【道具なし】手首は自重トレーニングで鍛えられる?ダンベルを活用した鍛え方も紹介

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※本記事には[PR]が含まれます。
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監修者情報

柴田 直樹

柴田 直樹

オンラインフィットネス「トルチャ」マーケター

株式会社ティップネス勤務。

入社後、店舗マネージャーとしてジムの運営やトレーナー育成に携わりながら、自身もパーソナルトレーナー、スタジオインストラクター、企業フィットネス講師として活動。

現在はオンラインフィットネス「トルチャ」の事業運営に従事。

◼︎資格

・NESTA認定-PFT
・NESTA認定-クラブマネジメントスペシャリスト
・NESTA認定-メンタルフィットネストレーナー
・中学・高等学校教諭一種免許状(保健体育)
・食コンディショニングトレーナー
・栄養コンシェルジュ®︎1ッ星
・一般社団法人 日本美腸協会 美腸プランナー®︎

手首は見た目の変化こそ出にくいものの、日常動作やスポーツのパフォーマンスを左右する重要な部位です。特にゴルフやテニスなど、手首を多用する競技では、安定性や持久力の差が結果に直結します。筋肉の面積が小さいため効果を感じにくいかもしれませんが、正しく鍛えれば筋力向上やケガの予防にしっかりつながります。

本記事では、自重で手軽にできる基本的なトレーニングから、ダンベルを使った本格的な方法まで、手首の鍛え方を詳しく紹介。さらに、手首を鍛えるメリットや実践時の注意点もわかりやすく解説します。

【前提】手首はほかの筋肉と比べて変化がわかりにくい

柴田 直樹

柴田 直樹

手首は筋肉の面積が小さいため、見た目の変化が出にくいところです。

手首の筋肉は、大胸筋や太ももの大腿四頭筋と比べて筋肉の面積が小さく、発達しても見た目の変化が感じにくい部位です。手首の太さには生まれつきの骨格も影響するため、トレーニングを続けても「効果が出ていない」と感じやすいかもしれません。

上腕二頭筋のように鍛えれば力こぶができる、というような目に見える変化はありませんが、手首にも筋肉と腱が存在し、鍛えることで機能的には確実に強くなります。特に、手首の周辺には骨や腱が多く、トレーニングによって骨に適度な刺激を与えることで、関節全体の安定性や耐久性が向上します。

また、手首の腱は前腕の筋肉とつながっているため、前腕を鍛えることで手首まわりの見た目にも変化が出やすくなります。地道なトレーニングにはなりますが、手首を強化すれば筋力アップだけでなく、ケガの予防やパフォーマンスの向上にもつながります。

手首を鍛えるメリット

手首は体の中でも小さな部位ですが、筋トレの安定性やスポーツパフォーマンスに大きく関わる重要な存在です。ここでは、手首を鍛えることで得られる代表的なメリットを紹介します。

筋トレの安定感が増す

手首を強化することで、ベンチプレスやダンベル種目といった上半身のトレーニング時に、動作が安定しやすくなります。手首の支えが弱いと、バーやダンベルがグラついてフォームが乱れやすくなり、狙った部位にしっかり負荷をかけられません。また、不安定な状態でのトレーニングは、関節や腱への負担も大きく、ケガにつながるリスクもあります。

そのため、手首の筋力をつけておくことで、安全性とトレーニング効率の両方を高めることができます。

スポーツのパフォーマンスが上がる

手首を鍛えると、スポーツにおける動作の安定感や持久力といったパフォーマンスもアップします。特に、手首の回内・回外(内外へのひねり)やしなりの動作が多いスポーツでは、手首の強さが技術の精度やスイングの安定性に直結します。

たとえば、テニスや野球、ゴルフのように手首の使い方が重要な競技では、手首の筋力が向上することでコントロールが安定し、ミスの軽減やプレーの質の向上が期待できます。スポーツをより楽しみたい方や記録を伸ばしたい方にとっても、手首の強化は非常に効果的です。

関連記事:ゴルフスイングにおける正しい手首の使い方について解説した記事はこちら

手首を鍛えるトレーニングメニュー

ここでは、手首を強化するためのトレーニングメニューを紹介します。いずれも全身を大きく使うような動きはないため、自宅で手軽に取り組めるものばかりです。日常のトレーニングに組み合わせて、手首も定期的に鍛える習慣をつけましょう。

【自重】グーパー運動

グーパー運動は、手を「グー・パー」と繰り返すだけの簡単なトレーニング。シンプルな動作なので、いつでもどこでも気軽に行えます。

手首はもちろん、握力や前腕の筋肉(前腕屈筋・伸展筋群)にも効果があり、腕全体の機能性アップにつながります。

グーパー運動のやり方

  1. 両手を前にまっすぐ伸ばします。
  2. 手を力強く握ってグーの形を作ります。
  3. 次に指を大きく開いてパーの形を作ります。
  4. この一連の動きを、丁寧に繰り返します。グー・パー1回に1〜2秒ほどかけてゆっくり動かします。
  5. 1セット30〜50回程度を目安に、1日2〜3セット行いましょう。

負荷は軽めですが、前腕の筋持久力や神経系の活性化に効果的です。物足りないと感じた場合は、回数を増やしたり、ゴムボールなどで握力に負荷をかけるのもおすすめです。ほかの手首トレーニングと組み合わせることで、よりバランス良く鍛えられます。

リストカール

リストカールは、前腕の手のひら側の筋肉である屈筋群を鍛える定番トレーニングです。主に手首の曲げ伸ばしを繰り返す動作で、前腕の筋力アップや手首の安定性向上に役立ちます。ダンベルがあれば理想的ですが、500ml〜2Lのペットボトルでも代用可能です。

リストカールのやり方

  1. イスに座り、手のひらを上に向けてダンベルを持ちます。
  2. 肘を太ももの上にのせ、前腕全体が動かないように固定します。
  3. 手首を支点にして、ダンベルをゆっくり上下に動かします。
  4. 15回前後を1セットとして、3〜4セットを目安に、左右の手をそれぞれ同じように行いましょう。

リストカールのポイント

  • ダンベルの重量が重すぎると手首を痛めてしまうため、無理なく動かせる範囲の重量を選びましょう。
  • フォームを崩さず、動作はゆっくりと丁寧に行うのがコツです。
  • 手の向きを逆(手のひらを下向き)にした「リバースリストカール」も取り入れると、前腕の裏側の筋肉である伸筋群も効果的に鍛えられます。

リストスピネーション

リストスピネーションは、ダンベルを回す動作で、手首のひねり(回内・回外)に関与する前腕の筋肉を鍛えるトレーニングです。特に前腕屈筋群や回外筋などに効果があり、リストカールでは刺激しにくい前腕の側面や深層部の筋肉にもアプローチできます。

リストスピネーションのやり方

  1. イスに座り、肘を太ももに固定して前腕を安定させます。
  2. ダンベルの端を握り、手のひらが上を向く状態でスタートします。
  3. 手首を回しながら、ダンベルの向きを「外側 → 元の位置 → 内側」とゆっくりと変化させていきます。
  4. 1セット15回として、3〜4セットを目安とし、左右の手でそれぞれ同じ動作を行いましょう。

リストスピネーションのポイント

  • 手首に無理な負担がかからないように、重すぎない重量で行うのが基本です。
  • 動かすときは、勢いをつけずになめらかで安定したスピードで行いましょう。雑に回してしまうと効果が落ちたり、手首を痛める原因にもなります。

手首を鍛えるポイント

手首のトレーニングでは、ケガを防ぎつつ効果を最大限に引き出すために、いくつかのポイントを意識する必要があります。ストレッチから始めること、動作中のフォーム、そして負荷設定など、基本を押さえて安全に取り組みましょう。

手首のストレッチを行ってから鍛える

トレーニングの前には、必ず手首のストレッチを行いましょう。手首は日常のパソコン作業や筆記などで酷使されており、意外と柔軟性が失われやすい部位です。筋肉や腱が硬いままだと、ちょっとした動作でも痛めやすくなってしまいます。

手首を故障してしまうと、ほかの上半身のトレーニングにも支障が出るため、日ごろから可動域を広げておくことが重要です。全身のストレッチと一緒に取り入れるなら、ヨガマットがあると便利です。

関連記事:おすすめのヨガマットを紹介した記事はこちら

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肘を動かさないようにする

手首のトレーニングでは、肘をしっかり固定して動かさないことがポイントです。肘が動いてしまうと、手首への負荷が前腕や上腕などに分散してしまい、効果が半減してしまいます。

動作中は、肘を安定させ、手首だけを使って動かす意識を持ちましょう。ベンチや太ももの上で肘を固定すると、余計な動きを防ぎやすくなります。

重量と負荷を適切な数値に設定する

手首を鍛えるときに使用する重さは、10〜15回を3セットほど無理なくこなせる回数が理想です。重すぎると手首を痛めるリスクが高まり、軽すぎると十分な刺激が得られません。

また、軽すぎる負荷で回数を多くこなすのは、精神的にきつくなりがち。自分に合った適切な重量を設定し、無理のないペースで段階的に負荷を上げていきましょう。

関連記事:筋肥大のメカニズムやおすすめのトレーニングを解説した記事はこちら

手首の鍛え方に関するよくある質問

手首はペットボトルでも鍛えられる?

ペットボトルを使って手首を鍛えることは可能です。500ml〜2Lなどサイズを選べば、重さを手軽に調整できるため、自宅トレーニングの器具として代用しやすいアイテムです。ダンベルが手元にない方は、まずペットボトルで始めるのもよいでしょう。

ただし、ペットボトルは表面が滑りやすかったり、サイズによっては太すぎて握りづらかったりするため、しっかりしたフォームで動作を行うことが難しいこともあります。トレーニングに慣れてきたら、ダンベルに切り替えるのがおすすめです。

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手首は鍛えると太くなる?

手首周辺には大きな筋肉が少ないため、鍛えたからといって急激に太くなることはありません。

実際に手首が太く見える人は、全身をしっかり鍛えているケースがほとんど。見た目に大きな変化を求める場合は、手首だけでなく前腕や上腕もあわせてトレーニングするのが効果的です。

手首は自重でも鍛えられる!無理なく継続して強化しよう

手首は筋肉の面積が小さく、見た目の変化は出にくいものの、筋トレやスポーツのパフォーマンスに大きな影響を与える重要な部位です。自重トレーニングやダンベルを使えば、自宅でも手軽に鍛えることができます。

大切なのは、ストレッチ・フォーム・負荷設定といった基本を押さえながら、自分に合った方法でコツコツと継続していくこと。地道に鍛えることで、動作の安定感が増し、疲れにくくなるうえにケガの予防にもつながります。手首を強化して、トレーニングやスポーツのパフォーマンスアップを目指しましょう!

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