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コロナ禍でメンタル不調に悩む人が増えるなか、健やかな心と体を育む「マインドフルネスヨガ」が注目を集めています。マインドフルネスヨガは、GoogleやMeta(旧Facebook)などの有名企業が導入しているマインドフルネス瞑想とヨガを組み合わせたもので、最近では日本でも少しずつ浸透してきています。今回は、マインドフルネスヨガについて詳しく解説します。実施するときのポイントや効果、おすすめのヨガポーズをご紹介します。
目次
日本でもマインドフルネスサロンが開設したり、国内企業に導入されたりと少しずつ浸透してきた「マインドフルネス」。古代インドのパーリ語を語源とした言葉で、“現実をあるがままに感じ取り、受け入れる心を育む練習”を意味しています。仏教の瞑想法から派生したもので、心を落ち着かせて五感に意識を集中させることで、“今この瞬間”や“現在置かれている状況”をありのまま感じ取るための助けとなるのです。
上記のように、マインドフルネスには不安解消やうつ症状の改善、ネガティブな感情の軽減など、さまざまな効果があると言われています。マインドフルネスの実施前後では不安を生み出す部位である「扁桃体」の活動が抑制されたという実験データもあり、有名企業や著名人も多く実践しています。
マインドフルネスの考え方や意識すべきポイント、呼吸法について詳しく知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。マインドフルネスをどのように生活に取り入れるのが良いのかについてもご紹介しています。
マインドフルネスヨガは、体の動作(=ヨガ)を合わせたマインドフルネスのこと。ゆったりのびのびとポーズを取りながら心身に意識を集中させ、“今この瞬間に自分の体に起こっていること”を知覚していきます。一般的なヨガとの大きな相違はありませんが、単に丁寧に呼吸しながらポーズを取るだけではなく、自分の心を包むようにあたたかく、やさしい気持ちで行います。
ジムなどで行われるヨガレッスンは健康面や美容面などの効果を期待するものが多いですが、マインドフルネスヨガは、健やかな精神を育むことが最大の目的。肉体における健康効果より、健やかな心身の醸成を目指すものです。
ご紹介したように、マインドフルネスヨガには「心と体をリラックスさせる効果」が期待できます。ここからは、具体的な効果についてチェックしていきましょう。
人は知らず知らずのうちに誰かと比べたり、なにかを判断・評価したりしているもの。日常生活では当たり前のこれらの行為は、ときに焦りや奢り、怒り、悲しみなどのネガティブな感情を生み出すことも。マインドフルネスヨガを通じて、“今、この瞬間”に集中することで、誰かではなく「自分」にだけに意識を向けることができ、結果的に自分の感情をコントロールできるようになるのです。
仕事をしたり、家事をしたり、誰かと話をしたり…私たちは常に脳を働かせながら、複数のタスクをこなしています。スマホでメールを打ちながら食事をとる、テレビを流したまま家事をするなどの「ながら生活」に心当たりがある方も多いのではないでしょうか。そんな生活は、知らぬ間に脳や心にストレスを与えているもの。マインドフルネスヨガを通じて呼吸や自分の感情に意識を集中させることで、毎日の考え事やタスクから解放され、ストレスも軽減されるのです。
「ながら生活」が当たり前になっている現代人にとって、ただ自分の感情や呼吸に集中することは意外と難しいもの。実際にマインドフルネスヨガをはじめたばかりのころは、途中で集中が切れてしまうこともあるでしょう。しかし、毎日数分でも続けていくことで、次第に集中力や洞察力などが身についてきます。マインドフルネスヨガに没入できるだけでなく、仕事やプライベートでの効果も期待できるでしょう。
マインドフルネスヨガの効果を最大化させるためには、「体の動きに集中すること」がなにより重要です。空気を吸ったときのお腹のふくらみや吐いたときの胸の縮まり、骨や筋肉の動き、内臓の位置など、“今のこの動きで、どのパーツが動いているのか”を意識しましょう。
また、前向きな気持ちで取り組むことも大切なポイントです。不安感や怒りなどのネガティブな感情があるときこそ、ほんの少し口角を上げてにっこり笑顔をキープ。心地よさを感じながら、ポジティブなマインドでトライしてみましょう。
では、さっそくマインドフルネスヨガに挑戦しましょう。今回は、おすすめのマインドフルネスヨガ3選と実践前に取り入れたい準備運動をご紹介します。起床時や就寝前など、リラックスできる時間にぜひトライしてみてくださいね。
マインドフルネスヨガに集中するためにも、まずは準備運動で心と体をゆっくり落ち着かせていきましょう。
難易度:易しい
首や肩を回すときは、痛みが出ないよう無理のない範囲で行いましょう。
なるべく大きく、ゆっくりと動かすことを意識しましょう。
「キャットアンドカウ」とも呼ばれるポーズで、猫が伸びをしている様子を真似たポーズです。背中をグッと丸めたり反らしたりすることで、肩まわりや首などの凝りを緩和する効果が期待できます。また、背骨を動かすことで自律神経を整える効果もあります。
体を動かす際、体のパーツをひとつずつ動かすことを意識し、体のどのパーツが動いているのか感じながら行いましょう。
背中を反らせるときに呼吸が止まりがちですが、常に深呼吸を続けましょう。
ヨガポーズの基本ともいえるポーズで、まっすぐの立ち姿勢をキープしていきます。一見簡単そうに思えますが、呼吸と姿勢を同時にキープするのは意外と難しいもの。軸がブレないよう、足裏や足指で地面をしっかり踏み込みましょう。
真横から見たときに耳と肩、腰、くるぶしの位置がすべて一直線になるよう意識しましょう。
力を入れすぎて呼吸が止まらないよう、リラックスして直立姿勢をとりましょう。
ずっしりと安定して立っている状態を感じながら行いましょう。
両膝を曲げて足裏を合わせ、股関節を広げる「合蹠(がっせき)」。ヨガ初心者におすすめの簡単なポーズです。ゆっくりと深呼吸をしながら、脚まわりの伸びに意識を集中させましょう。
体を倒すときは背筋の伸びと、息を吐く動作に集中しましょう。
呼吸を行いながら、背骨の伸びや股関節の動きを感じるようにしましょう。
毎日一生懸命に過ごしているからこそ、ときには休息が必要です。マインドフルネスヨガを習慣にして、心と体を落ち着かせ、ストレスやネガティブな感情を軽減していきましょう。はじめたばかりのころは、毎日3〜5分の短時間でOK!まずは、気軽にトライしてみましょう。
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