フィットネスTOP
ウェルネスTOP
太陽礼拝に出てくることの多い、「チャトランガ」というポーズをご存じですか?腕立て伏せのような動きで、胸を床に近づけるポーズです。苦手意識を感じていらっしゃる方も多く、太陽礼拝のポーズの中でも比較的難易度の高いポーズです。スムーズに、かっこよくチャトランガをできるようになりたい!そんな方へ向けて、この記事ではチャトランガの効果ややり方、チャトランガを成功させるための練習方法などをご紹介します。
目次
チャトランガとは、日本語にすると「四肢で支える杖のポーズ」です。正式名称は「チャトランガ・ダンダ・アーサナ」ですが、長い名前のため略称で「チャトランガ」と呼ばれています。
チャトランガは太陽礼拝に登場するポーズで、プランクの状態で体を真っ直ぐに保ったまま、上半身を床すれすれのところまで下ろしてキープをする、という中級者〜上級者向けのポーズです。
このポーズの難易度が高い理由は、体のさまざまな部分の筋力を使うためです。言い換えれば、このポーズを行うことで、体のさまざまな部分を強化することができます。
特に、体幹の筋力(腹横筋、腹直筋、脊柱起立筋など)の強化、大胸筋、上腕二頭筋を鍛えることができます。そのため、全身の引き締め、二の腕の引き締め、バストアップ、肩こりの改善などの効果が期待できます。
まずは基本のチャトランガダンダーサナのやり方を確認してみましょう。
難易度:普通
基本のチャトランガはできましたか?うまくできない方のために、チャトランガを難しく感じていらっしゃる方が陥りやすい状態と、それらを改善してポーズを完成させるためのコツをご紹介します。
ハイプランクの状態から肘が曲げられない、また手首や肩まわりに強い痛みを感じる方は、ハイプランクの状態(チャトランガに入る前の状態)の時点での肘の伸ばしすぎが考えられます。
肘をピンと伸ばしすぎると、肘の内側が逆に反り返った猿腕のようになってしまいます。この状態では腕の筋力が効果的に使えておらず、肘の関節を取り囲む腱が伸びきった状態で骨を支えています。その結果、手首や肩関節が正しいポジションに留まることができず、ひずみが生じて強い痛みを感じるようになってしまいます。
チャトランガに入る前の、ハイプランクの姿勢では肘はピンと伸ばし切る少し手前で保ち、胸や腕の筋力を使って上体の重さを支えているのが正しい状態です。そのため、肘は少しだけ緩ませてみましょう。わざわざ肘を曲げようと意識する必要はなく、あくまでも少し緩ませる・不安定にさせるようなイメージです。腕や胸の筋力をしっかり使うことができていると、スムーズに肘を曲げる動作に入ることができます。
胸を床にうまく近づけられずお尻が高く上がってしまう方は、胸や腕の筋力が不足していることが考えられます。
チャトランガでは、脇を締めて肘を曲げ、胸は手の間、もしくは手の間より少し前方に向かって床に近づける必要があります。胸や腕など、上体の筋力が不足していると腰が引けてしまい、結果的にお尻が高く上がってしまいます。手首の真上に肩がくるように気を付けるとともに、視線を手のひらより少し前に留めるように気をつけてみましょう。後ほどチャトランガの練習方法でご紹介する「腕の動きの練習」を繰り返して、イメージトレーニングをしてみましょう。
お腹が床についてしまい、胸も床についてしまう方は、体幹の筋力である腹筋が足りずにお腹が落ちてしまっている状態が考えられます。また、「肘が曲げられない」という状態が原因でお腹がついてしまうことも考えられます。
肘を曲げる前に、プランクの状態を確認してみましょう。お腹あたりに伸びを感じていたらお腹の力が抜けてしまっています。恥骨とみぞおちを軽く近づけるようにお腹を薄く保つことで、体幹の腹筋が保ちやすくなります。頭からかかとまでが一直線を保つようなイメージでキープをしてみましょう。
チャトランガをキープするために働く筋肉は主に、大胸筋、上腕二頭筋、体幹(腹横筋、腹直筋、脊柱起立筋など)です。それらの筋肉に、体重を支えるのに十分な筋力がないと、キープが難しくなってしまいます。ポーズをとるときは、使っている筋肉に注意を向けながら繰り返し練習をしてみましょう。徐々に筋肉がついてポーズが取れるようになります。
特に筋力の少ない女性の場合は、大胸筋と上腕二頭筋の筋力が不足していることがポーズを難しくしている原因です。ハイプランクからチャトランガに入るときに軽く胸を張るようにしながら床へ近づけることで、腕だけでなく大胸筋を効果的に働かせることができます。背中が丸まってしまわないように、少し胸を突き出すようにイメージしながら行ってみましょう。
チャトランガのコツを確認することができたら、実際にチャトランガを成功させるための部分練習をしてみましょう。チャトランガに必要な動きや筋力をつけることができます。
チャトランガダンダーサナで必要な腕の動きを確認する練習です。
難易度:易しい
腕の動きが確認できたら、壁の前に立ち手のひらを壁につけ、壁に寄りかかるように練習してみるのもおすすめです。体の重さが手のひらにかかる感じや、上体の使い方を確認することができます。
太陽礼拝でも出てくる、アシュタンガーサナ(八点のポーズ)はチャトランガダンダーサナと似た腕まわりの使い方を確認することができます。
難易度:普通
胸は必ず両手の間に着地するようにしましょう。視線を手より少し前方の床に向けることでスムーズに胸を下げることができます。両肘が外へ開かないように、脇を閉じるようにしましょう。また、肩甲骨を下げた状態で行うことも大切です。二の腕の筋肉(上腕二頭筋)に重さが乗っていることを確認しながら行ってみましょう。
チャトランガは少し難易度の高いポーズなので、最初は気持ちが挫けそうになってしまうかもしれません。しかし、諦めず何度も繰り返し練習をすることで必要な筋肉が少しずつ鍛えられ、スムーズにポーズをとることができるようになっていきます。正しいフォームでトレーニングすることによって、筋力は必ず高めることができます。簡単なポーズで体の部位を適切に使うイメージを繰り返しながら、目指すポーズに少しずつ近づけていきましょう!
この記事を読んだ人はこちらの記事も読んでいます。
猫のポーズ(キャットアンドカウ)の効果とやり方を分かりやすく解説!
寝る前におすすめ!自律神経を整える簡単ヨガポーズ5選・やり方とその効果
太陽礼拝で「チャトランガ」がスムーズにできるようになる!おすすめの練習方法やポイントをご紹介
【動画あり】太陽礼拝とは?やり方や効果を詳しく解説
【音源あり】ソルフェジオ周波数の効果とは?科学的根拠も含めて解説!
ヨガ基本の呼吸法。片鼻呼吸(ナディショーダナ)や腹式呼吸などの効果とやり方
おすすめアイテム