバリア機能が低下し、外部刺激に対して無防備な状態に。結果として、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの保湿成分を十分に維持するのが難しくなるとされているのです。

肌を乾燥させないためにスキンケアを見直したい方は、以下の記事をチェックしてみてください。

関連記事:30代からのスキンケアの見直しについてまとめた記事はこちら

筋肉の衰え

顔のたるみには、肌の土台を支える「表情筋」の衰えも関係しています。表情筋は皮膚のすぐ下にある筋肉で、加齢に加えて、無表情で過ごす時間が長いなどで動かす機会が減ると、筋力が低下しやすくなります。筋肉が弱まると皮膚や脂肪を支えきれなくなり、重力の影響でたるみが目立ちやすくなるのです。

対策としては、口角を上げる・頬を引き上げるといった表情筋エクササイズが効果的とされています。詳しいトレーニング方法は、下記の記事を参考にしてみてください。

また、顔だけでなく、背中や肩にある「僧帽筋」も姿勢やたるみに影響することがあります。肩まわりのストレッチなどでほぐしておくことも、たるみ予防のサポートとなるでしょう。

関連記事:表情筋を鍛える方法についてまとめた記事はこちら

顔のたるみにアプローチする5つの方法

湯浅 道子

湯浅 道子

顔のたるみにアプローチする方法は「筋トレ」「マッサージ」「リフトアップテープ」「美顔器」「美容医療」などが挙げられます。

顔のたるみ対策には、日常でできるケアから専門的な施術まで、さまざまな方法があります。ここでは代表的な5つのアプローチを紹介します。

筋トレ

表情筋を鍛えることで、フェイスラインのたるみを引き上げる効果が期待できます。たとえば、口角を上げて笑顔をつくったり、頬を持ち上げるように動かしたりするエクササイズが代表的です。

表情筋トレーニングは、特別な道具や金銭的な負担も不要で、空いた時間に手軽に取り入れられるのが魅力です。お風呂に入りながら、テレビを見ながらなど、“ながら習慣”として続けやすい点もメリットと言えるでしょう。

ただし、効果を得るには継続が重要です。また、自己流で無理に行うと、表情ジワの原因になることもあるため、正しい方法で行うことが大切です。

以下の関連記事では、たるみにアプローチするための顔ヨガの方法を紹介しているので、ぜひご覧ください。

関連記事:顔ヨガのおすすめポーズとやり方についてまとめた記事はこちら

マッサージ

フェイスラインを引き上げたいときは、顔のコリをほぐすマッサージが効果的です。セルフケアであれば、費用をかけずに自宅で手軽に始められます。マッサージの際は、クリームやオイルを使うことで摩擦を軽減し、肌への負担を抑えることができます。

ただし、やり方を誤ると逆効果になることもあります。リンパの流れを無視した方向でこすったり、力を入れすぎたりすると、かえって肌を痛めてしまう可能性も。特に強すぎる刺激は、色素沈着やたるみの悪化につながることもあるため注意が必要です

顔のマッサージの正しい方法は以下の記事を参考にしてみてください。

関連記事:顔痩せマッサージのやり方についてまとめた記事はこちら

リフトアップテープ

リフトアップテープは、気になる部分の皮膚に貼って、物理的に引き上げることでたるみを目立たなくする方法。カットして使えるタイプや、貼る部位に合わせた専用形状のものがあり、中でも透明で目立ちにくいタイプは人気があります。すぐに変化を感じられる即効性と、自宅で気軽に試せる手軽さが大きな魅力です。

ただし、一時的な効果にとどまるため、長期的なたるみ改善を目的とするには不向き。外出時に剥がれるリスクがあるほか、使い方によっては貼り跡が目立つ場合もあります。肌に合わない素材を使うとかぶれなどのトラブルにつながることもあるため、肌質との相性にも注意が必要です。

美顔器

美顔器とは、肌にうるおいやハリを与えたり、キメを整えたりする目的で広く活用されている美容機器のこと。種類によって機能や効果が異なるため、目的に合ったものを選ぶことが重要です。

たとえば、以下のようなタイプがあります。

イオン導入美顔器微弱な電流で、化粧品の美容成分を角質層まで浸透させやすくする
ローラー型美顔器手軽に使え、マッサージ効果によって血行やリンパの流れを促進する
超音波美顔器1秒間に数百万回の微細な振動で肌を刺激し、肌環境を整える
EMS美顔器筋肉に電気刺激を与え、表情筋を引き締めてハリのある印象に導く

美顔器は自宅で簡単に使える点が魅力ですが、使用方法を誤ると摩擦や刺激によってシミやシワの原因になることもあります。また、得られる効果には個人差があり、すぐに変化が見えるとは限りません。肌に合ったタイプを選び、正しい使い方を心がけることが大切です。

中でも注目されているのが、EMS機能を搭載した「エレキブラシ」。表情筋を効率良く刺激でき、手軽にハリケアを始めたい方におすすめです。気になる方は、以下のレビュー記事もチェックしてみてください。

関連記事:EMS美顔器「エレキブラシ」のレビュー記事はこちら

美容医療

美容医療では、専門的な施術によってセルフケアでは得られにくいリフトアップ効果を目指すことができます。たとえば、切開リフトやこめかみリフト、ネックリフトなどは、顔や首などの気になる部位に合わせて選ぶことができ、より大きな変化を求める人向き。ほかにも、ダウンタイムが比較的短い治療法や、注入系の施術を選ぶケースも増えてきています。

ただし、こうした施術は相応の費用がかかるうえ、腫れ・内出血・仕上がりの個人差など、一定のリスクが伴います。メリットばかりに目を向けず、デメリットや注意点も含めてよく理解し、慎重に判断することが大切です。

顔のたるみへアプローチする場合の注意点

顔のたるみにアプローチするには、マッサージや美顔器などの直接的なケアだけでなく、生活習慣の見直しも欠かせません。以下の3つのポイントを意識することで、肌の状態を整えやすくなりますよ。

食事や睡眠といった生活習慣も改善する

肌の弾力を保つには、栄養バランスの取れた食事が基本です。コラーゲンの生成にはビタミンCや鉄分が、エラスチンの合成にはビタミンA・C・Eが必要とされます。また、これらの成分の土台となるのがたんぱく質です。肉や魚、卵、貝類、ナッツ類など、幅広い食材を日々の食事に取り入れましょう。

睡眠も肌にとって重要な回復時間です。特に眠り始めの3時間に深く眠れると、成長ホルモンの分泌が促され、肌の修復がスムーズに行われやすくなります。入眠前にスマホを控える、寝具や室温を整えるといった工夫も有効です。

肌がきれいな人の生活習慣については、以下の記事でも詳しく紹介しています。

関連記事:肌がきれいな人の生活習慣についてまとめた記事はこちら

ストレスはなるべく減らす

慢性的なストレスや精神的な緊張はホルモンバランスの乱れにつながり、肌のターンオーバーを遅らせる要因となります。その結果、肌の修復機能が低下し、たるみの進行を早める可能性があります。

ストレスを完全になくすことは難しいものの、ヨガや瞑想、好きなことに没頭する時間を持つことで、ほんの少しでもストレスをやわらげることは可能です。休日にはしっかりと休む、自然に触れるなど、意識的にリフレッシュする時間を設けて、ストレスを溜め込まないよう留意しましょう。

肌の保湿を忘れない

スキンケアでは、まずクレンジングや洗顔を優しく行い、必要以上に皮脂を落とさないように注意しましょう。洗顔後はすぐに化粧水で水分を補い、乳液やクリームでしっかりフタをして保湿することが基本です。

セラミド、ヒアルロン酸、グリセリンといった保湿成分が配合された化粧品を選ぶと、肌のうるおいを保ちやすくなります。ただし、どんな成分が合うかは人それぞれ。自分の肌質や季節に合わせてアイテムを見直すことも大切ですよ。

正しい保湿方法に関しては、以下の関連記事で解説しています。

関連記事:「保湿しすぎ」の基準や正しいケアについてまとめた記事はこちら

顔のたるみがひどい場合によくある質問

顔のたるみはどの部分に出やすい?

「顔のたるみ」といっても、あらわれる部位は人によって異なります。骨格や筋肉のつき方、表情のクセなどが影響するためです。

とはいえ、一般的には頬や口元、あご下など、顔の下半分にたるみが出やすい傾向があります。フェイスラインがぼやけたり、二重あごが目立ったりすることで、見た目の印象が変わってしまうことも。また「ほうれい線」も皮膚のたるみが原因で深くなりやすく、加齢とともに気になりやすい部分です。

そのほか、涙袋の下に影ができたり、目元の皮膚がたるんでくるケース、首まわりのたるみが気になる人もいるでしょう。

日常生活で気をつけたほうがいいことは?

姿勢や生活習慣も、たるみの進行に影響します。猫背やスマートフォンを長時間見下ろす姿勢は、あご下や首のたるみを招きやすいため注意が必要です。

また、紫外線は肌の弾力を保つ真皮層にダメージを与えるため、日焼け止めや帽子、日傘などで日常的に対策を行いましょう。乾燥を防ぐための保湿ケアも大切です。

食事では糖質や脂質の摂りすぎを避け、たんぱく質やビタミン類をバランス良く取り入れることがポイント。しっかり噛んで食べることで、口元の筋肉を自然に使うことにもつながります。

顔のたるみ対策は日々の積み重ねから

顔のたるみは、加齢による肌構造の変化に加え、紫外線や乾燥、筋肉の衰えといった複数の要因が重なって起こります。原因を正しく理解したうえで、筋トレやマッサージ、美顔器、美容医療など、自分に合った方法で無理なくケアを続けることが大切です。

また、スキンケアだけでなく、栄養バランスの良い食事や十分な睡眠、ストレスをため込まない生活習慣も、たるみ予防には欠かせません。紫外線対策や保湿を習慣にすることで、より効果的に肌を引き締めていきましょう。

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