首こり&肩こりを解消!筋膜リリース(筋膜剥がし)のやり方を解説

肩こり、首こりに悩んでいませんか?長時間のデスクワークや運動不足が続くと、首や肩、背中まわりの筋肉が凝り固まってしまいますよね。

本記事では、マッサージやストレッチだけではほぐしきれない筋肉の凝りを解消する「筋膜リリース」について紹介します。筋膜リリースとはなにかを知り、筋肉の凝りから解放されましょう!

首や肩が凝る原因

筋肉が凝ってしまう原因は、大きく分けて3つあります。

  • 筋肉に疲労物質が溜まり、炎症による痛みや凝りが生じる「筋肉疲労
  • 硬くなった筋肉によって血管が圧迫されて起こる「血行不良
  • 筋肉が硬くなったことによる圧迫や、加齢などによって生じる「末梢神経のダメージ

そのほかにも、スマホの長時間使用による「スマホ首(ストレートネック)」も凝りの原因として挙げられます。スマホ首とは、スマートフォンやパソコンを長時間使用しているうちに首が前に出てしまい、首の骨(頸椎)のカーブがなくなりまっすぐな状態になってしまうことです。頭部の重さによる負荷が首や肩にかかりすぎてしまうため、スマホ首も上記3つの理由と同様に筋肉が硬くなる原因となるのです。

首こり&肩こりには筋膜リリースが最適!

首や肩の凝りでお悩みの方には、「筋膜リリース」がおすすめです。

「筋膜リリース」とは、筋肉に癒着したり、萎縮してしまった筋膜を解きほぐし、正常な状態に戻すことを指す言葉です。

筋膜リリースに期待できる効果の例として、

  • 筋肉のスムーズな可動
  • 関節の可動域の拡大
  • 血行改善
  • 骨や内臓を正しい位置に戻す

などがあります。

筋膜リリースを行うことで、筋肉のスムーズな動きを取り戻すだけでなく、関節の可動域を拡大する効果も期待できます。

また、筋膜をほぐすことで滞っていた血行が改善されると、同時に凝りの原因でもある老廃物の排出も促進されます。その結果、筋肉の凝りの解消や予防、痛みの軽減につながるのです。

さらに、骨や内臓を正しい位置に戻すことによって体全体のバランスが整い、血行不良や偏った負荷による筋肉の凝りが根本的に改善しやすくなりますよ。

グッズなしでOK!首こり&肩こりに効く筋膜リリース3選

では、実際に筋膜リリースにトライしていきましょう!今回は、肩甲骨や首まわりの凝りにお悩みの方におすすめの筋膜リリースをご紹介します。グッズを使わずに簡単にトライできるので、ぜひ今日から実践してみてくださいね。

肩こりに効く、首まわりの筋膜リリース

肩こりに効く、首まわりの筋膜リリース

「腕を上げづらい」「動かしたときに肩が痛む」など、肩甲骨まわりの凝りや痛みを感じている方におすすめの筋膜リリースです。あぐらで楽な姿勢をとりながら、リラックスして行いましょう。

肩甲骨まわりの筋膜リリースのやり方 

難易度:易しい

  1. あぐらをかくような姿勢になり、胸を張って肩をやや後ろに引き、あごは少し引いて首を真っ直ぐに保ちます。
  2. 右手を胸の前から左肩に置き、少し上から力を加えて肩を押さえていきましょう。
  3. あごを少し引いた状態で一度息を大きく吸い、息を吐きながらゆっくりと顔を右側に向け、肩から首まわりの伸びを感じていきましょう。
  4. この姿勢を1分間キープし、反対側も同様に行いましょう。

肩甲骨の筋膜リリースのポイント

首の付け根から肩にかけて、伸びる感覚を意識しましょう。肩が上がらないよう、手で軽く押さえることが重要です。

首まわりの筋膜リリース

頑固な首こりにお悩みの方におすすめの筋膜リリースです。皮膚の張り付きを感じる方は、皮膚を引っ張るときの強弱を調整してください。

首まわりの筋膜リリースのやり方 

難易度:易しい

  1. 首に手を添えて、肩が上がらないように、耳と肩の距離を遠ざけましょう。
  2. 両手を使い、首まわり全体の皮膚をつまむようにして持ち上げながらマッサージをしましょう。
  3. 次に、リンパが通っている耳の下の皮膚を引っ張って、離すを繰り返します。
  4. 両耳の下を全体的にほぐしていきましょう。

後頭下筋リリースのポイント

筋膜が凝っていると、はじめはなかなかつまむことが難しいです。皮膚が張り付いていると感じる方は、大きくつまんで軽めに引っ張りましょう。

背中まわりの筋膜リリース

長時間のデスクワークが原因の“ガチガチ背中”にアプローチできる、背中まわりの筋膜リリースです。椅子とテーブルを使ってできるため、仕事の休憩タイムに実践してみましょう。

背中まわりの筋膜リリースのやり方 

難易度:易しい

  1. テーブルの前にある椅子に座り、両手を伸ばしながら体を前に倒していき、両手をテーブルの上に乗せます。
  2. 頭頂から尾骨の距離を長くするイメージで背中全体を伸ばし、その姿勢を数秒キープします。
  3. ゆっくりと元の姿勢に戻ったら、椅子から立ち上がり、姿勢を真っ直ぐにします。
  4. 背中を真っ直ぐにしたまま、股関節からゆっくりと前屈させ、同じように両手を前のテーブルに置き、背中を気持ちよく伸ばしたまま数秒キープしましょう。
  5. ゆっくりと元の姿勢に戻ったら、1〜4を交互に何度か行います。

背中まわりの筋膜リリースのポイント

背中全体の伸びを感じ、リラックスすることを心がけましょう。椅子よりも15~20cmほど高いテーブルを用意すると無理なくトライできます。

関連記事:背中まわりの筋膜リリースについて解説した記事はこちら

筋膜ローラーを使った首・肩の筋膜リリースもおすすめ

筋膜ローラー」という言葉を、最近のフィットネスブームで耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか?

筋膜ローラーは自宅で手軽に筋膜リリースができるグッズで、一般的には筒状の本体にツボを刺激するでこぼこがついています。最近では電動のものも発売されていて、種類も増えてきています。

筋膜ローラーの使い方はとてもシンプルで、ローラーの上にほぐしたい部分を乗せ、自分の体重で圧を加えながら前後に転がすだけです。

はじめは痛みを感じたり、難しいと感じたりするかもしれませんが、慣れれば全身の筋肉をほぐすことができるので、筋肉の凝りにお悩みの方におすすめですよ。

ポイントは、徐々に体重をかけていくこと。ほぐしたい気持ちから、急いて一気に体重をかけてしまうと、逆に筋肉を痛めてしまう原因になってしまいます。筋膜ローラーを上手に使って、全身の凝りをほぐしましょう!

関連記事:筋膜リリースにおすすめの筋膜ローラーについてはこちら

首・肩の筋膜リリースに関するQ&A

筋膜リリースの効果をしっかり得るために、筋膜リリースについての以下の質問にお答えします!

  • そもそも筋膜リリースとは?
  • 首に筋膜ローラーを使うのは危険?
  • 筋膜ローラー以外におすすめの道具は?
  • 首のトリガーポイントってなに?

ぜひ参考にしてくださいね!

そもそも筋膜リリースとは?

筋膜リリースとは、癒着・萎縮してしまった筋膜をほぐすケアのことを言います。

筋膜とは「第二の骨格」とも呼ばれ、筋肉同士の摩擦を防いだり、体をスムーズに動かせるようにしたりと、私たちの体にとって大切な役割を持っています。その筋膜をほぐすことで、「血流の改善」や「筋肉の柔軟性向上」などの効果を得られるのです。

関連記事:筋膜リリースについて詳しく解説した記事はこちら

首に筋膜ローラーを使うのは危険?

首に筋膜ローラーを使う際に誤った使い方をしてしまうと、首を痛める原因になるため危険ですが、正しく使えばまったく問題はありませんので安心してください。ただし、首にケガや疾患がある場合は筋膜ローラーの使用は控えましょう。

筋膜ローラーを使って首をほぐす際に、強い力を加えながら筋膜ローラーを使うと首に負担がかかり過ぎてしまいます。イタ気持ちいいと感じるくらいの力で優しくほぐすのが効果的ですよ。

筋膜ローラー以外におすすめの道具は?

筋膜リリースができる道具として、筋膜ローラー以外では「テニスボール」や「マッサージガン」が挙げられます。

マッサージガンとは、筋肉に振動を与えて凝りや筋疲労にアプローチできるアイテムです。筋膜ローラーを当てにくい小さな筋肉にも簡単に使えますよ。

テニスボールも筋膜リリースに効果的です。ほぐしたい筋肉に押し当てて転がすことで、筋膜ローラーと同じ効果を得られます。

関連記事:筋膜リリースに使えるおすすめのグッズの紹介記事はこちら

首のトリガーポイントってなに?

トリガーポイントとは、痛みを引き起こす「トリガー(引き金)」となっている部位のことです。トリガーポイントは凝っている箇所から離れていることもありますが、首こり・肩こりのトリガーポイントをケアすれば、凝りの解消や頭痛の緩和などの効果が期待できます。

例えば、スマートフォンの長時間使用によって引き起こされる「スマホ肩こり」のトリガーポイントは、首と後頭部の付け根にある後頭下筋群です。

後頭下筋群をほぐすおすすめのマッサージを紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

  1. 仰向けに寝て、首と後頭部の付け根に両手の指2本を当てます
  2. 指を当てたまま、首をゆっくり右に向け、3秒キープして元の位置に戻します
  3. 同様に、ゆっくり左に向けます
  4. 左右合わせて15回程度繰り返します

筋膜リリースを取り入れて首こり&肩こりを改善しよう

癒着した筋膜を引き剥がし、凝り固まった筋肉を解きほぐす「筋膜リリース」。痛みや凝りの解消だけでなく、柔軟性アップや関節の可動域拡大、姿勢改善にも効果的です。体の緊張状態を解くことでケガの予防にも役立つため、トレーニング前の“柔軟運動”としても最適。首や肩、背中まわりの凝りを感じている方、ダイエットやボディメイクにチャレンジしたい方は、本記事でご紹介した簡単筋膜リリースにトライしてみてくださいね。

慣れた方には、専用のグッズを使った本格的な筋膜リリースがおすすめです。グッズを取り入れた筋膜リリースについて知りたい方は、以下の記事もあわせてチェックしてみてください。

関連記事:グッズを使った筋膜リリースの解説はこちら

torcia(トルチャ)では首こり・肩こりでお悩みの方におすすめのレッスンを開催しています!
どなたでも視聴いただける動画となっているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

この記事を読んだ人はこちらの記事も読んでいます。

カテゴリー

人気記事

  1. 【ベンチなし】大胸筋を鍛えるダンベル筋トレ3選+α!初心者用メニューを紹介

    【ベンチなし】大胸筋を鍛えるダンベル筋トレ3選+α!初心者用メニューを紹介

  2. 【プロ監修】胸筋の鍛え方6選!初心者でもできる胸板を厚くする筋トレを紹介

  3. 【非推奨】夜ご飯を食べないダイエットを1ヶ月したらどうなる?!効果や注意点も解説

  4. 【トレーナー監修】背筋を鍛えるダンベルメニュー5選!ダンベルの適切な重量も紹介

  5. 【専門家監修】朝にバナナは食べない方がいい?朝バナナのメリットとデメリットを解説

ピックアップ記事

おすすめアイテム

人気タグ